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2012年4月13日 (金)

いかさまゴキブリ

Mogel Motte / Drei Magiel / Emily & Lukas Brand
3~5人 7歳以上 15-25分

Mogelmottebox200

Mogelmottecards500  順番にカードを出し、手札を最初に無くした人が勝ちという単純なゲームです。ところが、恐ろしいルールが入っています。

  • 出したくても合法的に出せないカードがある。
  • 気づかれなければ、カードをどこかに捨てるか隠してもよい。

 カードには1~5の数字が書かれています。出せるカードは前の人が出したカードに描かれた数字より1大きいか小さいかのカーです。たとえば直前に3が出ていたら、2または4のカードが出せます。また、1と5はつながっていると考えるので、1の後に5を、5の後に1を出すこともできます。出せるカードがない場合は、山札から1枚補充して手番終了です。
 ただし、「サギ師の蛾」(写真下段左端)のカードは、警備虫(写真下段右端)を自分の前に置いているプレーヤー以外出すことができません。アクションカード(写真上段の4種類)がプレイされると、それぞれいろいろなアクションがあるので、そのどさくさに紛れてどこかに捨てるか隠すかする必要がります。ただし、警備虫カードの持ち主に見つかって指摘されたら、隠したカードも戻し、警備虫カードのプレーヤーから手札を1枚受け取ることになります。この時に警備虫カードも受け取り、不正取締役になるのです。
 手札は常にみんなに見えるようにテーブルの上で手で持っている必要があります。もちろん警備役のプレーヤーが不正を行うことはできません。
 ゲームで絶対してはいけないことを合法的ルールとして行うことのできるゲームです。不正に慣れない人はドキドキします。

ウボンゴトライゴンミニ

Ubong Trigo / Kosmos / Grzegorz Rejchtman作
1~4人 7歳以上 20分

Ubongo_trigobox200

Ubongo_trigotiles500_2

 正三角形を基本としてできた形のタイルを使ったパズルゲームです。
 カードの両面にはタイルを置く図形とそれに使うタイルが描かれています。片面はタイル4個、反対側は6個使います。これにより難易度を調整できます。また、それぞれのカードの両面にはそれぞれ2つの図形が描かれていますが、どの組み合わせでどちらの図形に使うかは書かれていません。もちろんタイルは裏返しても使います。
 片側ができれば、残ったタイルでもう一方ができるので簡単になりますが、それまではいろいろ組み合わせに挑戦する必要があります。

ステップバイステップ

Step by Step / Schmidt / Uwe Rapp & Bernhard Lach作
2~4人 8歳以上 20分

Stepbystepbox200

Stepbystepboard500

 ゲームボードには5つのコマの列が用意されています。この列にコマを進めて得点を得るゲームです。各列は左からサイコロ2個、3個、4個、5個、6個に対応しています。
 手番プレーヤーはまずどの列の自分のコマを進めるか宣言し、その列の自分のコマの上に白いポーンを乗せます。そして、対応する数のサイコロを振ります。その後、そのうちいくつかのサイコロ(少なくとも1個、すべてでもよい)を振り直します。その前に振り直した後のサイコロ目合計が振り直す前より大きくなるか小さくなるか宣言します。そして、宣言通りなら、白いポーンを1歩進めます。宣言が成功した(同数も成功)場合には、続けて同じことをすることができます。この時に振り直すサイコロを変えることもできますし、振り直すサイコロの個数を変えることもできます。ただし、大きくなるか小さくなるかの宣言は前と同じです。これを続けることができます。途中で手番を終了する場合には、その時点で白いポーンのあるマスに自分のコマを進めて終了です。途中で失敗した場合には、そこで手番終了となり、コマを進めることができません。
 なお、他のコマがすでにいるマスは飛ばして進みます。また、ボード上にはいくつか白いマーカーが置かれており、置かれたマスで手番を終了した場合には、コマを移動させる前にその白いマーカーを受け取ります。
 ゲームが終了した時点で、自分のコマの位置による得点と白いマーカーによる得点を合計して勝者を決めます。なお、スタートマスから全く進んでいないコマは-5点です。
 どのサイコロを振り直すか、いくつ振り直すか。成功の確率と次の振り直しのことを考えて進みます。たとえば6の目があって、小さくするといって振り直せば必ず成功ですが、出た目が極端に小さいと先がありません。6と3の目を振り直して小さくした場合、どちらかの目が大きく残ってくれれば先があるでしょう。状況に応じてあと何歩進みたいかでも、方針が変わるかもしれません。
 単純なサイコロ振りゲームですが、いろいろ楽しめます。
 

