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2016年3月15日 (火)

ドリームアイランド

Dream Islands / Schmidt / Lorenz Kutschke作

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 プレーヤーはドリームアイランドへのツアーガイドです。しかし、単に目的地につれてゆくだけではお客は満足しません。お客の希望を聞きながら移動させるゲームです。
 手番には、まずお客を島から島へ移動させることができます。移動力は2・3・4・5のいずれかで、ひとりのお客を移動させても、複数のお客に振り分けで移動させてもかまいません。使った移動力は自分のボード上で貝を使って隠します。4種の移動力をすべて使ったら、またすべての移動力が使えるようになります。
 各プレーヤーは、16枚ずつの要望カードを持っています。これをよく混ぜて伏せた山にし、手札として3枚持っています。目的カードには、どれか1つの島に、示された数の自分の客がいること、示された島で自分の客が他のプレーヤーの客より多いこと、示された数の連続する島に自分の客がいることなどです。移動後の手札がその条件を満たしていたら、そのカードを捨て札にできます。そして最後に手札が3枚になるように補充します。この時、希望するなら未達成の手札をまず山札の一番下に入れて、手札が3枚になるように補充することもできます。目的カードを達成することにより勝利点を得ます。また16枚全ての目的を達成できたらボーナスポイントがあります。
 また、目的のドリームアイランドに早く着いたお客から勝利点を得ます。ただし、ドリームアイランドにいる客はそれ以上移動できませんし、目的カードの達成に役立ちません。元々、各ツアーには6人ずつの客しかいないので、1つの島に5人自分の客がいる目的カードや、5つの連続する島に自分の客がいる目的カード達成のためには、ドリームアイランドに到着させると苦しくなります。
 手軽に遊べるゲームです。

 
 

2016年3月12日 (土)

ブルゴーニュ カードゲーム

Die Burgen von Burgund Das Kartenspiel / alea / Stefan Feld作
1~4人 12歳以上 30-60分

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 基本的にシステムは、ボードゲームの「ブルゴーニュ」と同じです。つまりダイス目により、欲しいものを確保し、次にやはりダイス目によりその能力を発動するというものです。
 このゲームでは、ダイスを使わない代わりに、カードが両方の役目をします。ラウンドの開始時に、各プレーヤーは6枚のカードを受け取りますが、内容を見ずに伏せた山にします。最初の手番にここから2枚を取り、どちらかのカードをプレイします。この時はカードに描かれているダイスのみを考慮します。この時できるアクションは6種類です。

  • 場に並べられたカードのうちダイス目に対応するカードを1枚確保する。
  • すでに確保してあるタイルを、発動させる。カードごとに違う能力があり、発動によりそれぞれいろいろなものが得られます。なお、カードは大きく分けて7種類ありますが、ゲーム終了時には、同じ種類のカード3枚ごとに勝利点が得れらます。
  • ダイス目が対応する商品を売却する。商品を売却するとにより、勝利点と収入が得られます。お金を支払うことにより、追加でアクションを行うことができます。
  • 労働者を得る。労働者はプレイするカードに描かれているダイス目を増減させることができます。これにより違う目のアクションが可能になります。
  • お金を獲得する。
  • 労働者やお金を勝利ポイントに変換する。
 手番の最後に、伏せたカードの山から1枚補充し次の手番ではこの2枚から選んでプレイできます。これを6回ずつ行えば1ラウンド終了です。これを5回繰り返します。
 カードの組み合わせをよく考えるゲームですが、lプレイ時間がそれほどかからないようにできています。

2016年3月 4日 (金)

