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2014年5月29日 (木)

にわとりのたまご

Zicke Zacke Ei Ei Ei / Zoch / Klaus Zoch作

2~4人 4歳以上 15分
Zickezackeeieieibox

Zickezackeeieieiboard
 ゲームボードの中央には、中に卵を入れた黄色い雌鶏を3個置きます。卵は袋からランダムにひき自分たちで色を確認して入れます。その後しっぽを付けることによりたまごが出てこないようになっています。ゲームボードの周りには、青い雄鶏が進むコースタイルを6枚を置きます。コースタイルのうち2枚は肥料の山です。
 自分の番になったら、赤いサイコロを振ります。黄色のにわとりが出たら時計回りに先が空いている雌鶏を1つ進めます。青いニワトリが出たら、雄鶏を時計回りに進めます。もし雄鶏が肥料の山に泊まったら、3羽の雌鶏のうち、産む卵の色と巣の色が同じと思うものの、しっぽを抜いて持ち上げ卵を産ませます。もし同じ色だった場合は、その卵を受け取ります。その巣にほかに卵があればそれも受け取ります。生まれた卵と巣の色が違った場合は、卵をそのまま置いておきます。次に手番プレーヤーの左隣のプレーヤーが残った雌鶏から選んで同じことを行い、その左隣のプレーヤーが最後の雌鶏を確認します。その後、卵を産ませたプレーヤーがまた新たに卵を入れた、任意の巣に置きます。
 こうして、6個の卵を集めた人の勝ちです。
 分かりやすい記憶力ゲームですが、なんといってもコンポーネントの魅力です。ぽろっと生まれるたまごがかわいいゲームです。

レグロス

Leg Los / Zoch / Carlo A. Rossi作

3~6人 8歳以上 30分
Leglosbox
Leglosboard
 

 部品を使ったお絵かきゲームです。ゲームボード上には92枚からランダムに選ばれた絵が描かれたタイルが15枚並んでいます。
 手番プレーヤーは、長いスティック7本、短いスティック14本、大きなディスク4個、小さいディスク8個の他に、1~15の数字が書かれたタイルを持っています。このタイルをよく混ぜてから、砂時計を反転させてゲームスタートです。手番プレーヤーは、まず数字タイルを1枚取り自分だけでその番号を見ます。これが手番プレーヤーが持っているスティックやディスクを使って作る絵です。他のプレーヤーは、何が描かれているか当てることができます。ただし、ひとつの絵に対して一人は1回しか答えることができません。誰かが正解したら、手番プレーヤーは、直ちに次の数字が書かれたタイルを確認して新たな絵を作り始めます。ただし、それまでの絵で使った部品は使えません。作った絵はそのままにして新たな部品で新たな絵を作ります。また、絵を正解したプレーヤーは直ちにその絵の上に自分のマーカーを置きます。これを砂時計が落ちるまで行うのです。手番プレーヤー以外は、絵を当てて置いたマーカーの数の得点を得ます。手番プレーヤーは、ボード上に置かれているマーカーの総数の得点を得ます。
 いかに少ない部品で素早く分かりやすい絵を作るかがポイントです。また、答の候補が決まっているので、その特徴だけを引き出す力も重要です。

オバケのたまご

Geisterei / Drei Magiel / Guido Hoffmann作

2~4人 6歳以上 15-20分
Geistereibox
Geiserei1

Geisterei2
Geisterei3

Geisterei4

 オバケのたまごを運ぶアクションゲームです。スポンジでできたオバケのたまごの上に、ハンカチ状のオバケのマントをかぶせてそっと持ち上げるとたまごがマントの中に引っかかって持ち上がります。のこ状態で2~3m離れたオバケの城まで持って行きます。ただその前にサイコロを振り、どのような格好をして移動するかが決まります。例えば爪先立ちで歩いたり、かがんだまま歩いたり、手を頭上にかざしたまま歩いたり、他の人の股をくぐったり、一度回ったり、他の人を乗り越えたりして歩きます。そして、オバケけの城の上でオバケのマントを軽く振るとたまごが城の中に落ちます。落ちたところにあるタイルを取ります。このタイルには卵が1~3個描かれており、この卵の数が得点になるのです。
 楽しいパーティーゲームです。

