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2013年6月27日 (木)

メメント

  Mement / Kosmos / Paolo Mori作
2~5人 10歳 30分

Mementobox Mementocards_3

 プレイカードには、4つの色4つの形の組み合わせのいずれか1つが描かれています。これをよく混ぜて4つの山を作ります。そのうち一つは裏向きの山で残り3つは表向きの山です。
 そのほかに、8枚のインデックスカードがあります。これらは特定の色または形を表します。これをわかりやすいように表にして並べます。
 ラウンドの最初に、各インデックスカードの下に得点カードを表にして並べます。これが、このラウンドそれらの色またはカードに対する得点計算方法です。対応するカードが偶数枚数だったら得点するとか、示された枚数ぴったりだったら得点するとか、単独で一番少なければ得点するとか、逆に示された枚数を超えていたらマイナス点になるとかです。
 プレイは、順番に山からカードを1枚ずつ取り、伏せて自分の前に置くことです。得点カードにそった枚数取ることを目指します。ただし、取って伏せたカードはラウンドの最後の得点計算の時まで再確認することはできません。記憶を頼りに、多くの得点を目指します。
 ひとつのカードには色と形の2つの要素があります。両方の要素で得点するのは難しいかもしれません。

ダイスデビル

Dice Devils / Kosmos / Reinhard Mensen作
3~6人 8歳以上 30分

Dice_devilsbox 1

 悪魔の力を借りて、アイテムチップを取り合うゲームです。
 各プレーヤーは自分が持つ悪魔の能力を使うことができます。

  •  まず、プレイ人数より少ない数のアイテムチップを表にします。その後、各プレーヤーは自分の悪魔のサイコロ(1の悪魔のみ3個、他は2個ずつ)をダイスカップの中で振り出た目を自分だけで見ます。そして、1の悪魔から順番に、表になっているどのアイテムチップがほしい開始表示します。アイテムチップには1~3ポイントに違いがあり、また、同じアイテムチップを3枚集めるとボーナスポイントが得られます。すべてのプレーヤーが意思表示した後、希望者が一人のアイテムチップはそのプレーヤーのものとなります。複数のプレーヤーが希望しているアイテムチップについては、希望しているプレーヤー間でダイスの勝負となります。ダイスを公開し、大きい目の方が勝ちます。
     それぞれの悪魔の能力です。
    1. ダイスを3つ振りそのうち大きな目の2つを自分の目とします。
    2. ダイス勝負となった場合、相手のダイスを振り直しさせることができます。
    3. ダイス勝負で勝った場合、負けた相手が1ポイントの相手タイルを持っていたらそれを取ることができます。
    4. ダイス勝負で勝った場合、負けた相手のアイテムタイルを選んで1枚ずつ交換することができます。
    5. ダイス勝負で同数でも勝ちます。
    6. ダイス勝負で、自分が持つダイス2個(5・6の目がない)の他に1の悪魔が振った一番小さな目のダイスを足すことができます。

     ダイス勝負で勝った場合、負けた相手と悪魔を交換することもできます。まず、自分のサイコロの目を確認し、取れそうなアイテムタイルを狙ってとります。また、ダイス勝負になった場合の相手の能力も考慮する必要があります。
     気楽なダイスゲームです。

    アッピア街道

    Via Appia / Queen / Michael Feldkotter作
    2~4人 8歳以上 45分

    Via_appiabox

    Via_appiaboard_2 Via_appiaparts

     アッピア街道を建設するゲームです。
     手番になってできることは以下の4種類のうち一つです。これを順番にゲーム終了まで続けます。

    • 石または銀貨を得る:ゲーム開始時には7枚の収入タイルが表になっています。これには石と銀貨が描かれています。プレーヤーは任意の1枚選び描かれている石または銀貨のうちどちらか一方を受け取りそのタイルを裏にします。表になっているタイルが3枚以下なら、石と銀貨の両方を受け取ります。最後の1枚の場合はくわえて+1タイルを受け取ります。すべて裏になったら新たなタイルを7枚表にして並べます。
    • 石切り場で敷石を得る:手番には自分が持っている石を2つまで石切り場で敷石に変換できます。これは、石切り場に自分の石を置き、棒でゲームセンターのコイン落しのようにして、先からいくつかの石を落とします。落ちた石の数と形により敷石を獲得できます。+1タイルを持っていれば、これを捨てて3個目に挑戦することもできます。
    • 敷石を敷設する:ゲームボード上のアッピア街道には、配置できる敷石(3種類ある)が描かれています。手番には2個まで敷石を敷設できます。この時に敷石の大きさにより勝利ポイントが得られます。
    • コマを進める:ローマから敷設されている敷石の上を伝って次の都市へ向かったコマを進めます。それぞれの都市に到着した順番により勝利ポイントが得られます。移動には銀貨が必要です。

     石・敷石・銀貨などのマネージメントが必要なゲームですが、敷石を獲得するコイン落しの部分が盛りあがらせてくれます。

    2013年6月11日 (火)