バンパイアクイーン

Vampire Queen / Schimidt / Wolfgang Kramer作
8歳以上 3~12人 30分

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 手札をなくすタイプのカードゲームです。スタートプレーヤーが手札から1枚または同じ数字のカードを複数枚表にして出します。続くプレーヤーはスタートプレーヤーと同じ枚数で、より大きな数字カードを出すかパスをします。これを1順だけして、最も大きな数字のカードを出したプレーヤーが次のスタートプレーヤーとなりゲームを同様に続けます。
 ここまで聞くと、なんだ大貧民(大富豪)とほとんど同じではないかと感じられると思います。しかし、このゲームには、恐ろしいバンパイアハンターのカードが2枚含まれています。この2枚は両面が同じデザインで、明らかに誰が持っているのかわかります。
 バンパイアハンターカードは、自分がスタートプレーヤーになった時にしかプレイできません。スタートプレーヤーがバンパイアハンターカードを出したら、他のプレーヤーはパスできません。その代り任意のカード(もう1枚のバンパイアハンターカードを除く)を1枚プレイします。そして、この時だけは、最も大きな数字のカードをプレイしたプレーヤーが、この時プレーされたカードすべて(バンパイアハンターカードを含む)手札に加えます。なお、バンパイアハンターカードを引き取ったすぐ後にそのバンパイアハンターカードをプレイすることはできません。改めて、スタートプレーヤーの権利を取る必要があるのです。
 また、手札がバンパイアハンターカードのみになった時に、他のプレーヤーがバンパイアハンターカードをプレイしたら、いったんパスになりますが、そのトリックのカードすべてを受け取ることのなります。
 誰かが手札をなくしたらゲーム終了で、残ったカードが失点になります。もちろんバンパイアハンターカードは大きな失点につながります。
 大きな数字カードがないとスタートプレーヤーになれないし、小さな数字カードを持っていないと、バンパイアハンターカードを取らされるリスクが大きくなるという困ったゲームです。


 

2016年3月 3日 (木)

リグーリア

Liguria / Queen / Alessandro Zucchini作
3~4人 12歳以上 60分

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 リグリア海を巡ってフレスコ画用の塗料を集めながら得点を得るゲームです。
 各プレーヤーは自分港を持っています。また、ほかのプレーヤーの港との間には島があり、ここでも塗料を獲得できます。
 ゲームボードには、プレイ人数の船カードとプレイ人数におうじた選択タイルが置かれます。
 そして、プレイ順が遅いプレーヤーから順に何枚の選択タイルを獲得したいかを示すマスに自分のコマを置きます。そのあと、獲得枚数の少ない順番に選択タイルを取ります。この時、複数の選択タイルを取る場合に、離れたタイルを取ると費用が発生します。また、この順番で船カードを1枚選択して取ります。
 選択タイルには、船の航行距離を伸ばすもの、他のプレーヤーの港にある塗料をたくさん自分の船に積み込めるもの、他のプレーヤーの港に外交官として送り込み、そのプレーヤーの活躍により勝利ポイントを得るもの、島を占領して塗料とゲーム終了時の勝利ポイントを獲得するもの、獲得した塗料をゲーム終了時に、勝利ポイントに変換するものや、多くの勝利ポイントを獲得するためのものなどがあります。また、船カードには、このラウンドの船の航行距離や特殊能力のほか、獲得している選択タイルを勝利ポイント化する能力が書かれています。選択タイルを勝利ポイント化すると元の能力を失うものもあります。そのほかに、塗料のマークが描かれているものがあります。この塗料を自分の港に置きます。この塗料は決して自分では取れません。他のプレーヤーが自分の港にやってきて確保してゆくのです。もう一つ重要のものがポイントです。これは勝利ポイントではありません。ゲーム終了時にこのポイントがマイナスになっていたら、マイナス1ポイントにつき5勝利ポイントを減らすことになります。
 そのあとで、選択タイルを取った順で自分の船を移動させます。基本的にラウンドごとに移動は1回だけです。現在地より航行距離以内で移動します。そして、そこで何かを行えます。塗料が獲得できる島なら、その島を占領して塗料を獲得できます。既にほかのプレーヤーが占領しているなら、より大きな戦力を投入する必要があります。他のプレーヤーの港なら、そこにある塗料を自分の船に積み込むことができます。また、その時に外交官を送り込むこともできます。自分の港なら、船に積んだ塗料を降ろすことができます。自分の港に帰っていない塗料はゲーム終了時に勝利ポイントに換算できません。なお、船カードの能力により、途中止まってそれらのアクションを行って航海を続けられるものもあります。また、いずれかの港以外では船の方向転換ができませんが、カードの能力により、手番の初めか終わりで、船の方向を変えることもできます。
 これを、5ラウンド行ってゲーム終了です。
 対象年齢で分かるように、戦略性の高いゲームですが、それほど時間はかかりません。

