« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »

2013年4月18日 (木)

サンマロ

Saint Malo / alea / Inka & Markus Brand作
2~5人 9歳以上 60分

Saint_malobox200

Saint_maloboard500

  各プレーヤーは自分のゲームボードを持っています。ボードは自分の街でこれを反映させたり、海賊の襲撃から守ったりします。手番には5個のサイコロを振り、その後任意にサイコロをあと2回まで振り直すことができます。そして、その結果を自分のボードに書き込みます。
 5個のサイコロが出している目のうち1種類のみ有効です。
 壁の目は、街の周囲に壁を作ることができます。出た壁の目の数だけ街の周囲のマスに壁を描きます。街の一辺を壁で埋めることができたら色々な特典を得るだけでなく、海賊からの防御力がアップします。
 商品の目は出た数だけ商品のマークを描きます。後で商人を描くことができたら、商人の周りにある商品の数だけお金を得ることができます。
 材木は出た目の数だけ、ゲームボードの材木置き場に材木を描くことができます。ただし、その数にかかわらずお金を2失います。
 十字架はその数により、教会を建設できます。十字架が1つでもあれば1の教会を建設できます。十字架が2つ以上あれば2の教会、3つ以上なら3の教会と5の教会まで建設の可能性があります。ゲーム終了時に教会はボーナスポイントを得ることができます。
 人の目はその数によりいろいろな人物になります。人の目が1個以上あれば市民を1つゲームボードに書き込み1ポイント得ます。2つ以上なら軍人か聖職者を1つ描くことができます。軍人なら海賊からの防御ポイントが上がります。聖職者は、そこに隣接する教会1個につき1ポイント得ます。人の目が3個以上なら、建築家か商人を1個描きこむことができます。建築家は手持ちの材木を使って3軒まで家を建設し、1軒あたり3ポイント得ることができます。商人は、商品からお金を得ることができます。
 人の目が4つ以上なら、曲芸師を1個描くことができます。曲芸師はその周りに描かれている人ひとりあたり2ポイント得ることができます。
 人の目が5つの場合は、貴族を書き込み7ポイント得ます。
 最後の振り直しで海賊の目が残っていたら、メインのゲームボードにその数をチェックします。そして、そのチェックが規定回数に達するたびに、すべてのプレーヤーの街に海賊が襲撃してきます。最初の海賊は攻撃力1ですが2回目は3,3回目は6とどんどん強力な海賊が襲ってきます。海賊に襲われたときにそれ以上の防御力を壁または軍人で作っていないプレーヤーは、そのたびに5ポイントマイナスになります。
 サイコロゲームではありますが、総合的な戦略が必要なゲームです。

ラボカ

La Boca / Kosmos / Inka & Markus Brand作
3~6人 8歳以上 40分

Labocabox200

Labocaboard500_2

 立体パズルゲームです。プレーやどうしランダムで二人が組になり時間と戦います。
 組になった二人がゲームボードを挟んで座ります。そして、二人の間に問題カードを差し込みます。そして、ストップウォッチを押してゲームスタートです。問題カードの両面にはそれぞれサイドから見た時の積み木の様子が描かれています。両プレヤーは、積み木をすべて使用して、自分の側から問題カードと同じようになるようにします。両側から問題カードと同じになったらストップウォッチを止めて、その時間により得点チップを受け取ります。
 積み木の中には、どちらサイドからも見えていないものもあります。これもうまくどちらサイドからも見えないように隠す必要があります。また、すべての積み木はボードに直接置くか、他の積み木の上に置かなければなりません。中途半端に浮かせることはできないのです。
 互いに相手側に問題カードを見ることはできませんが、うまく協力してできるだけ早く完成させることを目指します。