エニグマ

Enigma / Zoch / Touko Tahkokallio作

2~4人 8歳以上 30-45分
Enigmabox
Enigmatiles
 ゲームの基本はパズルゲームです。このゲームには4つのゲームが用意されています。
  • 天秤パズル:天秤の両サイドに重さが違う分銅が2種類ずつ用意されています。決められた分銅の数で、両サイドがバランスをとれるようにします。
  • タングラム:与えられたタイルを使って、目的の形を作ります。
  • 水道管パズル:与えられた水道管を目的の場所に水が漏れないように配置します。
  • 立体パズル:与えられた積み木を使って、示されている真上からの図形を作ります。
 スタートプレーヤーから始めて、それぞれ任意のパズルに挑戦します。ただし、1つのラウンドでは1種類一人ずつしか選べません。
 同時にパズルを開始して、最初にできた人は砂時計を反転させます。これが落ち切る前に完成させたプレーヤーだけが次に進めます。
 パズルの問題面の反対側には、電気回路が描かれています。この電子回路をうまくつなぐことにより得点できます。ラウンドの最初にパズルを選ぶ時点では、この電子回路面が見えているため、得意なパズルというだけでなく、ほしいタイルということでパズルを選択することになるかもしれません。

2014年5月24日 (土)

サクランボ狩り

Cherry Picking / Zoch / Jeroen Geenen作

2~6人 8歳以上 30分
Cherry_pickingbox
Cherry_pickingcards_2
 サクランボ、バナナ、洋ナシ、ブドウ、オレンジ、パイナップルの木から、色々のものを(木と関係ない果物やそれ以外も含め)収穫するカードゲームです。
 6枚の木のカードの下にランダムにカードを1枚ずつ表にして置きます。残ったカードをすべて同じ枚数ずつ配り切ります。
 全員手札から1枚選んで出し同時に表にします。まず、はしごのカードを出したプレーヤーからです。このカードを出したプレーヤーが単独の場合は並べられたから任意の1枚を取り自分の山(手札ではありません)に置きます。そしてそのはしごをカードを取った木のところに置きます。複数のプレーヤーが出していたら、そのはしごをそのまま自分の山に置きます。
 次は果物カードです。単独で出している場合にはそこのカードを取り代わりに自分が出したカードを置きます。複数出している場合には描かれている数字が大きいプレーヤーから順に行います。
 最後はバスケットです。はしごと同じように扱います。
 これを、カードを使い切るまで行って得点計算です。果物とバスケットのカードには数字が書かれており、これが得点です。はしごは取った枚数の二乗が得点となります。
 また、ボーナスポイントとして6種類の果物すべてそろえたら10点、同じ果物を4枚集めたら10点、5枚なら20点与えられます。ジョーカーの果物カードは0点ですが、ボーナスポイントを取るために使うことができます。
 単純なルールのゲームですが、目的意識を持ってプレイしないと高得点はめざせません。

辛いだけでいいのか

Scharfe Schoten / Zoch / Arve D. Fuehler作

3・4人 10歳以上 30分
Scharfe_schotenbox
Scharfe_schotencards
 辛いカードのトリックテイキングです。カードは赤(トウガラシ)、緑(わさび)、黄(カラシ)、黒(胡椒)の4つのスートがあり。カード裏面からはスートが分かるようになっています。
各プレーヤーに規定枚数配った後、残ったカードは裏向きにして色ごとに分けて置いておきます。これらのカードはトリックを取ったプレーヤーが1枚ずつ獲得できます。
 そのほかに4枚のカラーカードを並べその上に数字カードを置きます。そして数字カードごと並べ直します。大きな数字カードが置かれたカードほど強いスートとなります。また、色と上に置かれた数字のカードの組み合わせはスーパートランプとなり、最強のカードになります。上の写真では、赤の10、黄の7、黒の5、緑の4が他のカードより強いカードとなります。
 この後、各プレーヤーは自分がトリックで獲得するカードの色が最も多いものと少ないものを予想してタイルで一斉に示します。
 カードプレイはマストフォローのトリックテイキングです。
 すべてのカードをプレイしてゲームが終わったらとったトリックのカードをそれぞれチェックします。他のプレーヤーが取ったカード枚数は関係ありません。自分が取ったカード枚数を色ごとに比べ、予想通り一番多かったら5ポイント得られます。ただ、同数タイで最も多い場合は3ポイントです。最も少ないと予想したものも同様にポイントが与えられます。予想が外れた場合は0ポイントです。最も多いと少ないの両方が当たっている場合には、ボーナスポイントとして、最も多いカード枚数から少ないカード枚数を引いた分の得点が得られます。
 どうやってトリックを取るかというより、どのカードが出ているときにトリックを取るかが求められるゲームです。

