2016年6月 3日 (金)

おばけキャッチ 帽子の中

Geistesblitz Spooky Doo / Zoch / Jacques Zeimet作
2~8人 8歳以上

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 基本的なルールは「おばけキャッチ」と同じです。違いは「赤い椅子」の代わりに「赤い帽子」が入っています。
 ゲームを始める前に、帽子以外に4つのコマのうち1つを帽子の下に入れます。そしておばけキャッチと同じルールでゲームを始めます。ただし、帽子の中に入っているものをつかまなければならない場合には帽子をつかみます。もし帽子をつかまなければならない場合には何もつかみません。そして、帽子の中に入っているコマの名前を一番先に言った人がカードを獲得するのです。

 このセットは元々記念バージョンとして作られたため、缶に入っています。
 



2016年6月 1日 (水)

ダイナスティ

Dynasties / Hans im Gluck / Mathias Cramer作
3~5人 12歳以上 90分

Dynastiesbox

Dynastiesboard

 中世ヨーロッパ、イングランド、フランス、スペイン、神聖ローマ帝国を舞台にしたゲーマーズゲームです。手番にはアクションカードを1枚プレイして手番を行います。アクションカードには、4種類あるアクションのうち2種類と特殊アクションが1種類書かれています。そのうち1つのアクションを行うことができます。
 交易を選んだら、3隻ある船のいずれかに自分のコマを置きます。それぞれの船には2つのマスが描かれており、両方のマスが空いていれば大きいマスに置きます。片方にコマが置かれていたら小さいマスにコマを置き、その船の物資を分けます。まず小さいマスにコマを置いたプレーヤーが置かれている物資を任意に2つのグループに分けます。そして大きなマスに置いたプレーヤーがいずれかのグループの物資を取り、残った方を小さいマスに置いたプレーヤーが取ります。両方に同じプレーヤーがコマを置いている場合には、船に置かれた物資の任意の2つを受け取ります。
 侯爵、または侯爵夫人の配置を選んだら、ゲームボードのそれぞれの街に書かれた侯爵または侯爵夫人の配置コストを支払って、そこに自分のコマを置きます。街ごとに、侯爵または侯爵夫人のマスが相手より大きく描かれています。そこは相手より配置コストが高くなっています。ひとつの街に侯爵と侯爵夫人のコマが置かれたら、直ちに3つの持参金ダイスを振り、小さいマスにコマを置いたプレーヤーがこの3つ目を2つのグループに分け、大きなマスのプレーヤーがいずれかのグループを取り、残りを小さいマスのプレーヤーが取ってその特典を得ます。1つの持参金ダイスの目は1~6勝利ポイントの目です。他の持参金ダイスの目は、直ちに交易と同じことができたり、決算カードを獲得しラウンド終了時に特殊ポイントを得ることが可能になったり、その二人の間に子供が生まれたり(自分の色のコマをもう1つ置ける)、物資を獲得できたり、それぞれの国の紋章を獲得できたりします。なお、侯爵または侯爵夫人を配置した時点で、その街ごとに決められた特典を得ることができます。
 人物タイルの使用を選択したら、ボード上に置かれている人物タイルの効力を使うことができます。
 特殊アクションの多くは、決まれら他街に侯爵または侯爵夫人として低コストで配置できます。そのほか、特殊人物タイルが使用できたり、2度続けて交易のアクションが行えたりします。これらは、それぞれのカードによりできることが指定されています。
 ラウンドの途中で、アクションカードを追加で獲得できることもあり、同じ回数アクションを行ってラウンド終了するわけではありません。また、次のラウンドのためにアクションカードを1枚残すこともできます。
 ラウンドから抜ける場合には、ゲームボードの離脱場所にコマを置きます。離脱順で離脱後の特殊アクションを先に選べるという利点もあります。ただし、コストを支払うと早い順を取ることもできます。
 ラウンド終了後、まだペアーになっていない侯爵または侯爵夫人に得点が与えられます。ただし、2ラウンド終了後はコストを支払わない限りその位置にとどまることはできません。
 3ラウンド行ってゲーム終了です。4つのそれぞれの国で置いているコマ(侯爵、侯爵夫人、子供)とその国の紋章の数を加えて、多いプレーヤーに得点が与えられます。
 また、ラウンド終了ごとに持っている決算カードにより得点を得ることができます。