ジャッカル

Jackal & High / Zoch / Andreas Schmidt作
2~5人 8歳以上 20分

Jackalhighbox200

Jackalhighcards500

 8面ダイスを使って、得点カードを取り合うゲームです。
 テーブルの上には、よく混ぜたカードをプレイ人数+1枚表にして並べます。Take2カードがある場合には、その上にカードを乗せます。そのほかにハゲタカの谷の上にもカードを置きます。
 各プレーヤーは8面ダイスを3個ずつ持っています。手番には自分の8面ダイスを振り少なくとも1個いずれかのカードの上に乗せます。カードには数字が書かれており、その数字を超えるダイスを置くことはできません。また、複数置いている場合には、その合計がカードの数字を超えてはいけません。1枚のカードの上に自分のダイスを複数置くこともできますし、他のプレーヤーが置いているカードの上にダイスを置くこともできます。どこにも置けない場合は、ハゲタカの谷のカードの上に置きます。
 これを順番に行い、すべてのプレーヤーが3個すべての8面ダイスをいずれかのカードの上に置いたらカードの分配になります。
 それぞれのプレーヤーが置いているダイス(複数置いている場合はその合計)がカードに描かれている数字と同じでない場合は、そこに置いてるダイスをハゲタカの谷カードに移動させます。数字とぴったり合うダイスを置いているプレーヤーが一人の場合は、そこカードを受け取ります。カードに描かれている足跡マークの数が勝利点です。ぴったり合うダイスを複数のプレーヤーが置いている場合には、それらのプレーヤーがそこに置いている自分のダイスすべてを振り、出た目(複数の場合は合計)が大きいプレーヤーがそのカードを受け取ります。
 Lucky8のカードは8ぴったりのダイスを置くことが目的です。このカードには勝利点はありません。しかし、そのラウンド誰も取れなかったカードすべてを取ることができます。
 最後にハゲタカの谷の勝負です。各プレーヤーはそこに置かれているすべての自分のダイスを振ります。一番大きな目(複数なら合計)を出したプレーヤーがそこにあるカードを受け取ります。そして一番小さな目を出したプレーヤーが自分が最後に受け取ったカードをそこに置かなければなりません。
 なかなかぴったりの数字にするのは難しいことです。ただし、最後の1個だけになってダイスを振る場合には、手番では3回までダイスを振ることができます。
 Lucky8は高得点のチャンスです。しかし、8の目のダイスを1個だけ置いても、他に複数のダイスで8の目を作ったプレーヤーがいたら不利です。1個のダイスと2個のダイスの合計では、厳しいからです。
 ダイスゲームなので運の要素が多いゲームですが、それなりに判断が必要なゲームになっています。

2013年4月13日 (土)

ジャストインタイム

Just in time / Ravensburger / Gunter Burkhardt
2~4人 8歳以上 30-45分

Just_in_timebox200_2

Just_in_timeboard500_2

 パズルゲームです。全員同じボードを使い同じ形のタイルをそのボードの置いて得点します。ボードには数字が書かれているマスがいくつかあり、ボード上にタイルをはみ出ないように置いた場合に、いくつかの空きマスができます。その空きマスに数字が書かれていたらそれが得点になります。
 全員同時にゲームを開始し、誰かが必要タイルをボード上にはみ出ないように置くことができたら、その空きマスに書かれている数字の合計(得点)を大きな声でコールし、砂時計をひっくり返します。残りのプレーヤーは砂時計が落ち切るまでにタイルをはみ出ないように配置し、得点をコールします。ただし、それまでのプレーヤーがコールした得点と同じ点はコールできません。別の配置に変更する必要があるのです。
 このように、ただの穴埋めパズルではないのです。空きマスがある分簡単に思えますが、それほど簡単ではありません。
 ゲームボードはタイルを3枚使うものから5枚使うものまで3つの難易度があります。

