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2016年8月30日 (火)

オバケの城

Geisterburg / Queen / Janet Kneisel & Wolfgang Dirscherl作
2~4人 6歳以上 20分

Geisterburgbox


Geisterburgboard
 おばけの城から宝物を回収する協力ゲームです。時間内に、みんなで協力して目的の数の宝を回収できたらプレーヤー全員が勝者となりますが、できない場合は全員敗者となります。
 おばけの城の中には、6種類の宝とそれを守る8匹のおばけがいます。
 おばけタイルは4色各3枚のうちランダムに10枚とり、該当するゲームボードの辺に置きます。ゲームボードの各辺の中央にある色がついた半円部分が宝とオバケの回収位置です。
 スタートプレーヤーは魔法の杖(先端が磁石になっている)を持ち、目隠しをします。ストップウォッチを押すと同時に、宝タイルをめくります。そこに描かれている2つの宝が回収目的です。他のプレーヤーは、手番プレーヤーにどの方向の杖を移動させるか声で指示します。うまく目的の宝に魔法の杖が当たったら磁石に付きます。それをいずれかの回収場所に持って行けたら、ほかのプレーヤーが磁石から外します。これを宝タイルに描かれている2つができたら、次のプレーヤーに手番が移ります。
 ただし、同時に2つ以上宝を魔法の杖に付けてはいけませんし、オバケが付いていてはいけません。どちらにしても、魔法の杖に何かがついている場合は、いずれかの回収場所に行くしかありません。目的の宝だけの場合はそれを外すだけですが、複数のものがついている場合は、まず宝をゲームボードに戻し、オバケは、はずしてからそこにある、おばけタイルをひっくり返します。そこにあるおばけタイルがすべてひっくり返っている場合は、そこでオバケの回収はできません。別の回収場所に行く必要があります。すべての回収場所のおばけタイルがひっくり返っている状態で、オバケをつけてしまったらその時点でゲームは終了で全員の負けが決まります。
 時間内で、目的の数(通常は宝タイル6枚分)達成できれば全員の勝ちとなります。
 わかりやすい的確な指示ができるかどうかがポイントです。

スーパーバンパイア

Super Vampire / Queen / Julien Gupta & Johannes Berger作

2~4人 6歳以上 20分
Super_vampirebox


Super_vampireboard

 プレーヤーはバンパイアとなり、いやなニンニクを、特殊指サックを使って回収するゲームです。
 手番プレーヤー以外は、太陽ダイス(1面にだけ太陽が描かれたサイコロ)6個を、均等に分けて持ちます。
 手番開始と同時に、手番プレーヤはニンニクダイスを、手番プレーヤー以外の一人が太陽ダイスを同時に振ります。手番プレーヤーは、ニンニクダイスで示された場所に自分のコマを移動させます。この時コマの側面のみを指サックをはめた指で押して進めることができます。上部を指で押さえることはできません。目的の場所に着いたら、ストックからニンニクチップを取りコマの上に置きます。この後さらにニンニクダイスを振って次の場所に進むこともできます。また、自分のスタート位置に戻ってニンニクチップを回収することもできます。この場合、ニンニクダイスを振って再スタートしても構いません。
 手番以外のプレーヤーは、自分の持っているダイスすべてで太陽の目を出すことを目指します。すべて太陽の目になったら、別のプレーヤーが自分が持っている太陽ダイスを振り始めます。手番以外のプレーヤーが持つすべての太陽ダイスが太陽の目になったら、夜明けになり、手番プレーヤーは手番が終了になります。その時点でコマの上に乗っているニンニクチップはストックに戻さなければなりません。
 こうして、次のプレーヤーの番となります。
 もちろん、ゲーム終了時に多くのニンニクチップを集めたプレーヤーの勝ちです。
 コマを進める通路は狭く、慎重に進めないとコマを落としてしまいます。コマを落としたら、スタート地点から再スタートです。その時ニンニクチップがコマに乗っていたらそれはストックに戻されます。

2016年8月26日 (金)