 得点を得るチャンスはたくさんあり、その方法も多岐にわたっています。効率よく多くの得点を得ることを目指すゲームです。
 

アイスカルト

Ice Cult / Zoch / Joe Wetherell作
2~4人 10歳以上 30分

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 パズルゲームです。目的は自分のコマ5個をすべてボードの中心部から外側に向かって進め、外に出すことができたら勝ちです。
 手番には、まず中央に置かれている透明の隣り合っているキューブ2つをつかんで持ち上げ、90度回転させてから、元に戻します。これをもう一度行います。同じ2つをつかんでもいいし、違う2つでもかまいません。同じ2つをつかんで逆回転させ元に戻すことだけはできません。そのあと、キューブの上になっている面4つに従ってコマを移動させます。キューブの6つの面には4色それぞれの矢印と、紫の円、黒の1/4円が描かれています。矢印はその色のコマを、その方向にボードの中心部(青い部分)から外側(赤い部分)に向かって進めます。逆走することはありません。
 紫の円が出ていたら、出ている矢印をひとつもう一度使ってコマを移動させます。1/4円が出ていらら、出ている矢印を1つ持ち上げ、水平方向に90度回転させて戻します。こうして、コマの進む方向を変えることができるのです。
 なお、コマを移動させる順番は手番プレーヤーが決めることができますし、その方向に同じ色のコマが複数ある場合はどれを移動させるか決めることができます。また、移動させようと思うコマの上に他のコマが乗っている場合は、それらのコマも一緒に移動させます。
 キューブは透明なので、どの2つを取ってどちらに回転させたらどうなるか想像がつくのですが、頭が混乱します。うまく回転させて、目的の面を上にし、素早く自分のコマ5個をすべてボードの外まで移動させます。

イムホテプ

Imhotep / Kosmos / Phil Walker-Harding作
2~4人 10歳以上 40分

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Imhotepboard
 古代エジプトの建築家イムホテプにならって、ピラミッドやモニュメントと作るゲームです。
 プレーヤーが手番にできることは次の4つのうち1つです。

  石材を調達する
  石材をいずれか一つの船に乗せる
  石材の乗った船をいずれかの場所に移動させる。
  特殊カードをプレイする
 船は石材を1つ~4つまで乗せることができるものが8隻あり、ラウンドごとにその中から4隻がラウンドカードにより選ばれます。石材はまだ移動させられていない船の空いている場所なら、どこにでも乗せることができます。
 船を移動させるには、それぞれの船に指定されている最低積載数以上の石材が乗っている必要があります。その船をいずれかのまだそのラウンド到着していない場所に着けます。そして、船の先頭にのっている石材から順番に処理します。
 マーケットに着いたら、そこに置かれているカードを石材ごとに1枚ずつ取ります。赤いカードは、特定の場所にその瞬間に石材を置くことができます。緑のカードは、ゲーム終了時に指定された場所に置かれた石材の数により得点します。紫のカードはゲーム終了時にたくさん持っているとより多くの得点が得られます。青いカードは特殊カードです。手番でプレイして特殊効果を得ることができます。
 ピラミッドエリアに着いたら、船の先頭から決められた場所に石材を置いてピラミッドの完成を目指します。石材を置く場所ごとに得られるポイントが書かれており、石材の持ち主がそれを得ます。
 神殿では、毎ラウンド終了後、そこに置かれている石材の数によりポイントが得られます。
 墓室とオベリスク出の得点は、ゲーム終了時に1度だけですが、大きなポイントが得られる可能性があります。
 船に石材を積んでも、ほかのプレーヤーが自分の目的地以外に進めてしまうかもしれません。どこでどのタイミングで得点を得るかが楽しいゲームです。

2016年5月31日 (火)

サルコファガス

Sarkophag / Amigo / Michel Feldkotter作
3~6人 8歳以上 15分

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Sarkophagcards
 トリックテーキングゲームです。カードは1~60の60枚。それぞれのカードにはミイラの頭が0~5個描かれています。
 カードを配った後、スタートプレーヤーが手札から1枚プレイします。2人目のプレーヤーも手札から1枚プレイします。ここまでは任意のカードがプレイ可能です。2人目のプレーヤーが出したカードが最初のプレーヤーが出したカードより大きければ、すべてのプレーヤーが最初のプレーヤーが出したカードより大きな数字カードを出す必要があります。そして、一番大きな数字カードを出したプレーヤーがそのトリックを取ります。取ったカードに描かれているミイラの頭の数がマイナスポイントです。もし、最初のプレーヤーのカードより大きなカードを持っていない場合には、任意の1枚を出します。ただし、ひとりでもより小さなカードを出した場合には、最も小さな数字カードを出したプレーヤーがトリックを取ります。2人目のプレーヤーが最初のプレーヤーより小さなカードを出した場合も、残りすべてのプレーヤーは最初のプレーヤー(直前のプレーヤーではありません)より小さなカードを出さないといけません。この場合は最も小さなカードを出したプレーヤーがトリックを取ります。また、一人でも大きな数字カードを出したら、一番大きな数字カードを出したプレーヤがトリックを取ります。
 トリックを取るとたいていマイナスポイントを受け取ることになるので、できるだけトリックを取らないようにするゲームです。