キレイがきらい

Drecksau / Kosmos / Frank Bebenroth作
2~4人 7歳以上 10分

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Drecksaucards500_2

 泥んこが大好きなコブタゲームです。
 各プレーヤーは、自分の前にコブタカード3枚をきれいな面を上にして並べます。そのほかに手札を3枚受け取ります。残ったカードは山札にし、手番には1枚プレイして1枚補充します。
 泥んこカードは、自分のブタ1匹を泥だらけにできます。雨カードは、すべてのプレーヤーのブタをきれいにしてしまいます。ただし、コブタカードの上に小屋カードを置いている場合はこのブタをきれいにすることはできません。しかし、小屋はカミナリカードをプレイされると燃えて捨て札になります。それを防ぐためには小屋カードの上に避雷針カードをプレイする必要がります。
 入浴カードをプレイすると、他のプレーヤーのコブタ1匹をきれいにできます。これは小屋に入っているブタもできます。ただし、小屋を締め切るカードを小屋にプレイしている場合は、このブタをきれいにできません。つまり、避雷針が付いた小屋を閉じれば完璧です。
 とにかく、自分の前のコブタを3匹泥んこにできたらその瞬間に勝ちになります。
 手軽でかわいいゲームです。

2012年4月12日 (木)

ウボンゴエクストリームミニ

Ubongo extrem / Kosmos / Grzegorz Rejchtman作
1~4人 7歳以上 15-30分

Ubontoextrem_minibox200

Ubontoextrem_minitiles500_2

 六角形を基本にしたタイルを使ったパズルゲームです。タイルを4つ使う面と3つ使う面が用意されており、難易度を調整できます。正方形を基本としたタイルより難しいことは間違いありません。

サンタクルーズ

Santa Cruz / Hans im Gluck / Marcel-Andre Casasola Merkle作
2~4人 8歳以上 45分

Santa_cruzbox200

Santa_cruzboard500

Santa_cruzcards500  

 各プレーヤは、16枚ある決算カードから、プレイ人数により2~4枚のカードを受け取ります。決算カードがプレイされると、その時点でその条件を満たしているすべてのプレーヤーに得点が入ります。その後、7枚ずつの建物カードのセットを、手番が遅いプレーヤーから順に選んで取ります。建物カードセットには、島の周辺部に行くための船カードが多いもの、道で隣接する場所に建物建設できるカードが多いもの、川でつながった部分に建設できるカードが多いもの、それらがバランスよく含まれているものの4種類です。自分の得点カードを見て、選んで取ります。
 ゲームはまず、順番に島の周辺部の任意の場所に1軒ずつ建物を建てます。その後は順番にカードプレイをします。建物カードをプレイしたら、対応する任意の場所に自分の建物を建てます。決算カードがプレイされたら、その条件が該当するすべてのプレーヤーが得点します。
 これをすべてのプレーヤーがすべてのカードをプレイするまで続けてゲームの前半戦が終了です。プレイされたカードはプレーヤーごとにまとめておきます。
 後半戦が始まる前に、各プレーヤーは、新たに1枚ずつの決算カードを受け取ります。その後、前半戦の得点が少ないプレーヤーから順にカードセットを選びます。これは建物カードのセットだけではなく、一緒にプレイされた決算カードも含みます。ここで、各プレーヤーが決算カードを1枚ずつ捨てて後半戦がスタートします。
 前半戦はだれたどの決算カードを持っているかわかりませんが、後半戦はだいたいわかります。どのタイミングでどの建物が必要か、どのタイミングで決算カードをプレイするかがポイントです。できれば自分だけが得点できるタイミングでプレイしたいものです。ただ、他のプレーヤーが決算カードをプレイする前に、その決算カードの条件を満たしていたいということもあります。
 プレイ時間はそれほどかかりませんが、いろいろ考えるポイントのあるゲームです。 

 

ウボンゴジュニア

Ubongo Junior / Kosmos / Grzegorz Rejchtman作
2~4人 5歳以上 20分

Ubongo_juniorbox200

Ubongo_juniorboard500

 人気のパズルゲーム「ウボンゴ」の子供版です。
 各プレーヤーはカードを1枚ずつ受け取り、そこに描かれたタイルを図形の部分にぴったり合うように配置します。カードは両面になっており、片面はタイル2個もう一方はタイル3個使います。子供の能力に合わせてどちらの面を使うか決めることができます。「ウボンゴ」とのもうひとつの違いは、タイルが使えるのは片面だけで、裏返してタイルを置くことはありません。
 また、「ウボンゴ」と一緒にして遊ぶこともできます。

しまブタ

Zebra Schwein / Schimdt / Emely & Lukas Brand
3~6人 6歳以上 20分

Zebraschwainbox200

Zebraschwain500 Zebraschwaindrowing200

 お絵かきゲームです。1~6のダイスタイルの上に、よく混ぜた動物タイルを1枚ずつ乗せます。手番プレーヤーはサイコロを2つ振って自分だけで見ます。ここで出た2つの目のダイスタイルに乗っている2種類の動物を混ぜた絵を描きます。
 他のプレーヤーは、どの2つを混ぜた絵なのか考え、わかったら中央に置かれた「しまブタ」を取りどれを混ぜた絵なのかを答えます。
 このしまブタをつかむと「ブヒッ」とかわいく啼きます。結構リアルなブタの鳴き声です。

2012年4月11日 (水)

