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2011年6月10日 (金)

ゲームマーケット2011春に発売予定ゲーム

6月12日に行われるゲームマーケットに発売予定ゲームです。

 なお、「カルカソンヌ10周年版」「カルカソンヌダイス」「カルカソンヌ追加キット12 従者」の3つをセットにした、ゲームマーケット特別セットを5000円で販売します。ただ、これは20組のみの販売とさせていただきます。

パリスコネクション

Paris Connection / Queen / David V.H. Peters作
3~6人 8歳以上 30分

Parisconnectionbox200

Parisconnectionboard500 舞台がフランスの鉄道敷設ゲームです。
 このゲームには6つの鉄道会社(色違い)が登場します。ゲーム終了時に価値の高い鉄道会社の株券を多く持っていて資産が一番多いプレーヤーの勝ちです。
 このゲームに登場する汽車コマはボード上に置かれたらその鉄道会社の線路として扱われ、プレーヤーの手元に置かれたらその鉄道の株券として扱われます。
 ゲームが始まる前に、すべての汽車コマを袋に入れ、そこからプレイ人数に応じた数を各プレーヤーが取ります。これが初めに持っている株券です。
 すべてのプレーヤーが汽車コマを取ったら、袋の中の汽車コマをすべて出し、それぞれの会社のボードに並べます。これにより、常にどの会社のコマがどのぐらい残っているかがわかります。
 手番になってできることは2種類です。

  • どれか1種類の汽車コマを1~5個取り、鉄道を敷設する。すべての鉄道会社はパリを起点として、つながっているように敷設する必要があります。また、この鉄道会社が都市につながることにより、価値が上がります。平原のマスには2つまでの鉄道会社が敷設することができます、それぞれの都市に入れるのは1つの鉄道会社だけです。
  • 自分の持っている汽車コマ(株券)1つを会社のボードに戻し、別の会社の汽車コマを2つまで取る。これにより、株券を増やすことができます。ただし、規定数以上に持つと失点になります。

 これを、いずれかの鉄道会社がフランス南部のマルセーユまで鉄道を延ばすか、残りの汽車コマが1社だけになるまで続けます。
 価値が上がりそうだと思って、その会社の株券を取りすぎると、敷設のための汽車コマが不足し、価値が伸び悩みます。効率の良い敷設とバランスが良い株権獲得がポイントです。

      

アーサー王

Artus / alea / Wolfgang Kramer & Michael Kiesling作
2~4人 9歳以上 30-60分

Autusbox200

Autusboard500

 アーサー王を巡る貴族たちの権力争いです。
 このゲームには、入門バージョンと上級バージョンの2つのルールが用意されています。
 ゲームボード中央の円卓の周りにはアーサー王とその後を継ぐかもしれない王子のコマが3コマ指定の位置に置かれます。アーサー王にはリングが3つついており、王子にはそれぞれ1個のリングが付けられます。その後で、各プレーヤーは自分の騎士コマを円卓の周りの任意の空いている席に置きます。円卓の周りの席は、緑の+1~+10ポイントの席、黄色の0ポイントの席、赤の-1~-15の席がります。アーサー王の席は常に0ポイントの王冠が描かれた席です。アーサー王が移動したり、別の王子が王になったら、円卓を回してその席の前に王冠が来るようにします。
 入門ルールでは、騎士カードと国王カードのみ使用します。手番には手札を1枚プレイします。騎士カードをプレイしたら、自分の騎士1個をカードに書かれた範囲内で時計回りに移動させます(例外あり)。そして、移動させた騎士が元いた席に書かれているポイントを得ます(移動先ではありません)。移動先に別のコマがいたらそれを反時計回りに空いている席まで移動させます。
 国王カードは大きく分けて2種類です。アーサー王または王子1つを移動させるカード(この場合、騎士と同じように元いた場所のポイントを得ます。ただしアーサー王は常に王冠が描かれた0ポイントの席にいるので、0ポイントになります)と、王子1つにリングを付けます(この場合も、その王子の席のポイントを得ます。そして、リング3つになったらその王子がアーサー王になり、元のアーサー王はリング1個の王子に戻ります)。こうして、多くの得点を得ることが目的です。
 上級バージョンでは、これに加えて決算カードも使います。また、手番ごとに2枚のカードをプレイしてそれぞれのカードについて得点します。つまり、アーサー王を移動させて円卓を回転させ、高得点の席になった自分の騎士で得点を得ることができるのです。 
 また、決算カードは大きな得失点を得るカードです。条件がいい時にプレイできると高得点になったり、少ない失点で済みますが、条件がそろわないと大きな失点を呼んでします。ゲーム終了までにすべてのカードを使用しないといけないので、いずれプレイしないといけないのです。