 

2016年5月17日 (火)

キレイがきらい追加カード -美しいブタ-

Drecksau sauschhon / Kosmos / Frenk Bebenroth作
2~4人 7歳以上 10分

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Drecksau_sauschoncards

 「キレイがきらい」の拡張セットです。このセットには3種類のカードと2種類のタイルが含まれています。
 この拡張セットの最大の特徴は美しいブタです。上のカードの写真中央下の美しいブタカードは、自分または他のプレーヤーのブタカードの上にプレイします。このカードが乗ったブタは美しいブタになります。泥んこカードを使っても汚すことはできません。ただ、右にある、逃走カードによってのみ取り去ることができます。ただし、自分のブタ3匹すべて美しいブタにすることができても勝ちになります。なお、通常のきれいなブタは美しいブタではありません。
 複数回プレイして勝負を決める場合には、美しいブタにして勝った場合はトロフィーのポイントタイルを得ます。泥んこブタにして勝った場合はバケツのタイルを受け取ります。合計して最も多くのポイントを獲得したプレーヤーの勝ちになります。
 カラスのカードを持っている場合は、手札の3枚全てプレイすることが可能です。
 美しいブタはほかのプレーヤーへの攻撃カードになるのか、助けのカードになるのか悩ましいところです。

2016年5月 7日 (土)

レジェンド

Legends / Ravensburger / Knut Happel & Christian Fiore作
2~4人 9歳以上 60分

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Legendsboards


 冒険家たちが世界の不思議に挑戦する旅に出ます。そして、とちゅう4回冒険家クラブで自慢話をするのですが、みんなすべての話を聞いてくれるとは限りません。話を聞いてくれたなら得点になります。
 このゲームは時間で縛られています。他の場所に移動するだけでなく、それそれの場所で、カードを獲得する(研究する)や、自分のブックマークを置く(研究発表する)のためにもそれぞれ時間がかかります。手番は、残り時間が最も多い人が行います。したがって連続手番ということもありますし、時間を使いすぎるとなかなか手番が回ってきません。また、時々冒険者クラブに戻り1~3枚のカードをそこに置くことができます。すべてのプレーヤーが一定の時間を使ったら得点計算になります。このとき、冒険者クラブに置かれているカードをよく混ぜて、1枚ずつ表にしてゆきます。そして、5種類のカードが表になるか、それまでにすべてのカードが表になったらおしまいです。この時、表になっている5種類の場所の研究のみ評価されます。もちろんそこで大きな研究成果を残しているプレーヤーほど高得点になります。
 どんなに大きな研究成果を残していたとしても、ここでカードが表にならない限り得点にならないのです。
 時間をうまく使って、研究し、研究成果により得点するゲームです。

2016年4月14日 (木)

ヘックメック拡張セット

Heckmeck Extrawurm / Zoch / Reiner Knizia作
2~7人 8歳以上 20-30分

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Heckmeck_extrawurmparts ヘックメックと合わせて遊びます。
 11と13のイモムシタイルは、ぴったりの数字でしかとることはできませんが、他のプレーヤーにとられることはありません。
 5種各1個の特殊コマは、それが置かれているイモムシタイルを取った時に獲得できます。ただし、ダイスふりで失敗したときや、2つ目の特殊コマを獲得したときは1つ戻す必要があります。各プレーヤーは同時に2つの特殊コマを持つことはできないのです。
 戻す場合は、残っている中で一番小さい数字のイモムシタイルに戻します。
 金のダイスを持っていれば、9つ目のダイスとして振ることができます。

 赤いイモムシは、振ったダイスにイモムシがない場合、イモムシのダイス目1個として使えます。
 白いイタチを持っていると、手番に1回だけダイスの振り直しができます。
 青いニワトリを持っていると、イモムシタイルを他のプレーヤーからとられる場合、イモムシタイルの代わりにこの青いニワトリを渡します。
 黒いカラスは、獲得することができません。黒いカラスが乗っているイモムシタイルを獲得したら、丸いイモムシタイルを獲得できます。これはゲーム終了時にイモムシ1個として数えられます。
 なお、2つ以上の「1」の目を取ったらイモムシマーカーを獲得できます。
 人気ゲームヘックメックに新しい味付けができます。
 



