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2015年3月11日 (水)

マンモス

Mammuz / Abacus / Nilolay Pegasov作
3~7人 7歳以上 20分

Mammuzbox
Mammuzcards
 ゲームには、2~9の哺乳類8種類と7種類の恐竜が登場します。哺乳類は書かれた数字枚数のカードが存在し、恐竜は各1枚です。
 ゲームの目的は手札をなくすことです。
 すべてのカードをよく混ぜて各プレーヤーに均等に配り切ります。
 まずスタートプレーヤーが手札から1種類(のつもり)の哺乳類カードをどのカードを出したか宣言しながら伏せて1~4枚自分の前に置きます。つぎのぷれーやーは、前のプレーヤーと同じカード(かも知れない)を1~4枚伏せて出すか、前のプレーヤーが宣言以外のカードを出しているか疑うかをします。自分の前のプレーヤーが宣言してカードを伏せて出した場合は、次のプレーヤーは常に2つの選択肢があるわけです。
 もし、前のプレーヤーの出したカードの中にウソがあると思ったら、直近に出したカードの中から1枚だけ表にします。もしこれが宣言と違ったら、うそを見破られたプレーヤーが場に伏せて出されているカードすべてを取って手札に加えます。もし、宣言通りだったら疑ったプレーヤーが同様に場札を手札に加えます。
 手札が増えてしまいますが、安心してください。もし、いずれかの哺乳類カードをすべて手札に持っていたら、これをすべて出して捨て札にできます。今後はこの種の哺乳類は宣言できません。
 もし、疑ってめくられたのが恐竜カードだった場合には、それぞれの恐竜カードにより違ったアクションがあります。
 手軽で分かりやすいブラフゲームです。


オロンゴ

Orongo / Ravensburger / Reiner Knizia作
2~4人 10歳以上 30~45分

Orongobox

Orongoboard
 イースター島でモアイ像を建設するゲームです。プレイ人数による規定数のモアイ像を建設したプレーヤーが勝ちです。
 イースター島は6種類の資源が取れるヘックス(六角形の地形マス)とその他にヤシが生えているヘックスでできています。資源が取れるヘックスは対応する地形タイルが登場するまで使うことができませんが、ヤシが生えているヘックスはいつでも使用可能です。
 ゲーム開始時に各プレーヤーは、プレイ人数に応じたお金(貝)を受け取ります。
 ゲームはラウンド制です。まず最初にプレイ人数におうじた枚数の地形タイルをめくり対応するヘックスに置きます。ここに資源がわき使用可能になったということです。すべてのプレーヤーは、任意の数の貝を握り同時に開きます。最も多く貝を握ったプレーヤーは、自分の色のマーカーを3個獲得し、握った貝をサンゴ礁の場所に置きます。2番目に多く握ったプレーヤーは、マーカーを2個獲得しますが、握った貝は手元に戻します。それ以外で少なくとも1個握ったプレーヤーは、チップを1個獲得し、握った貝を手元に戻します。ひとつも握らなかったプレーヤーは、チップを獲得できませんが、サンゴ礁に置かれた貝をすべて獲得できます。
 そのあとで、最も多くチップを獲得したプレーヤーから自分のチップをゲームボード上に配置します。任意の資源が出たヘックスまたは、すでに自分のチップが置かれているヘックスに隣接するヤシが生えているヘックスです。もし、モアイ建設の条件がそろっていたらただちにモアイを建設しなければなりません。モアイ建設の条件は、決められた資源およびその組み合わせが、自分のチップの連続でつながっており、その連続が海岸線にあるヤシが生えているヘックスにつながっている場合、その海岸線にモアイを建設します。また、モアイを建設する場合は、必要な資源の上に貝を1つずつ置く必要があります。つまりゲームが進むほど、全体の貝の数が減ってゆきます。
 元々各プレーヤが持つ貝の数に限りがるため、握る貝の数は多くても3個ぐらいまでです。この1個ぐらいの差で、貝をサンゴ礁に置かなければならないのか、一つでも多くのチップがほしいのか、先に配置したいのかのジレンマが楽しいゲームです。
 しっかり考えてプレイするゲームではありますが、プレイ時間が30-45分と短いのも魅力です。


2015年3月 5日 (木)