2011年6月 9日 (木)

アーティファクト

Artefakt / Winning Moves / Michael Palm & Luks Zach作
2~4人 10歳以上 30分

Artefaktbox200

Artefaktboard500

 アーティファクトを探すゲームです。3種類のアーティファクト(裏面の色でどのアーティファクトかはわかる)は、残念ながら4つに分けれれており、いろいろのところを探検して、集める必要があります。どれか一つのアーティファクトの4つの部分を集め完成させたプレーヤーが勝ちです。
 10カ所ある探検場所にランダムでアーティファクトの破片が置かれます。その後、各プレーヤーは自分の探検家3人に対して1~4の移動カードを1枚ずつ伏せて置きます。
 そして順番に1枚ずつカードを表にし、その数ぴったりどちらかの方向に移動します。そしてすべてのプレーヤーの3人ずつの探検家が移動したら、だれが置かれているアーティファクトを取るか判定します。一人のプレーヤーの探検家だけが置かれた探検場所にあるアーティファクトはそのプレーヤーが取ます。複数のプレーヤーの探検家がいる探検場所では、置かれている探検家が多いプレーヤーが取ます。探検家の数が同じ場合は取ることができません。
 そのほか、探検場所ごとに特殊効果があり、その探検場所が表になっていたら、その効果も得られます。効果も単独または最多数探検家を置いているプレーヤーが得られます。
 誰がどれを狙って、どのように移動するか推理して自分の探検家の移動距離を決めるのです。

ケツ爆弾

Arsch Bombe / Zoch / Bernhard Lach & Uwe Rapp作
2~4人 8歳以上 15-20分

Arschbombebox

Arschbombe1card Arschbombe2card

 アクションゲームです。
 プールサイドのカードをつなげてプールを作ります。ここにカードを飛び込ますのです。
 カードは2種類で素人のカードと飛び込み選手のカードがあります。素人のカードは、左隣のプレーヤーが指定したプール内のカードにかかるように飛び込ませます。指定されたカードにかかりながら書かれている人物にかからないように入れることができたら高得点です。飛び込み選手はどのカードにも触れないように飛び込むことを目指します。ゲーム後半になるほどプール内にカードが増えるので、後から飛び込む飛び込み選手ほど成功した場合の得点は高くなります。
 ただし、プールから出たりプールサイドにぶつかったらマイナス点です。
 また、通常は目の高さから落としますが、手を上に上げた状態の高さから飛び込むことができます。この場合成功したら得点が倍になります。

 気楽に遊べるアクションゲームです。

パンテオン

Pnatheon / Hans im Gluck / Michael Tummelhofer作
2~4人 10歳以上 60-90分

Pantheonbox200

Pantheonboard500  

 キリスト教以前、ヨーロッパで多くの神が信じられていた時代です。
 ゲームは6つのラウンドで行われ、それぞれの民族の神を巡る戦いです。ゲームには8つの民族が用意されていますが、登場するのはランダムに6つだけです。
 ラウンドごとに用意された神様タイルがすべてとられるか、選ばれた民族に神殿の周りに配置されたアクションタイルがすべて取られたらラウンド終了です。ラウンドを終了させたプレヤーには得点が入りますが、次のラウンドでは手番が最後になるので、必ずしも有利とはいえません。
 手番になってできることは、4種類です。このうち1つだけが行えます。