さんマニア

DREIst / Ravensburger / Janet Kneisel作
1~4人 8歳以上 20分

Dreistbox

Dreistcards

 カードを使い切るタイプのゲームです。4色で1~8のカードが各3枚ずつあります。これをすべてのプレーヤーに均等に配り切ります。配られたカードや山にしておくだけで見ることはできません。このほかにグレーの台札カード(1~8各1枚)を数字の順番にテーブルに並べます。
 プレーヤーは自分の山札から手札として5枚取ります。自分の番になったら、この手札をできるだけプレイし、最後に手札が5枚になるように補充して手番を終えます。
 カードは台札と同じ数字カードをその台札の列に置きます。プレイするカードは直接または間接に台札とつながっている必要があります。左右に隣接するカードは必ず同色です。間に空白部分があればその先は違う色でもかまいません。縦に隣接するカードは同色でも異色でもかまいません。すでにプレイされているカードと全く接することなく台札とだけ接する位置にプレイする場合は、連続する2枚以上のカードでなければなりません。
 横に3枚以上のカードを連続するように配置した場合は、そのたびに直ちに1枚自分の山札から補充できます。このカードもこの手番でプレイすることができます。縦に3色のカードを並べた場合(3枚ではなく3色。また連続している必要もない)は、同様に山札から1枚補充することができ、そのあとでただちにこの列のカードをすべてとって捨て札にします。この時に台札から直接または間接に接していないカードがあったらこれも捨て札とします。
 また、横に3枚以上、縦に3色並べた場合は必ずしも自分の山札から補充しなくてもかまいません。その手番で手札をすべてなくすことができた場合は、自分の山札から2枚を他のプレーヤーに渡すことができるのです。
 こうして、自分の山札と手札をすべてなくすことができたプレーヤーが勝ちになります。
 カードをプレイする順番をよく考える必要があります。縦に3色並ぶとその瞬間にその列のカードがなくなるので、それらのカードの横に配置しようと思っていたカードが出せなくなる場合場あります。またカードがなくなることによりプレイできるカードが出てくることもあります。

2016年4月12日 (火)

ニトログリセリン

Nitro Glyxerol / Zoch / Luca Borsa & Andrea Mainini作
2~4人 7歳以上 20分

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Nitro_glyxerolboard

 化学者のように三角フラスコを振って期待される順番に溶液を抽出します。
 各プレーヤーは5色のキューブを受け取り自分の三角フラスコの底に置きます。また、5色のカードを1枚ずつ取りよく混ぜてから表にして一列に並べます。カードには数字が書かれており、この数字がかカードを獲得した場合の得点になります。
 砂時計をひっくり返すと同時に全プレーヤーは、自分の三角フラスコを振って、上部にある曲がった抽出管にキューブをカードで示された順に並べることを目指します。ただし、すべて並べる必要はありません。途中まででやめることもできます。三角フラスコをテーブルに置いたら、すぐに場に残っている順番カードの一番小さな数字のカードを取ります。
 砂時計がすべて落ち切ったらラウンド終了です。
 まず1の順番カードを持ったプレーヤーからチェックします。まず先頭のカードの色のキューブが抽出管の先頭に置かれていたらそのカードを獲得します。続いてそれ以降もカードの順番にキューブが並んでいる部分までそのプレーヤーがカードを獲得します。2番目以降のプレーヤーは、まず、カードなくなってしまった部分もあっているかをチェックします。もしこの時点で間違いがあれば何も獲得できません。そこまで会っていて、なおかつそれ以降にあっている部分があればカードを獲得できます。これを、順番カードの順でチェックしカードを分配します。
 2ランド目からは少しルールが加わります。前のラウンドで1の順番カードを取ったプレーヤーは自分の三角フラスコのグレーのキューブを加えて入れます。これは不純物です。したがって、このグレーのキューブが抽出管の先頭にないと何も獲得できません。
 完璧を目指して、すべてのキューブを順番通りに並べていたのでは、遅い順番カードしか獲得できません。いくつ並んだら順番カードを取るかがポイントになります。焦りすぎても得るものが少ないし、のんびりしていては何も得ることできないというゲームです。

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