カカオ

Cacao / Abacus / Phil Walker-Harding作
2~4人 8歳以上 45分

Cacaobox1000

Cacaoboard
 タイルを配置しながら得点を得るゲームです。タイルは大きく分けて2種類です。プレーヤーごとに持っている村人タイルと、全体のストックにあるジャングルタイルです。
 各プレーヤーは、自分の村人タイルをよく混ぜて伏せたタイルの山にします。そこから3枚取って手札として持ちます。
 村人タイルとジャングルタイルは、それぞれ市松模様になるように配置します。つまり村人タイルの四辺には必ずジャングルタイルが配置されます。同様にジャングルタイルの四辺には村人タイルが配置されます。
 ゲーム開始時は、2枚のジャングルタイルをかどで接するように置いて始めます。そのほかジャングルタイルの山から2枚を補充用として表にして置きます。
 手番になったら、自分の村人タイルを置かれているジャングルタイルに接するように置きます。村人タイルには四辺合わせて4人の村人が描かれています。1,1,1,1だったり2,1,1,0だったり、3,1,0,0だったりします。ジャングルタイルには、そのジャングルで獲得できるものが描かれています。カカオが描かれていればその面に接する村人の数分カカオを獲得できます。市場が描かれていれば持っているカカオを売れます(お金がそのまま得点)。金鉱はそこで金を獲得できます。池では水を獲得できます。ゲーム終了時に持っている水に応じて得点を得ることができます。
 スタートプレーヤー以降では、村人タイルを置いた時に、隣の村人タイルとの間に隙間ができることがあります。この場合、手番プレーヤーが表になっているジャングルタイルを選んでそこに置きます。置かれたジャングルタイルにより、そこに隣接する村人タイルを置いているプレーヤーは同様に何かを得ることができるのです。
 ジャングルタイルにはそのほか、祭壇タイルと寺タイルがあります。祭壇タイルに隣接するように村人を配置すると太陽マーカーが獲得できます。この太陽マーカーを消費することにより、ゲーム後半で自分の村タイルに重ねて新たな村タイルを置き同様に利益を獲得することができます。また、神殿タイルはそれに隣接する村人の数により得点することができます。
 得点の取り方が複数あるので、どれをどのように活用するかがポイントです。

オーク

Orcs Orcs Orcs / Queen / Frank Thyben作
2~4人 10歳以上 60分

Orcsbox

Orcsboard
 プレーヤーは、オークたちクリーチャーと戦うマジシャンです。
 クリーチャーと戦う円形のスタジアムは同心円状に4つに分かれており、外周、中間周、内周とマジシャンが立つ中央の塔です。また、これが6つのブロックに分かれており、それぞれのブロックに立つマジシャンがそのブロックにいるクリーチャーと戦います。
 ゲーム開始時には、ランダムにそれぞれのブロックの外周に2体ずつのクリーチャーが現れます。基本的にマジシャンは自分の前にいるクリーチャーを倒すことを目的とします。
 各プレーヤーは、最初に8枚のカードを持っています。これは4種類の魔法に対する攻撃魔法カードと知識魔法カードです。攻撃魔法カードは、同種の魔法カード(攻撃魔法カード、知識魔法カード、補助魔法カードのいずれでもよい)により強化することができます。
 プレーヤーは8枚のカードをよく混ぜて裏向の山とし、そこから4枚取って手札とします。手番では、カードを使いますがその手番で使わなかったカードもすべて捨て札の山に置き、新たな4枚を山札からとって次の手番の手札とします。不足する場合は捨て札の山をよく混ぜて新たなカードの山としそこから補充します。(ドミニオンと同じです)
 ラウンドの開始時にまず、運命カードをめくります。これによりある種クリーチャーが塔に向かって前進します。また、そのラウンドだけの特殊効果があります。
 手番では、まずクリーチャーが全くいないブロックにクリーチャーを出現させます。そのあと、自分のクリーチャーがいないブロック一つを選んでクリーチャーを出現させます。
 そのあと、プレーヤーのカードアクションです。ここでクリーチャーを倒すことを目指します。手番でできるのは2アクションです。可能なアクションは3種類です。。

  1. マジシャンの位置を変える:あいているブロックにマジシャンを移動させます。
  2. カードプレイ:攻撃魔法を使ってクリーチャーを倒します。それぞれのクリーチャーには決められたライフがあり、手番中にこれを超える攻撃を加えることができたら、倒せます。ただし、手番中に倒せない場合は完全に回復します。また、同一種のクリーチャーを2体以上倒したら、特殊能力を得ることができます。また、場には2種類の補助魔法カードが3枚ずつ表にしておかれています。知識魔法カードをプレイすることにより、この中から1枚獲得して捨て札の山に置くことができます。これは将来使うことのできるカードとなります。
  3. パス
 すべてのプレーヤーが1回ずつ手番を行ったら次のラウンドになります。
 クリーチャーが前進し、塔のところまで来たら、そのクリーチャーはいなくなりますが、同種のクリーチャーを倒すことによる勝利点が減ります。また、そのブロックにいるマジシャンが同種のクリーチャーをすでに倒していたら、そのクリーチャーを失います。
 同種のクリーチャー2体を倒した時に得られる特殊能力を早く獲得し、うまく使うこと、知識魔法カードを使って有効な補助魔法カードを得ることにより、強力な攻撃力が得られます。最強のクリーチャーは、最初に持っている8枚の魔法カードでは倒すことができません。
 最終的には、倒したクリーチャーによる得点とカードによる得点で勝敗が決まります。
 

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