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2012年1月18日 (水)

魔女の塔

Hexen hoch Haus / Drei Magier / Klaus Wreowski作
2~4人 4歳以上 15分

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 魔女たちが魔女の塔のてっぺんめざして進むレースゲームです。
 自分の番になったらサイコロを振ります。数字の目が出たらその分、自分のコマを進めます。多くの数字の目には矢印も描かれています。その場合は、どれか一つ(自分でも他人でも)のコマをひっくり返します。
 魔法のほうきの目が出たら、魔法のほうきを自分のコマに乗せます。そして、次の魔法のほうきが描かれたマスまでジャンプします。この時魔法の能力があるコマなら、ほうきと一緒に次のほうきが描かれたマスまで進みますが、魔法の力がないコマは全く進みません。
 コマの片面は磁石により魔法のほうきに付きますが、反対側は付かないのです。コマの両面は、全く同じデザインなので、どちらが魔法の力がある面か分かりません。ほとんどの目に矢印が描かれているため、どんどん状況は変わります。自分だけではなく、他の人のコマがどちらの面を向いているのか覚えていた方がよいでしょう。

2012年1月17日 (火)

レスパブリカ

Res Publica / Queen / Reiner Knizia作
3~5人 10歳以上 30-45分

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 Rainer Kniziaの名作交渉ゲームのリメイクです。
 ゲームには、5つの民族カードが12枚ずつ、5つの文明カードが12枚ずつ登場します。
 同じ民族カードを5枚集めると、3点の村の得点カードが得られます。また、村の得点カードを持っていると手番の最後に補充できるカードに、文明カードを加えることができるようになります。同じ種類の文明カードを5枚集めると街と得点カードが得られます。
 このゲームの特徴は同じ民族または文明カードを集めるための交換交渉方法にあります。一般的な交渉ゲームのように、いろいろ条件を変えることができないのです。しかも、提示は1回だけです。

  • 手番プレーヤーがほしいカードを宣言する。手番プレーヤー以外はそれを聞いて、交換の対象としてほしいカードを順番に宣言します。
  • 手番プレーヤーが放出してもよいカードを宣言する。手番プレーヤー以外はそれを着て、自分が出せるカードを順番に宣言します。

 この時に余計な条件を付けることはできません。できるだけうまい交換をして、同じカードを集めるようにします。
 ただ、ほしいカードを連呼してもカードはそろいません。他のプレーヤーのほしがっているカード、余っているカードを把握して、うまい提示を行えばほしいカードとの交換が成立するでしょう。
 今回のリメイクでは、このほかに4種類のカードが追加されました。民族カードの「僧侶」、文明カードの「本」、得点カードの「教会」と「図書館」です。
 僧侶は2枚集めるだけで、教会の得点が得られます。本も2枚で図書館が得られます。図書館自体は得点になりませんが、図書館を持っていれば、文明カード4枚で(5枚ではなく)街の得点カードを獲得できます。
 

 

いたずらオバケ水車

Geister Muhle / Drei Magiel / Thomas Daum & Violetta Leitner作
2~4人 5歳以上 15-25分

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 夜になって、子供たちが水車小屋へ引いた小麦粉を取りに行くことになります。しかし、そこにはいたずらオバケが住んでいて、時々子供たちを驚かせます。オバケに驚かされないように自分の小麦粉を持ち帰るゲームです。
 ゲームボード中央には、各プレーヤーの色の袋が置かれています。プレーヤーはこれを3つ持ち帰ることが目的です。
 手番には2つのサイコロを振ります。数字の目が出たら、その分自分のコマを左右どちらかの方向に進めます。そこにコマと同じ色の袋が置かれていたら、それをコマに取り付けます。袋を持ったコマを出発地点に無事持ち帰ることが目的です。
 さいころには水車のマークが描かれた面があります。この目が出たら、水車を1段まわします。水車にはところどころオバケが隠れています。もし水車が回った時に、そこにコマがいたら、オバケに驚いてボードから飛び出します(磁石の反発)。ボードから飛び出してしまったコマは、袋を元に戻しスタート地点に戻ります。
 こうして、無事袋を3つ持ち帰ったプレーヤーの勝ちです。
 水車が回る時、オバケがちらっと見えます。その位置を覚えて置くか、コマが飛び出したらその位置を覚えておくと少しは安全です。ただ、サイコロ目なのでいつ水車が回るか分かりません。ドキドキさせてくれるゲームです。

2012年1月11日 (水)