    「お姫様を助けるのは誰だ」のドイツでのTV CM

    お姫様を助けるのは誰だが子供年間ゲーム大賞に選ばれました。

    Der_verzauberte_turmbox_2 ドイツでのテレビCMです。

    2013年6月 7日 (金)

    ブルッヘ

    Brugge / Hans im Gluck / Stefan Feld作
    2~4人 10歳以上 60分

    Bruggebox

    Bruggeboard

     Feldが得意なサイコロを使いながら、運ではなくランダムを作っているゲ-ムです。
     ラウンドで進みます。ラウンドの最初には、各プレーヤーが伏せられたカードの山2つのうちいずれかの一番上を1枚ずつ取り手札が5枚になるようにします。伏せられたカードの裏面からは、カードの色だけは分かっています。
     次にスタートプレーヤーが、5色各1個のサイコロをまとめて振り、目の順番にゲームボードに並べます。ここで、5と6の目が出ているサイコロと同じ色の災害マーカーを各プレーヤーに1枚ずつ配ります。同色の災害マーカーが3枚そろうとその色の災害がそのプレーヤーに起こります。これは、配下コマやお金をすべて失ったり、プレイされている人物カードや、建設した堀を捨てさせられたり失点したりします。
     また、1と2の目が出ているサイコロの目の合計が、そのラウンドお金で買える名声ポイントを1段上げる額となります。
     その後、各プレーヤーによるカードプレイとなります。順番に1枚ずつプレイしてすべてのプレーヤーが4回ずつカードプレイを行います。カードプレイで得られるものは6種類です。

    • プレイしたカードと同色の配下コマを2個獲得する。配下コマは、家の建設や人物カードの効果を発揮するときに必要です。
    • カードを同じ色のサイコロの目と同じ額のお金を得る。お金は人物カードとしてプレイする場合や、堀の建設に使います。
    • カードと同じ色の災害マーカーを1枚捨てて1VP得る。
    • カードと同じ色の堀を建設できる。ただし堀に書かれたコストが必要。
    • カードと同じ色の配下コマ1個を捨てて、家として自分の前に置く。
    • 自分の前に空いている家カードがあれば、描かれているコストを支払って人物カードとしてプレイする。

     すべてのカードは人物カードの能力を持っています。160枚以上ありますが、すべて違う能力を持っています。能力は、プレイした時に得るもの、書かれている状況が起きるたびに得ることができるもの、ラウンド毎に書かれているコストを支払うことによりできるものなどです。
     ラウンドの最後に、単独で、堀の長さ・名声ポイント・プレイされた人物カードの枚数が一番多いプレーヤーは、対応する自分のタイルを表にします。これはいずれかのラウンドで1度できればあとで抜かれてもそのままです。
     これを数ラウンド(6~7ぐらい)行って得点を競います。
     年間ゲーム大賞のエキスパート部門にノミネートされていますが、それほど重量級のゲームと感じません。また、プレ時間も標準が60分とすっきり終わることができます。ただ、得点方法がかなり多く用意されているので、方針がいろいろ選べる楽しいゲームです。

    2013年6月 1日 (土)

    ミミクリ

    Mimikri / Zoch / Brigitte Pokornik作
    2~4人 6歳以上 20-30分

    Mimikribox

    Mimikritiles_2  5枚の動物が描かれてイラスト画があります。これを、鏡がセットされた部品に入れるとカラフルなチョウが浮かび上がってきます。ひとつのイラスト画も鏡にセットする方向により4種類のチョウが浮かび上がります。
     この他に、チョウが描かれたタイルが20枚あります。これを伏せてテーブルの上に置きます。
     最初のプレーヤーが、イラスト画を1つ取りこれを任意の方向から鏡にセットします。ここで浮かび上がったチョウと同じ絵が描かれたタイルを見つけることが目的です。このプレーヤーからはじめて、1枚ずつタイルを表にします。同じ絵を見つけたらそのプレーヤーが、そのタイルを取り自分の前に表にして置きます。それまで表にされていたタイルをすべて裏向きに戻します。使用したイラスト画は別にして置き、残りのイラスト画から、次のプレーヤーが1枚取り鏡にセットしてゲームを続けます。こうして5枚すべてのイラスト画か使用されたら、またこれらを裏向きにして混ぜ任意の1枚を取って、手番プレーヤーが鏡にセットします。この時注意が必要です。入れる方向によってはすでにチョウのタイルが取られている場合があります。その方向にセットしてしまった場合は、そこで手番終了です。使用したイラストを別にして、次のプレーヤーの番になります。こうして、より多くのチョウのタイルを獲得したプレーヤーの勝ちです。
     ゲーム前半は、記憶力ゲームの要素が大きいのですが、後半になるほど、イラストをセットする方向と出来上がるだろうチョウの画を想像する力が求められるようになります。

     

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