ロンド

Rondo / Schmidt / Reiner Knizia作
2~4人 8歳以上 30分

Rondobox200

Rondoboard500_2

 ボード上にチップを配置して得点するゲームです。
 手番には、自分のチップ立てから任意の枚数ボード上に配置して得点し1枚チップを補充数るか、 ボード上に配置せずに2枚補充するかです。
 なお、チップ立てには5枚までしかチップが置けないので4枚持っている場合は、配置しなくても1枚地下補充できません。また5枚ある場合は少なくとも1枚配置する必要があります。
 ボード上にチップを配置する場合は、既にチップが置かれているマスに隣接するマスから一筆書きで連続するマスに置くことができます。マスに描かれた数字と同じ色のチップを置く場合には、そこに書かれた数字分得点できます。1つのマスにその色のチップを複数置くこともできます。その場合はその枚数分得点できます。また、対応するいろいろのチップがない場合は任意のチップを裏向きにしておくことができます。その場合、そのマスでは得点できませんが、その先のマスで得点できるチャンスが生まれます。
 もちろんゲーム終了時の最も多く得点しているプレーヤーの勝ちです。
 シンプルなルールですぐに誰でも遊べます。もちろんタイル引きなどの運の要素もありますが、プレイするタイミングや補充するタイミングなど、プレイに工夫の幅があるっゲームです。

ムッカパッツァ

Mucca Pazza / Zoch / Iris Rossbach作
2~4人 4歳以上 15-20分

Mucca_pazzabox200

Mucca_pazzaboard500_2

 対象年齢は4歳以上となっていますが、4歳からの簡単なルールと6歳以上の少し難しいルールの2種類が用意されています。上の写真は6歳以上の分です。
 4歳以上のゲームでは、ゲームボードを半分だけ使います(2つ折りになります)。そして、動物も4種類です。
 4種類に動物の頭・体・脚を選び、ランダムにして頭を一番上の列、体を中央の列、足を一番下の列に表にして並べます。
 手番には、伏せて置かれた動物タイルを1枚めくり、そこに描かれた動物の体を完成させることを目指します(頭・体・脚が一列に並ぶ)。手番中に3回まで、いずれかの列の端のタイルを取り逆サイドから押し込んで列をずらすことができます。これを3回以内で目的の動物を完成させたらその動物タイルを獲得できます。
 6歳以上のルールでは、8種すべての動物を使います。そして、よく混ぜた動物タイルを10間表にして並べて置きます。そして、手番には3枚までいずれかの端のタイルを逆サイドから押し込んでスライドさせ、動物を完成させます。そして完成できた動物タイルを受け取ります。星のコマは最初に各プレーヤーに3個ずつ配られ、余分にスライドさせたいときに使うことができます。
 簡単で楽しいパズルタイプの子供用ゲームです。

ペンギンのさかな釣り

Flossen Hoch / Zoch / Edith Grein-Boettcher作
2~4人 4歳以上 20分

Flossen_hochbox200

Flossen_hochboard500 ゲームボード中央の海の部分にあるスリットに16匹のさかなを差し込みます。出ている顔だけではどの魚か全く区別がつきません。
 手番プレーヤーがサイコロを振り、その目を示す魚をめざして各プレーヤーが1匹ずつ魚を釣ります。もし、目的の魚を釣ることができたら、その魚の長さ分自分のペンギンコマを進め、最初にゴールしたプレーヤーが勝ちです。
 サイコロの目は4つの色と、さかなの目、サメの目があります。色の目が出た場合はその色の魚を釣ることが目的です。さかなの目が出た場合は、自分のペンギンコマと同じ色の魚を釣ることが目的です。サメの目が出た時はどの魚でも構いません。したがってできるだけ大きな魚を釣った方が有利です。ただし、1匹だけ骨だけになってしまった魚がいます。この魚を釣ったらペンギンコマを進めることはできません。
 各プレーヤーが魚を1匹ずつつったら、可能なプレーヤーは自分のペンギンコマを進め、すべての釣った魚は元の海のスロットに戻します。

 

2013年4月 9日 (火)