スズメのおやこ

Schmatz Spatz / Zoch / Edith Grein-Boettcher作

2~4人 4歳以上 15-20分
Schmatz_spatzbox
Schmatz_spatzboard
 小さい子供でも遊べる協力ゲームです。4匹の親鳥がそれぞれ自分の3匹の雛をおなか一杯になるまで餌を与えることができたらプレーヤー全員が勝ちとなりますが、みんなが満腹する前に餌が無くなったらみんなが負けとなります。
 自分の番になったら親鳥の色を決めてから、サイコロを振ります。サイコロには6種類の地形や建物などが描かれています。そして、その親鳥の前の窓がサイコロと同じ景色になるまでボードを回転します。その後自分の雛のうち1匹に餌を与えます。餌を完全に呑み込んだらその雛は満腹したということとで、その雛の口にくちばしを入れて示します。もし雛が餌を飲み込むことができなかったら、その雛はまだ満腹できなかったということで、その餌を取り除きます。
 ゲームボードの下にはランダムに穴があけられており、そこにちょうど雛が来た時に餌を与えると、餌を完全に呑み込みます。ゲームを続けてある程度その場所を記憶できたら餌を与えやすくなる仕掛けです。
 こうして、24個の餌で12羽の雛がすべて満腹させることができたら、みんなで喜びましょう。

プッツディボッツ

Putz die Wutz / Zoch / Thierr Chapeau作

2~4人 6歳以上 20分
Putzdiewutzbox
Putzdiewutztiles
 反射神経ゲームです。12枚の背中がジャムで汚れたブタのタイルが並べられています。最初はすべて時計回りに向けられているため、各プレーヤーにそれぞれ3枚のブタのタイルが向かっているようになっています。
 ここで3個のダイスを振り、対応するブタが向かっている方向にある白いコマ(石鹸)をいち早くつかむようにします。
 3個のサイコロのうち1個はめざすブタのジャムの色を示します。もう1個はそのブタに描かれている汚れの数を示します。もう一つは、その汚れの数の補正です。+1、-1、=の目があります。
 つまり「緑」「3」「+1」なら緑の汚れが4つ描かれているブタをまず探し、それが向かっている方向にある白いコマをつかみます。もし、目的のブタのタイルがない場合は、赤(色を示すサイコロには赤がありません)で同じ数(この場合は4個)を探しそれが向かっている方向にある白いコマをつかみます。もしこのタイルも存在していなかったら中央にあるコマ(ジャムの瓶)をつかむのです。
 もし、つかんだ白いコマが自分の前のコマなら(目的のブタが自分の方を向いていたら)そのタイルを獲得できます。そしてそこに新たなタイルを補充します。他のプレーヤーの方向を見ていたらそのタイルを自分の方に向かうように回転させます。
 目的のコマがジャムビンだった場合(目的のタイルが存在しない場合)は任意の1枚のタイルを自分に向けます。
 こうして多くのタイルを集めたプレーヤーの勝ちです。
 目的にタイルを見つけるまでにも数段階あり、そしてどのコマをつかむかとなかなか迷わせてくれてただの反射神経では勝てないゲームです。