トローデルおばさんの雑貨屋

Tante Trodels Troedel / Zoch / Steffen Bogen作
2~4人 7歳以上 15-20分

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 物の重さを目で当てるゲームです。
 ゲームボード上の25のマスにいろいろな雑貨が置かれています。ここからランダムに3個の雑貨を取り、重さがこの3個より軽くてより近い3個(ひょったしたら2個?)を選び取るゲームです。
 手番になったらサイコロを振り、ゲームボードの周りを自分のバスケットを進めます。そして止まった列の雑貨を取るかすでに取ったバスケットの中身と交換するかでができます。また、はかりが描かれているマスがある列に止まっているなら、既に取っているものと、初めにランダムにとった雑貨と重さ比べをすることもできます。雑貨を選べるのはゲームボードを一周する間だけです。みんなが一周したら初めに取った3個とプレーヤーが選んだ3個の重さ比べを天秤を使って行います。プレーヤーが選んだ方が重い場合は失格です。失格しなかったプレーヤーで、一番重いプレヤーが勝ちとなります。
 見た目の大きさで、重さを判断し、3個の合計の重さが最初に取った3個より軽くて近い重さになるよう、雑貨を選びます。

カーサグランデ

Casa Grande / Ravensburger / Gunter Burkhardt作
2~4人 8歳以上 30-45分

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 より高い階に大きなフロアーを造ることによりお金を得るゲームです。
 ゲームボードの中央にはカーサグランデの建設地があります。その周りが回廊になっています。手番にはサイコロを振り出た目だけ自分のコマを回廊に沿って時計回りに進めます。各回廊のマスには、2列の建設場所があります。コマが止まったマスのいずれかの列のマスに建物を置きます。この時フロアーを作ることができたら収入があります。フロアーにはいろいろの大きさや形のものがあります。そして、そのフロアーのいくつかのマスには、四角い枠が描かれています。フロアーの建設条件は、以下の3つです。

  • 四角い枠のすべてに自分の建物コマがある。
  • 四角い枠がないマスに自分の建物コマがあってはいけない。
  • 四角い枠がない場所には、他のプレーヤーの建物コマがあってもよい。

 フロアーを置けたら、フロアーの大きさ×階数のお金を得ます。なお、フロアーができたらその上にも建物を置けるようになります。ただし、他のプレーヤーのフロアーに建物を置いたら、そのプレヤーはその階数分のポイントを得ます(手番プレーヤーが失うわけではありません)。このポイントが9ポイント以上になったら、お金を得てポイント残が0に戻ります。なお、このポイントを使うことにより、出たサイコロの目より先に進むこともできます。これにより、目的の場所に建物を建設できるのです。
 このようにして、うまく高層階に大きなフロアーを建設して大金を稼ぐゲームです。
 ただ手番で建設できる建物は1つなので、他のプレーヤーの建設により、予定していたフロアーが建設できなくなることもあります。

アクイレイア

Aquileia / Zoch / Cielo D'Oro作
3~5人 12歳以上 90分

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 ローマの古代都市〚アクイレイア〛を舞台にしたゲームです。
 プレーヤーは、従者を駆使してお金や奴隷を獲得し、それによりいろいろな建造物を建設して得点を得ます。
 各プレーヤーは5人の従者を持っています。これを順番にいろいろなところの派遣します。