トレジャーハンター

Treasure Hunter / Queen / Richard Garfield作
2~6人 8歳以上 40分

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 冒険者たちが、氷山、ジャングル、溶岩窟を探検し、宝を集めるゲームです。そこへゴブリンが宝を盗みにやってきます。これを防ぐためにはキャンプに犬を配置する必要があります。
 ラウンドごとに、氷山、ジャングル、溶岩窟にそれぞれ2枚の宝のタイルがランダムに配置されます。また、3枚のゴブリンタイルが置かれています。そして、各プレーヤーに9枚ずつのカードが配られます。カードには、それぞれのエリアの冒険者のカード、犬のカード、お金のカードとアクションカードがあります。
 各プレーヤーは配られたカードの中なら1枚選んで確保し、残りを隣のプレーヤーに渡します。また渡されたカードから1枚確保して隣のプレーヤーに渡します。これをすべてのプレーヤーが9枚のカードを確保するまで行います。
 この後、カードプレイです。まずすべてのプレーヤーは確保したカードからすべての氷山の冒険者カードを表にして出します。そして、そこに書かれた数字を合計し、一番多いプレーヤーと一番少ない[0やマイナスは除く]がそれぞれ、そのエリアのMAXまたはMINと書かれたマスに置かれた宝を取ることができます。ただし、宝の分配の前にアクションカードを使うことができます。アクションカードを使うことにより数字を増やしたり減らしたりできるのです。誰もアクションカードをプレイしなくなった時点で宝の分配を行います。
 これを、ジャングル、溶岩窟についても行います。そのあと、すべてのプレーヤーは持っている犬のカードを表にして出します。各ゴブリンにはその強度が書かれており、各プレーヤーの持つ犬の強度と比べて、ゴブリンの方が強い場合はそのゴブリンにお金を盗まれます。そのゴブリンタイルに書かれているお金をそのタイルに置きます。
 すべてのプレーヤーが、ゴブリンとイヌのチェックを終えた後、プレーヤー間で犬の強さを比べます。一番強いプレーヤーは、ゴブリンタイルをそこに置かれているお金を獲得できます。獲得したゴブリンタイルもゲーム終了時に得点となります。そのあと、持っているお金カードでお金を獲得します。
 また、エリアで獲得した宝のタイルには、直接ポイントが書かれたもののほか、ラウンドの終了時にポイントに変換できるもの、ゲーム終了時にポイントになるものがあります。
 こうして最も多くのポイント=お金を集めたプレーヤーの勝ちです。
 カードは全部で75枚ですが、ラウンドごとに使われるカードは9×プレイ人数のみです。構成が偏っていることも考慮してカードを選ぶ必要があります。

 

ローマ数字ダイス

Romisch Pokern / Amigo / David Parlett & Johannes Krenner作
2~6人 10歳以上 30分
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 日本人にはなじみの薄いローマ数字を使ったゲームです。
 6面ダイスの3面は「I」=1、2面が「X」=10、1面が「V」=5です。このダイス6個を使ってローマ数字を作ります。
 手番には、まずダイスを1つ振ります。希望するなら、続けて別のダイスを振ることができます。そして、ダイスふりをやめた時点で、振ったダイスが示す数字を得点表の書き込みます。
 ただし、振ったダイスをどう組み合わせても、ローマ数字にならない場合は、得点できません。ローマ数字の特徴として、「V」を2つ使う数字はありません。「X」も通常3つまでですが、XXXIX=39の時だけは4つ使えます。また「I」も3つまでです。
 なお、ローマ数字にならなくても、各プレーヤーが持つ6枚のカードの効力を使うことにより、振りなおしたり、振ったサイコロ1つをないことにして、ローマ数字にすることもできます。
 また、得点できた場合に、自分の得点表の7行のいずれかに書くのですが、必ず上から下に昇順になっている必要があります。また、同じ数字は2度書けません(これもカードの能力を使えば1度だけ書くことができます)。
 こうして、誰かが7つのマスすべてに書き込むことができたらゲーム終了です。合計ポイントの高いプレーヤーが勝ちます。
 プレイしているうちにローマ数字に慣れてきます。


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