スカルキング

Skull King / Schmidt / Brent Beck作
2~6人 8歳以上 30分

Skull_kingbox
Skull_kingcards
 トリックテイキングカードゲームです。プレーヤーは配られたカードを見て、そのラウンド何トリック取るか決めて、全員いっせいに指で取るトリック数を示します。
 カードプレイが終わり、宣言通りのトリック数が取れたプレーヤーは、取ったトリック数×20点が与えられます。ぴったり宣言通りのトリック数を取れなかったプレーヤーは、その差×10点がマイナスになります。
 ただし、0トリックを宣言した場合は、成功すればそのラウンド配られたカード枚数×10点を得ますし、1トリック以上撮った場合は何トリック取っても、そのラウンド配られたカード枚数×10点がマイスになります。
 カードは黒・青・赤・黄の4種類各13枚のカラーカードの他に特殊カードが5種類あります。カラーカードのうち黒は切り札です。
 ゲームはマストフォローで行われますが、特殊カードはこの制限をうけません。リードされたカードにかかわらずいつでも出すことができます。
 特殊カードのうち紫のスカルキングは最強です。続いて濃いグレーの海賊カードです。その次が赤い人魚です。ただし、人魚は同じトリックにスカルキングが出てきた場合には最強のカードになります。薄いグレーの脱出カードは常に負けるカードです。緑の「きまぐれメリー」は海賊カードとしても使えますし、脱出カードとして使うこともできます。
 最初のラウンドは各プレーヤーにカードを1枚ずつしか配りません。それで指によりトリック数の宣言を行った後カードプレイを行いポイントを記録します。次は2枚ずつ配り同様に行います。これを続け最後には各プレーヤーに10枚ずつ配ったラウンドを行い得点計算をします。
 特殊カードは強いだけでなく、フォローの義務もないためコントロールしやすいカードです。ただ、各プレーヤーが目標のトリック数をめざしているため必ずしも勝とうとしないので、思惑が交差して面白いゲームです。

2014年5月17日 (土)

ヘリオス

Helios / Hans im Gluck /Martin Kallenborn and Matthias Prinz作
2~4人 10歳以上 45-60分

Heliosbox
Heliosboard
 各プレーヤーはプレーヤーボードと都市ボードを持っており、ここがコストや得点の供給源となります。
 ゲームは3つのフェイズからなっており、第1フェイズはアクションフェイズです。テーブルの上には3種類のアクションタイルが6枚ずつ並べられており、これを取ってそのアクションを行います。アクションラウンドは各プレーヤー4回ずつ回ってきます。そのため、後半になってアクションタイルがないアクションは選択できなくなります。
  • 地形の建設:残っている地形タイルまたはボーナスタイルを取って自分のプレーヤーボードに置きます。地形タイルには対応する資源コマが1つのっています。ここがコストの供給源となります。ボーナスタイルはゲーム終了時にボーナスポイントを与えてくれます。
  • 建物の建設:プレーヤーボードに置かれている空いている地形タイルまたはボーナスタイルの上に建設された場合は、「神殿」になり、ゲーム中に太陽に照らされると得点が得られます。神殿の建設には、自分のプレーヤーボードにある神殿の数だけ任意の資源が必要です。その代り、その数のマナが手に入ります。自分の都市ボードに置かれた場合は、置いた場所の建物となり、特典を得たりゲーム終了時の得点を得たりできます。都市ボードの建設には、それぞれ決められた資源が必要です。
  • 太陽の移動:プレーヤーボードに置かれた太陽を地形タイルやボーナスタイルにそって太陽を移動させます。そして止まったところに隣接するタイルすべてに特典を与えます。そこが、空いている地形タイルだったら、対応する資源がわきます。神殿だったら得点が得られます。
 この第1フェイズがゲームのメインになる部分です。ここで、色々な方針により、多くの得点を取る手立てを作るのです。なお、アクションタイルを取ったら、そのタイルの色別にまとめて置いておきます。白のアクションタイルはいずれかの色のものとして置いておきます。そしていずれかの色のアクションタイルが4枚になったら、通常のアクションの後にアクションタイルを取ることなく、任意のおまけのアクションが行えます。
 第2フェイズは、自分物タイルの獲得とその起動です。獲得にはマナが必要です。人物タイルを獲得してゲーム終了までに起動できたら、ゲーム終了後にボーナスポイントが得られます。起動には決められた資源が必要です。人物タイルは全部で8枚しかありません。早く手に入れることにより、ゲームの方針が定まるかもしれません。
 最後のフェイズは、次のラウンドに入るための準備です。
 4人ゲームの場合は、4ラウンド行ってゲーム終了です。
 得点を取る方法はかなり多く用意されています。方針を決めて効率よく得点を稼ぐことが必要でしょう。
 

2014年5月10日 (土)

ワン・ニャオ・ブー

Oink / Abacus / Inon Kohn作
2~6人 6歳以上 15分

Oinkbox Oinkcards 犬・猫・牛・ロバ・ヒツジ・ヒヨコのカードがありそれぞれ0~6の数字が書かれています。そのほかに7の数字が書かれたブタのカードがあります。
 カードはよく混ぜて各プレーヤーに均等に配ります。配られたカードは伏せたまま山にして自分の前に置いておきます。この時点では配られたカードの表面を見ることはできません。
 ゲームは、順番に自分の前の山のいちばん上のカードを素早くめくりテーブル中央の捨て札の山に置きます。
 この時、めくったカードがそれまでの捨て札の山のいちばん上が同じ動物だった場合には、いち早くそのことに築いたプレーヤーは、捨て札の山に手を置き、その動物の鳴き声をまねます。
 動物が違って2枚のカードの数字合計が、「7」の場合は捨て札の山に手を置いて、ぶたのまねをして「ブー」と鳴きます。
 前のカードが何であっても豚のカードがめくられたらやはり「ブー」です。
 正解をいち早く行えたプレーヤーが、そこにある捨て札の山を取り自分の前に表にして置きます。このカードを一番多く集めたプレーヤーの勝ちです。
 単純ですが楽しいパーティゲームです。

ライム

Limes / Abacus / Martyn F作

1~2人(複数セットを使い同時にプレイすることにより無制限) 8歳以上 20分
Limesbox  Limescards
 セットには、全く同じ内容のカード24枚組が2セットと、2色のコマが7個ずつ入っています。
両プレーヤーは、カードセットひとつとどちらかの色のコマ7個を受け取ります。
 一方のプレーヤーは自分のカードをよく混ぜて裏向きの山にして置いてゲームスタートです。このプレーヤーが山のいちばん上のカードをめくり、その中央に書かれている数字を読み上げます。もう一方のプレーヤーや自分のカードセットからその数字が書かれているカードを見つけます。こうして両プレーヤーが同じカードを使ってプレイすることになります。選ばれたカードをは表にして自分の前に置きます。次に選ばれたカードも既に置かれているカードに辺が接するようにして置きます。もちろん一旦おいたカードを再配置することはできません。カード配置にはもう一つ制限があります。縦横4列の中に置かなければならないのです。この枠をはみ出すことはできません。
 カードを置いたときに、そのカードのいずれかのエリアにコマを置くことができます。エリアは農地、川、森、塔の立つ岩山の4種類です。コマを置く代わりに、既に置かれているコマを、そのコマのエリアに隣接するエリアに移動させることもできます。
 これを繰り返して、16枚のカードがプレイされたら得点計算になります。
 農地に置かれたコマは、その連続する農地のエリアの数が得点になります。
 川に置かれたコマは、その川に面する漁師小屋の数が得点になります。漁師小屋は川には描かれておらず、農地や森、岩山の一部に描かれています。
 森に置かれたコマは、その森に接する別のエリア数が得点になります。同じ農地や森は分断されたいれば別のエリアと数えます。岩山は常に独立したエリアです連続していても別々のエリアとして数えます。
 塔がある岩山に置かれたコマは、そこから上下左右の直線状にある森のマスの数が得点になります。
 どのエリアが高得点に育つか、また、そのエリアにコマをどのように移動させるかなど、同じ順番で、カードが出てきても、考え方の違いで得点がかわります。
 セットには2人分しか入っていませんが、同じセットがあればもっと多くのプレーヤーが同じ条件で、得点を競い合うことができます。
 一人で遊ぶ場合には、取った得点によりランクが分けられます。また、自分の記録を目指すこともできるでしょう。