  • お金を得る。ダイスを2個振り出た目のお金を得る。ダイスには金・銀・銅がそれぞれ2面あります。したがって、内容は別として、2つのお金を得られます。
  • 両替する。唯一の両替手段です。もちろん金が一番高価ですが、支払いには硬貨が決められており、金でも銅の代わりになりません。
  • 戦闘カード購入。銅貨1枚で戦闘カードを購入できます。戦闘には剣闘士と戦車レースがあります。
  • 奴隷カードの購入。奴隷は一部の建物建設に必要です。銅貨で支払う場合は銅貨¹で奴隷カードを1枚獲得できます。銀貨なら2枚まで出して奴隷カード2枚獲得できます。金貨なら3枚出せば一度に3枚の奴隷カードを獲得できます。
  • 戦闘用ダイス獲得。戦闘になった場合、追加で振ることによりポイントを加算できる可能性があります。
  • 剣闘士大会に出る。基礎ポイントに、ダイスの目、任意での戦闘カードの使用、追加の戦闘用ダイスの使用などで、賞金が得られます。1位には銅貨三枚、2位には2枚、3位には1枚与えられます。そのほか1位と2位には、奴隷カードまたは勝利点が与えられます。これは1位のプレーヤがどちらかを選び2位は残りを与えられます。
  • 戦車レースに参加する。これも剣闘士大会とほぼ同様の手続きにより、3位までの順位を決めます。ただ、戦車レースには金サイドと銀サイドのどちらか片方に参加でき、3位以内になったら、参加した方の硬貨を順位に従って得ます。そのほか、ボーナスポイントを得るカード2枚から、1位のプレーヤーが好きな方を取り、残りを2位のプレーヤーが獲得します。
  • ボーナスポイントを獲得するカードのセリを行う。ここに従者を置いたプレーヤーから始め、硬貨を1枚ずつ追加して競りを行います。つまり、最初は任意の1枚ですが、あとはすでに出されている硬貨を出してそれに1枚追加します。金でも銅の代わりにはなりません。ここに従者を置いているプレーヤーが競り落とした場合は、競り落としたお金は従者に置いているプレーヤーに支払われます。そのプレーヤーが競り落とした場合は、銀行に支払われます。
  • 建物を建設する。ここには、5人までの従者が配置可能です。書かれている数字の順に建設できます。ただ、2番目と5番目は建設と同時に、その建物に描かれている、勝利点やお金を得ることができます。3番目は2軒建てることができます。建物の建設にはそのコストとして、決めれれた硬貨と奴隷が必要です。このため、必要な種類の硬貨や奴隷を集める必要があるのです。
  • 自分の建設済みの建物から得点を得る。建物は大きく2つのエリアに分かれており、右側のエリヤの建物からは、対応するボーナスポイントカードを持っていれば得点できます。左側のエリアでは、ここで得点できます。しかもラウンドごとにここに従者を派遣できれば、得点できます。

 こうして、従者の派遣とその効果の処理を6度行ってゲーム終了です。目的を持って必要なものを獲得するゲームです。しっかりした戦略ゲームです。

ハワイ

Hawaii / Hans im Gluck / Gregory Daigle作
2~5人 10歳以上 60-90分

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Hawaiiboard500 ハワイ島を歩き回って、色々なものを集め自分のエリアにいくつかの村を作って勝利点を得るゲームです。
 ハワイ島内に10のエリア、近くに4つの島があります。プレーヤーは、手番になるといずれかのエリアに移動します。この時、移動距離により移動力(足)を失います。そして、そのエリアに置かれている価格チップ1つを取りそこに書かれた金額(貝または果物)と同じかその倍を支払います。そしてそこに置かれているタイルを自分のエリアに配置するのです。お金を倍払った場合には、より効果の高いタイルを取ることができます。
 ラウンドごとに移動力(足)とお金(貝)は支給されますが、ラウンドを重ねるほど支給量が減ります。逆に効果のあるタイルを自分のエリアに持っていると、移動力やお金を追加で得られます。また、近くの島へ行くための船を得たり、最終得点に関係するタイルもあります。
 ラウンドごとの得点は、受け取った価格チップの合計が影響します(支払った金額ではありません。倍払ったとしても価格チップの数字は変わらないのです)。ラウンドごとに決められた金額以上の価格チップを集めたプレーヤーのみが得点します。その中でも1位と2位のプレーヤーにはより多くの得点が与えられます。これを得るためには、確実な収入が必要です。また、移動力がないとほしいタイルにたどり着きません。最終得点計算では、「ティキ」や「カフナ」と呼ばれるものを集めていないと得点を得られません。そのほか、能力の高い神様を集めるのもいいかもしれません。
 場所、手持ち金、全体の状況など、いろいろ考慮するべきものが多い戦略ゲームです。

 

2012年1月 2日 (月)

2011年 メビウス ゲーム販売数ベスト20

  1. ワードバスケット
  2. ニムト
  3. ごきぶりポーカー
  4. カルカソンヌ
  5. ぴっぐテン
  6. ハゲタカのえじき
  7. コロレット
  8. お邪魔者
  9. ガイスター
  10. ミッドナイトパーティ
  11. ボーナンザ
  12. マンマミーア
  13. おばけキャッチ
  14. ゲシェンク
  15. ヘックメック
  16. 呪いのミイラ
  17. ブラフ
  18. サンファン
  19. グレンモア
  20. プエルトリコ

 2011年は新顔がいない結果となりました。定番が上位を占めてしまい、新製品のスタートダッシュだけでは、この中に食い込めないようになってしまったようです。唯一2010年後半発売のぴっぐテンが5位に入ったのは快挙です。
 また、実質販売期間が短かった、ハゲタカのえじき(3か月)、ミッドナイトパーティ(9か月)、ガイスター(8か月)などが上位に入っているのは、今後期待できるところだと思っています。
 上位を脅かすゲームの登場を期待しています。

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