ヒューゴ

Hugo / Amigo / Wolfgang Kramer作
2~8人 7歳以上 30分

Hugobox200

Hugoboard

 ご好評いただいていたミッドナイトパーティが新しい名前で再出発します。

 プレーヤーはお城のパーティに招待されたお客です。しかし、このお城にはオバケが住んでいたのです。手番になるとサイコロを振って出た目だけ自分のコマのいずれかを進めます。しかし、サイコロにはオバケが描かれた目があります。この目が出たら自分のコマではなくオバケのコマを3歩進めます。オバケは一地下室の奥深くにいますが、だんだん客たちがいる階段に出てきます。オバケが出てきたら客たちは大騒ぎです。このオバケにつかまったら地下室に閉じ込められるからです。オバケのコマに追いつかれるか追い抜かれたコマは、地下室に配置されます。最初につかまったコマから順にマイナス点が書かれた場所に置かれます。早くつかまるほど大きなマイナス点になります。
 オバケが現れたら、客たちは逃げるだけでなくまわりにある部屋に逃げ込むことができます。ただし、逃げ込んだ客はオバケにつかまらないように部屋に鍵をかけてしまうため、それぞれの部屋にはひとつのコマしか入れません。空いている部屋を見つけて逃げ込むようにします。すべてのコマが部屋に逃げ込むかつかまってしまったらゲームは終了です。マイナス点が少ない人の勝ちです。
 ゲームは単純ですが、本当にオバケに追いかけられている気になって、キャーキャー騒ぎながら遊びます。
 小さい子供でも遊べますし、たくさんの人数でも遊べるため、いろいろな場面で登場させられます。ここまでは、従来のミッドナイトパーティと同じゲームです。

 ヒューゴはゲームボードがリバーシブルになっており、従来のミッドナイトパーティーと同じゲームが遊べるほか、反対面では追加ルールが入ったゲームが遊べるのです。
 大きな変更点は3つです。

  • 他のプレーヤーのコマがいる部屋でも、サイコロ目がぴったりなら入ることができます。その代りに元いたコマは廊下に追い出されてしまいます。
  • コマすべてがつかまったり部屋に逃げ込めたとしても、ゲームから抜けることはできません。手番に数字の目が出たら、部屋から出たり地下牢から出たりして、ヒューゴと追いかけっこをさせられるのです。そして、捕まるたびにポイントを記録します。
  • ヒューゴとの追いかけっこは朝になるまで続けられます。ヒューゴが廊下を6周回ったら朝です。それまで追いかけっこは続きます。また、朝が近づくにつれてヒューゴの動きが早くなります。初めのうちはオバケの目に対して3歩進みますが、途中からどんどん早くなり最終の周回では、お化けの目が出るたびに7歩も進むのです

 新しいルールを使ってもっと楽しく遊べます。

2013年4月 5日 (金)

ボラボラ

Bora Bora / alea / Stefan Feld作
2~4人 12歳以上 プレイ人数×25分

Bora_borabox200

Bora_boraboard500

 サイコロを使いますが、対象年齢が示す通り、しっかりとした戦略ゲームです。
 ラウンドの最初にプレーヤー全員が自分のサイコロ3個を同時に振ります。大きな目はより強力な仕事ができますが、使えるとは限りません。逆に小さな目は力は弱いのですが、使いやすい目です。
 ゲームはラウンドごとに3つのフェイズに分かれています。最初のフェイズでは全員いっせいに3個のサイコロを振ります。そして、それを順番に配置します。
 さいころを配置できる場所はプレイ人数に応じて5~7枚のアクションタイルと釣りアクションスペースです。サイコロを配置したらそれに対応するアクションをします。すでにサイコロが置かれているアクションタイルにもサイコロを配置できますが、置ける目は既に置かれている目より小さなものだけです。したがって、1の目が置かれていたら置くことができません。
 ここでできることは、ボードに描かれた矢印に沿って、新たなエリアに自分の小屋を配置すること、男性または女性のタイルを取ること、ヘルパーのアクションを行うこと、神殿のアクションを行うこと、建設を行うことなどです。
 大きな目は、新たなエリアや、男性または女性タイルの選択肢を増やしてくれます。ヘルパーのアクションや神殿では、そのまま大きな力になります。建設もいずれは大きな目を使わないと建設できないようになってしまいます。
 2つ目のフェイズは獲得している、男性または女性タイルのアクションです。
 最後のフェイズは、得点を得たりラウンドの最終処理を行ったりします。
 ちょっとややこしそうですが、ゲームボードにほとんどのアクションのサマリが図で描かれており、分かりやすくなっています。
 選択肢の多いゲームなので、何をどう狙って得点するかいろいろ方法が考えられるゲームです。

« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »