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2011年11月26日 (土)

ヘルベチア

Helvetia / Kosmos / Matthias Cramer作
2~4人 12歳以上 60-90分

Helvetiabox200

Helvetiaboard500

 各プレーヤーはスイスの一つの家族の村を担当します。それぞれの村にはいくつかの機能が備わっており、そこで家族が働いています。
 ラウンドごとに何度か手番を順番に行います。
 手番にできることは5種類です。

  • 新しい施設の建設。ゲームボード横にある施設のタイルを取って自分の村に配置します。だだし、建設には資材が必要です。自分の家族のメンバーが必要な資材を生産する施設に立てて置かれていたら、それを横にし消費したことを示します。そして、村の中央に余っている家族がいたら、その新たな施設に移動させます。これによりこの施設を使うことができるようになります。
  • 家族を他の村に嫁入り(婿入り)させる。ひとつの施設には男女1組のコマを置くことができます。ただし同じ家族のペアーは結婚できません。独身のコマが自分の村の中央または学校に残っている場合、他の村に独身で施設にいるコマと結婚させることができます。この時コマが男女になっていることに気を付けなければなりません。他の村に嫁入り(婿入り)したコマは、能力として自分が使うことができます。
  • 子どもを産む。自分の村の施設にペアーのコマが置かれている場合、ここでラウンドに1回ずつ子供を産むことができます。子供は次のラウンドで学校に行き、その次のラウンドで自分の村に戻ってきて、新しい施設を任すことができるようになります。また他の村に嫁や婿としてゆくことができます。
  • 横になっているコマを立ててまた使えるようにする。一度の手番で村の1/4のコマを立てることができます。ただし、自分の家族だけではなくよそから来た嫁や婿も一緒ですし、希望するならほかの村のコマあを立てることもできます。
  • 得点を得る。建設済みの施設や製品からそれぞれ1度ずつ得点を得ることができます。製品を得るには、色々な施設を同時に利用する必要があるため、その施設の確保が必要です。また、高級な製品は最初にできたプレーヤーにはボーナスがあります。

こうして、最初に20ポイントを超えたプレーヤーが勝ちです。
建設する施設もバランスや、嫁入りや子作りなど必要なことがたくさんあります。限られた手番と施設をうまく稼働させる必要があるです。

ビッグファイブ

Big Five / Amigo / Reiner Knizia作
1~4人 7歳以上 20分

Bigfivebox200

Bigfivecards500

 ゴリラ、ゾウ、キリン、シマウマ、ライオンの5種類の動物が、それぞれ5色の背景で描かれたカードが4枚ずつあります。
 これをよく混ぜてから1枚を表にしてテーブルの中央に置き、残りのすべてのカードを各プレーヤーに配ります。配られたカードは内容を見ずに裏向きの山札とし、そこから5枚を取って手札とします。
 手番になったらできることは、手札からカードを1枚以上出して動物のグループを作ることです。これらのグループは、縦または横一列に連続して並んでいる必要があります。また、グループの中の少なくとも1枚は既に置かれているカードでなければなりません。
 グループは、同じ色の背景ですべて違う動物か、同じ動物ですべて違う色の背景でなければなりません。この時4枚以上のグループを作ることができたらボーナスがあります。4枚のグループを作ることができたら、カードを手札化山札から1枚捨てることができます。5枚のグループなら2枚捨てることができます。カードがプレイできるのは1列だけにですが、その時に別のグループを長くすることもあります。これによってボーナスを得ることもできます。ただし、同じ色の背景で同じ動物が1つのグループに入ることはできません。そのような置き方はできないのです。
 こうして自分の山札と手札をすべてなくしたプレーヤーの勝ちです。

23

23 / Amigo / Chstoph Behre作
2~4人 8歳以上 25分

23box200

23cards500

 1~23の数字だけが書かれたシンプルなゲームです。ただし、1は1枚2は2枚ですが、3以上は3枚ずつあります。
 これをプレイ人数によりきめられた枚数ずつすべてのプレーヤーに配ります。(配られないカードもあります)そして、配られたカードから3枚だけ捨てることができます。
 ゲームは1を持つプレーヤーから始めます。この1のカードを表にして出してゲーム開始です。ゲームは時計回りの順番で行います。手番プレーヤーは、最後に出たカードと同じかそれより1大きな数字はそのまま出せます。ただし、2以上大きな数のカードを出す場合には、その差マイナス1枚のペナルティチップを取る必要があります。基本的には最後に出されたカードより小さな数字のカードは出せません。そのほか、カードを出さずにパスすることもできますが、この場合はペナルティチップを1枚取る必要がります。
 また、ゲーム開始前に配られるボーナスチップを捨てることにより、最後に出された数字を5まで大きくまたは小さくすることができます。これにより、最後に出された数字より小さな数字のカードを出すチャンスが生まれたり、差が大きい数字のカードを出すことも可能になります。しかし、ボーナスチップは貴重なチップです。
 ゲーム終盤、出せるカードがなくなるか出すつもりがなくなったらゲームから抜けることができます。この場合残っているカード1枚につきペナルティチップを1枚受け取ります。もしすべてのカードを出すことができたら、ペナルティチップを3枚捨てることができます。
 このゲームを2回行ってペナルティチップの少ない人が勝ちです。
 ペナルティチップを取ってでも差の大きなカードをプレイするか、パスして頑張るか。ボーナスチップを攻めに使うか守りに使うか。
 シンプルでスピーディーなゲームです。

リオドロ

Rio D'Oro / Amigo / Die Brucke Am作
2~4人 8歳以上 30分

Riodrobox200

Riodroboard500

 つり橋を渡った先にある洞くつから宝を持ち帰るゲームです。
 手番にはサイコロを振って進みます。宝を入れるリュックサックに宝が入っていない場合や、1個しか入っていない場合には赤・黄・緑の3個のサイコロすべてを振ることができます。宝が2個入っている場合はこのうち2個、宝が3個入っている場合には1個振ります。緑のサイコロはあまり大幅に進むことはできませんが、安全に進めます。逆に赤は危険がありますがたくさん進めるかもしれません。振ったサイコロをすべて使う必要はありません。使いたい分だけで大丈夫です。ただし、使うサイコロはいいことも悪いことも含めてすべて行わなければなりません。
 つかったサイコロの指示により、白いサイコロを振らなければならないこともあります。これの目によっては、運んでいる途中の宝を谷底に落としてしまったり、吊り橋の一部を壊してしまったりします。また、さいころの目によっては、同じ場所にいるほかのプレーヤーの持つ宝を盗むこともできます。
 多くの宝をキャンプまで持ち帰ることができたプレーヤーの勝ちです。

カレ

Carre / Amigo / Gunther Kralicek作
2~4人 8歳以上 30分

Carebox200

Careboard500

 自分のボード上に、すべてのタイルをうまく積み上げるゲームです。
 手番には、サイコロを3つ振ります。そして、出た3つの目をバラバラに、または足し合わせて使います。タイルの大きさは、1,2,3,4,6,8,9,12で1以外はその数字ぴったりでボード上に置くことができます。1だけはサイコロの目の合計7ぴったりで置くことができます。タイルはボードからはみ出ないようにマス目に合わせて配置します。また、2段目より上に置く場合には、そのタイルの下に完全にタイルが置かれていなければなりません。つまり浮いてる部分があってはいけないのです。置いたタイルを後からずらして配置することはできませんが、取り去ることはできます。もちろん後でサイコロ目を使って再配置が必要です。こうしてすべての自分のタイルを積み上げることができたプレーヤーの勝ちです。
 どの目をどのように組み合わせるか、またどこにタイルを配置するかがポイントです。

2011年11月 8日 (火)

トリッキービット

Tricky Bid / Winning Moves / Hilko Drude作
2~4人 12歳以上 30分

Tricky__bidbox200

Tricky__bidcards500

 トリックテーキング好きのためのトリックテーキングゲームです。
 基本はマストフォローのトリックテイキングです。ただし、いくつかの特異なルールがあります。
 各トリックの前に、リードプレーヤーから順にビットカードを手札から1枚ずつ表にして出します。そのあと行われるトリックを取ったプレーヤは、自分のビットカードとともに同色のビットカードをすべて取って得点とします。つまり、その後で行われるトリックで自身があれば大きな数字のカードを出せばよいのですが、大きな数字カードはトリックを取りやすいカードであることも事実です。
 トリックを取ったプレーヤーは、その後に行われるトリックの切り札(色)を変更することができます。ただし、自由に選べるわけではありません。山札の上を1枚めくりその色が切り札となります。
 また、リードプレーヤーは、トリックの勝者にかかわらず、時計回りで進みます。
 配られたカードを、トリックのカードに使うか、ビットカードに使うか。
 ボイドを作るために、大きな数字カードをビットカードにすることもできます。その場合、自分でトリックを取るか、他に自身がありそうなプレーヤーがいたら(たいていリードプレヤー)、そのプレーヤーと違う色のビットカードなら取られる心配はありません。

プリンチパート

Principato / Eggertspiel / Touko Tahkokallio作
2~4人 10歳以上 45-90分

Principatobox200_2

Princhitatoboard500_2

 各プレーヤーは、自分の国を作ります。開梱して農場を作って食料を得たり、都市内でお金を稼いだりします。これらの食料やお金は国を守るために必要です。民兵には食料、傭兵にはお金が必要です。
 これらのものを得るためにカードプレイをします。手番には、3種類のアクションから選んで、2回のアクションが行えます。これは同じアクションを2回行うこともできます。

  • カードプレイをする。2枚の手札から1枚をプレイしてそのアクションを行います。カードは大きく分けて3種類です。お金や食料を得たりそれを蓄えたりする国の機能を高めるものです。これらのカードは、使ってもまた手札に戻ります。国の機能を使って、お金や食料を得るカードは、使ったら、場に表にして並べられているカードと交換する必要があります。あとは、国を守るための民兵や傭兵を雇うカードおよび防御用のカタパルトを設置するカードです。カタパルトは設置費用は高額ですが、その後は使い続けられます。兵隊は、お金を払ったり食料を与える必要があります。兵隊は集めたいだけ集めることができますが、必要なものを集められないと逆にマイナスになります。
  • カードを交換する。場に表にして置かれているカードと手札を交換します。リソースを得るカードは使いきりなので、このアクションを使わないと、資源がなくなることがあります。
  • 恩恵を得る。これはお金としても、食料としても使うことができるものです。

 ゲーム週に5回、互いの国の軍事力を比べる機会があります。このとき軍事力の順位のより勝利ポイントが配られます。ただし、お金を受け取った傭兵や食料を受け取った民兵はプラスの軍事力ですが、受け取れなかった兵はマイナスの軍事力になります。
 このほか、文化程度による勝利点と、ゲーム開始時に配られた目標カードによる得点を加えて、勝者を決めます。
 バランスを考えながら、国の発展を目指します。ただ、食料とお金の両方を増やすのは、難しい構造になっています。戦略ゲームですが、それほど長時間ゲームではありません。

2011年11月 2日 (水)

カラフルミミズ

Da ist der Wurm drin / Zoch / Carman Kleinert作
2~4人 4歳以上 15-20分

Da_ist_der_wurm_drinbox

Da_ist_der_wurm_drinboard

 2011年年間子供ゲーム大賞を受賞しました。
 ゲームボードを2段重ねにし、その間の地中をミミズが進みます。
 各プレーヤーは色を決め、その色の道に同じ色のミミズの頭のタイルを差し込んでゲームスタートです。自分の番になったら、カラーダイスを振り出た目と同じ色のタイルを自分の道に差し込んで、ミミズを進めます。タイルの長さはいろにより1cmから6cmの長さの違いがあります。長い色の目を出すと一気に進めるのです。
 途中に2か所ミミズが顔を出すところがあります。自分の番の時に、最初にそこから顔を出すと思われるミミズを予想して、そのミミズのところに自分の色のタイル(場所によって、花とイチゴの違いあり)を置きます。そして、そのミミズが最初にそこから顔を出したら、自分のタイルを取って、自分の道に入れることができます。これにより、追加でミミズを長くすることができるのです。こうして、最初にゴール地点に顔を出したミミズが勝ちです。
 色だけで遊べる、簡単な幼児用ゲームです。ゲームが終わったら、上のボードを取り除いて、カラフルミミズを楽しみましょう。
 

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