アブルクセン

Abluxxen / Ravensburger / Wolfgang Kramer & Michael Kiesling作
2~5人 10歳以上 20分

Abluxxenbox Abluxxencards シンプルで分かりやすいゲームですが、対象年齢が示すように運だけではないゲームです。
 カードはよく混ぜて、各プレーヤーに13枚ずつ配ります。そのほかに表にして6枚のカードを並べます。時計回りの順番で一人ずつプレイします。手番になったら手札からいずれか1種類の数字のカードを任意の枚数表にしてプレイします。次の手番には、既に置かれているカードの上に置きます。この時に以前の手番にプレイされたカードと区別できるように、ずらして置きます。また、プレイされたカード枚数がよく分かるようにして置きます。
 手番でプレイした時、他のプレーヤーの前に置かれているカードと比べます。もし他のプレーヤーの一番上のカードと同じ枚数プレイしている場合には、その数字を比べ、相手の方が小さい場合は自動的にに攻撃となります。攻撃は同じ枚数プレイしてる場合にのみ起きます。
 攻撃した手番プレーヤーは、攻撃されたカードを手札に加えることができます。その場合は、攻撃されたプレーヤーは、取られた枚数分表になっているカードまたは山札から補充します。
 攻撃したプレーヤーが、攻撃されたカードを取らない場合には、攻撃を受けたプレーヤーが攻撃されたカードをそのまま手札に戻すか、そのカードを捨てて表になっているカードおよび山札から同枚数補充するかします。
 どちらにしても攻撃されたカードは、プレーヤーの前から無くなります。
 これを繰り返して誰かの手札が無くなるまで行って1ゲーム終了です。必ずしも手札を無くしたプレーヤーの勝ちとは限りません。
 得点は、自分の前にプレイされているカード枚数から手札に残ったカード枚数を引いたものです。攻撃した時にカードを手札に加えて手札枚数を増やしておけば、より高得点が狙えますが、手札が残っている状態で、誰かの手札が無くなったら、大きなマイナスです。
 1ゲームは5分程度で終わりますので、数ゲーム行って勝敗を決めます。
 

2014年5月 9日 (金)

マッチボール

Match Ball / Ravensburger / Andrew and Jack Lawson作
2~6人 8歳以上 20分

Matchballboard  

 見ただけで、ルールが分かるような分かりやすいアクションゲームです。
 箱の前に1~3が書かれたシートを置きます。1~3が書かれたサイコロを振ります。プレヤーは、一番手前の3のシートよりさらに30cmほど離れたところから、ピンポン球をサイコロの目と同じ場所に1回バウンドさせ箱の穴に入れることを目指します。箱の穴には1~4の数字が書かれており、これが得点となります。箱の後ろ側にはバックボードがありこれに当てて穴に入れることもできます。
 ゲームは目標点を取ったプレーヤーが勝ちとなります。
 サイコロの目によりバウンドさせる角度や強さをコントロールして穴を目指します。

 

ブルゲンランド

Burgen Land / Ravensburger / Inka and Markus Brand作
2~4人 9歳以上 45-60分

Burgenlandboard_2  ブルゲンランドに決められた数の自分の城壁・城館・家・井戸を建設するゲームです。
 ブルゲンランドの各城はそれぞれ2本の道でつながっており、その道にはマーカーが置かれています。城に通じる2本の道に置かれたマーカーと同じ色のカードを組み合わせて4枚プレイすることにより建設が可能になります。
 ただし、建設するものによりそれぞれ別の条件があります。井戸は、決められた城にしか建設できません。そこに井戸が建設されると別の城に建設可能な井戸が移動します。また、井戸を建設するとカードが補充できます。各城に井戸が建設可能な場所は1カ所ずつしかありません。
 各城には城壁・城館・家の建設可能地は合わせて3か所ずつしかありません。城壁を建設したら、建設したばかりの城壁を含めてその城にある城壁の数だけジョーカーカードが得られます。ジョーカーカードはすべての色のカードとして使えます。
 家は、その城にある城壁の数までしか建設できません。
 城館は各城に1件ずつしか建設できません。また、4枚のカードのほかに建設コストとして、何枚かのカードをプレイする必要があります。
 各城にある城壁・商館・家の建設予定地に何かを建設すると、そこに描かれたマークにより、カード、ボーナスタイル、交換タイルのいずれかが手に入ります。
 交換タイルは、手番の前にこれをプレイすることにより任意の2ヶ所の道に置かれているマーカーの位置を交換することができます。これにより目的の城での建設が可能になることがあるのです。
 ボーナスタイルは、追加で建設予定地をつくれたり、カードの色と関係なく任意の建物を建設できたり、家や城館の建設制限を無視できたり、カードが手に入ったりします。
 また、中央の大きな城には建設予定地が描かれていませんが、井戸以外のすべての建物を数の制限なく建設できます。ただし、かなり多くのカードが必要です。城壁を建設するためには、同色の4枚またはまったく色違いの6枚をプレイする必要があります。家は同色5枚または異色7枚、城館は同色6枚または異色8枚です。
 カードプレイをして建設をしない場合は、山からカードを2枚補充できます。
 小さい子供用ではありませんが、テンポのいい楽しいゲームです。
 
 

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