カルカソンヌ世界選手権ルール

2016カルカソンヌ世界選手権のHPには、Rulesというページがあります。
ルールと言いながら、ほとんどは大会進行上のルールのみで、競技に対するルールは一つしか書かれていません。
「いったん配置したタイルやコマは配置換えをできない」です。
実際、世界大会を見ていても、主催者は競技のルールに対してほとんどタッチしていません。プレーヤー間でトラブルは解決するのが基本のようです。
しかし、どうしてこの1文のみが書かれているのか(2・3年前に書き加えれらました)、考えてみました。手番の終了を表明するのはチェスクロックを押すことでできるので、それまでは変更しても問題なさそうです。
私が思いつく原因は一つだけです。いったんタイルを配置した後、熟考しタイルを配置替えしたとします。その時、手番で配置したタイル以外を配置替えしたとしたらどうでしょう。故意か勘違いかは別として、手番プレーヤーが主張したら水掛け論です。あるいは、強く言い切ることもできるかもしれません。相手が気付かない場合もあるでしょう。しかし、キーになるタイルでこれが行われたらゲームになりません。それで、付け加えられたものと推察しています。
国内の予選会巡りをしていると、とりあえず手番のタイルを配置してみて、全体の形を見て、別の場所に再配置するプレイを見かけます。いったん置いてみたほうが、その手の長所短所がよくわかるのでしょう。
それでも、日本選手権のレギュレーションとしては、世界大会同様に「いったん配置したタイルやコマは配置換えできない」としました。それは、日本選手権は世界選手権への予選会であり、そこで戦う人を選ぶためのものだと思っているからです。
世界大会に出られた方によると、実際のプレイは細かいことを気にしてないようです。手番で配置したコマがすぐ得点計算になる場合はほとんどコマを置かず、指さしだけで得点を入れています。得点コマの移動も黙って行う人もいるようです。性善説で互いを信頼しあってプレイするのは気持ちのいいものです。
ただ、Rulesに明記されている行為を行った場合、もし指摘されたらどうでしょう。おそらくほとんどのケースでは相手から指摘されることはないでしょうし、特に日本人はこちらから指摘することはないかもしれません。それでも指摘されて、再配置ができなくなったとしても、ベストの手ではないかもしれませんが、配置してみようと思ったぐらいなのでベターな手だったかもしれません。それより、指摘されたという心理的動揺が大きいように思います。緊張感が続く大会で大きなダメージです。
だから、指摘されて困るようなプレイスタイルを普段からしないように心がけていただきたいというのが私の思いです。
今年の日本選手権でも、そういった指摘がなされました。実際にはタイル間に隙間があり、きちんと配置したものではありませんでしたが、私は「指摘されて困るようなプレイはしないでほしい」という気持ちで、有効配置と判定しました。ただ、これもどのぐらいの隙間が有効かというと非常に難しいものがあります。ルールを作ることによって、新たなルールを作る必要ができてしまったのです。次回からは、少なくともタイルの辺の半分以内なら、有効配置としたいと思っていますが、それは世界水準だとも思っていません。
この件に関しては、配置を終えたのはどのタイミングかという話した当初から出ています。とりあえず、手から離れた時としていますが、それも世界水準ではないでしょう。例えば、配置したタイルを指先でたたいていたとします。当然一瞬手から離れますが、ルールを作った理由だと思われる「手番で配置したタイルが分からなくなる行為」からすると、問題ありません。
ゲームなので、本質的な部分のみで戦ってほしいと思います。そのためにも、普段からのプレイスタイルの気を付けていただきたいと思っています。

2016年8月 3日 (水)

お邪魔者日本選手権をおこないます。

「お邪魔者」の世界選手権を行うので、日本代表を出してほしいと、主催者Amigo社から依頼があり、日本代表を決めるため、すごろくはさんと共催で「お邪魔者日本選手権」を開催します。

開催日:9月3日
場所:すばこ
世界選手権は、11月にハンガリーの首都ブダペストで行われます。
日本選手権優勝者には、世界選手権参加資格と、参加した場合には渡航費の補助として10万円おくられます。また、世界選手権当日のホテルと食事は主催者が用意することになっています。
また、今回の大会では、特別ルールとして「自己中」というあたしイキャラクターを加えて行います。
詳細は、こちらをご覧ください。
難しいゲームではありません。気楽に参加して優勝できたらラッキーぐらいの気分でも参加できます。

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