カルカソンヌミニ追加キット

Carcassonneexminidisplaybox200

1.羽根 Die Fluggeraete

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 他のタイルと混ぜて使います。このタイルを引いたら、配置した後にこのタイルにコマを置くことができます。その代りにコマを飛ばすことを宣言することもできます。コマを飛ばすことにした場合、ダイスを振り、矢印の方向にダイス目と同じタイル数進んだ先にコマを配置します。配置できる地形は、未完成の街・道・修道院です。すでにコマが置かれていても配置できます。置ける場所のないタイルや、タイルのない場所の目が出たらコマを置けません。

2.電報 Die Depeschen

Carcexmini2

 手番プレヤーに得点が入り、得点ボードのコマが5の倍数の得点で止まった場合、伏せたこれらのタイルを1枚引きます。手番プレーヤーはここに描かれたアクション(特定のエリアの臨時得点計算など)を行うかまたは2ポイント獲得できます。これが頻繁に発生するように、もう一つ得点表示用のコマを置きます。最終得点は2つのコマの合計です。

3.渡し船 Die Faefhen

Carcexmini3

 他のタイルと混ぜて使います。これらのタイルが引かれたらタイルの配置とコマの配置を行った後、中央の池に渡し船を置き2つの道をつなぎます。渡し船の置かれていない道はそこが終点となります。また、渡し船を含む道にタイルをつなげた場合は、渡し船の角度を変えることもできます。

4.金鉱 Die Goldminen

Carcexmini4_3

 他のタイルと混ぜて使います。このタイルを引いたら配置した後に、このタイルとこれに隣接するタイルいずれか1枚に金塊を置きます。最後にコマを置くことができます。
 金塊が置かれたタイルに属する施設のいずれかが完成したら、その施設の得点を得たプレーヤーが金塊を取ります。ゲーム終了時に金塊を多く持つっているほど1個当たりの価値は上がります。

5.魔法使いと魔女 Magier & Hexe

Carcexmini5

 他のタイルと混ぜて使います。このタイルを引いたら、通常通りにタイルを配置しコマを配置する前に、魔女か魔法使いを未完成の道または街に置くか移動させるかします。
 魔法使いが置かれた道または街が完成したら、得点が増えます。魔女が置かれた道または街が完成したら、獲得できる得点が減ります。

6.盗賊 Die Raeuber

Carcexmini6

 他のタイルと混ぜて使います。このタイルを引いたら盗賊コマを、得点ボードの少なくとも他のプレーヤーのコマが1つ置かれている場所に、自分の盗賊コマを置くか移動させるかできます。他のすべてのプレーヤーもできます。
 自分の盗賊コマが置かれているマスの他のプレーヤーのコマに得点が入ったら、入った得点の半分が自分にも入り、得点コマが手元に戻ります。

7.ミステリーサークル

 6種類のミニ追加キットにはそれぞれ麦畑が描かれたタイルが入っています。これらのタイルは、1枚だけでも追加ルールとして使用することができますが、6枚すべて入れて使うこともできます。
 他のタイルと混ぜて使います。麦畑が描かれたタイルを引いたら通常通りプレイした後、手番プレヤーは以下のうち1つを選び、左隣のプレーヤーから順に行います。手番プレーヤが最後に行います。選ばれたアクションは可能な限り行う必要があります。

  • すでに自分のコマが置かれているタイルの同じ位置にもうひとつコマを置く。
  • 自分のコマをひとつタイルから取ってストックに戻す。

 

 

コネクション

Connection / Revensburger / Reiner Knizia作
1~4人 8歳以上 20分

Connectionsbox200

Connectionsboard500

  プレーヤーは同じ内容のタイルをそれぞれ1組ずつ持っています。一人のプレーヤーのみ裏にしてタイルを置き、残りのプレーヤーは表にして分類して置いておきます。タイルと同色のボードを1枚ずつ持ちます。
 タイルを裏にしているプレーヤーが1枚タイルを取り、表にしてそこに描かれているマークを他のプレーヤーに伝えます。他のプレーヤーは自分のタイルから同じタイルを見つけます。そしてすべてのプレーヤーが自分のボードにこのタイルを置きます。これをボードがいっぱいになるまで続けます。タイルは28枚ずつありますが、ボードのタイル置き場は24カ所です。
 タイルが置ける場所には制限があります。

  • ボードの中央に描かれた場所からパイプがつながっていること。
  • パイプは同じ大きさでつながっていること。
  • パイプをほかのタイルで断ち切らないこと。
  • 置いたタイルで周辺のパイプを断ち切らない。
  • どうしても置けないまたは置きたくないタイルは裏返して(渦巻が描かれている)置く、このタイルによってパイプが断ち切られてもよい。

 ゲーム終了時に、周辺のパイプにつながっていない場合は、そこに書かれている数字分マイナス点になります。また、裏返したタイルは1枚につきマイナス1ポイントです。
 ボードごとに、周辺に描かれたパイプの点数が微妙に違っているため、他のプレーヤーと全く同じようにタイルを配置しても、点数が変わります。
 無理にすべてのタイルを表向きに置こうとすると、終盤に大きな手詰まりを起こすかもしれません。諦めるところと責めるところのバランスが重要です。

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