  • 移動を行う。足のマークが描かれたカードをプレイすることにより、神殿から自分の足マーカーを繋がるようにしておくことができます。これによりアクションタイルが置かれたマスまでつながったら、そのタイルを取り効果が得られます。また、柱が描かれたマスには、柱を置くことができます。これにより得点が得られます。移動のアクションが選ばれたら、順番に他のプレーヤーもカードをプレイして移動のアクションを行えます。移動のアクションを行わない場合は、山札から1枚カードを補充できます。このアクションを選んだプレーヤーの特権は、プレイしたカード+1歩進めることです。
  • お金を使ったアクションを行う。お金を使って、ボード上に配置する足マーカーや柱のコマを購入できます。またこれをボード上に配置することもできます。これは移動と似ていますが、他のプレーヤーはできません。また、捧げものタイルを購入することにより、神様タイルが獲得しやすくなります。
  • 神様タイルを1枚獲得する。神様タイルに描かれた条件を満たすアクションカードや捧げものタイルがあれば神様タイルを獲得できます。これにより得点と特典が得られます。アクションカードは捨て札になりますが、捧げものタイルはそのまま残ります。
  • カードを補充します。

 ゲームは3ラウンド終了時と、6ラウンド終了時(ゲーム終了時)に得点計算があります。この時点で、タイルによる得点や柱による得点が得られます。柱は3つ以下なら1つにつき1点ですが、4~7個あれば1つにつき2点、8~11なら3点。12カ所すべての柱建設地に置ければ1つにつき4点で48点になります。

 この作者は、サンクトペテルブルグ、ストーンエイジなど、名作を作っており、共通して言えることは、得点の取り方にバリエーションがあることです。

 

ブルゴーニュ日本語ルールの間違い

ブルゴーニュの日本語ルールに間違いがありました。

完成したエリアに対して、フェイズの終わりに得点が入ることになっています。
これは、その時点で完成しているすべてのエリアに対して加点されると考えていました。
しかし、指摘がありメーカーに問い合わせたところ、そのフェイズに完成したものだけだということがわかりました。
問題は、フェイズの終わりに加点されるという表現がまずかったのです。フェイズの終わりなら、いつのフェイズに完成したの見分けがつかないので、すべての完成したエリアに対して加点されると考えてしまいました。
しかし、実際はエリアが完成した時点で、エリアのサイズによる得点と、完成させたフェイズによる得点の両方が入るのです。

間違ったルールでプレイされた方、申し訳ありませんでした。
今度は正しいルールでプレイしてみてください。

2011年6月 8日 (水)

ランカスター

Lancaster / Queen / Matthias Cramer作
2~5人 10歳以上 60分

Lancasterbox200

Lancasterboard プレーヤーはイングランド南部の領主です。配下の騎士をいろいろの地域に派遣して 、新たな騎士を得たり、騎士を強くしたり、貴族の支援を得たり、お金を得たりします。また、フランスとの戦いに出ると勝利点を得ることもできます。
 派遣するエリアにより得られるものが違うため、どのエリアに送り込むかがポイントです。ただ、他のプレーヤによりより強い騎士が送り込まれると、そのエリアから追い出されてしまいます。ゲームの流れの中で何が必要かを吟味し、騎士を送り込みます。
 イングランド国内では、他のプレーヤーの騎士とは競争関係にありますが、フランスとの戦いでは協力関係にあります。
 このゲームは2011年の年間エキスパートゲームにノミネートされました。

カルカソンヌ追加キット12 従者

Carc_ex12

 カルカソンヌ10周年記念で出された追加キットです。
 中身は透明のコマが6個だけ。
 各プレーヤーは、自分の色のコマ(従者)を1個ずつ持ちます。
 手番には通常通りタイルに自分のコマを置くことができます。その時、この従者コマを配置したタイルの、通常のコマと違うエリアに配置することもできます。
 このコマを使うことにより、1枚のタイルに2つのコマを配置することができるのです。
 入れ物のプラスチックケースも6色用意されていますが、中身はすべて同じです。

2011年6月 4日 (土)

マンモス

Mammut / Queen / Kristian Amundsen Qstby作
2~5人 8歳以上 30分

Mammutbox

Mammutboard

 ゲームはプレイ人数により数ラウンド行われます。タイルを獲得して得点を競うゲームです。獲得を目指すタイルは31枚と対ブレイク用タイル1枚です。タイルには両面に違ったアイコンが描かれています。これを袋に入れよく混ぜてから一気に袋から出します。この時タイルをひっくり返してはいけません。出ている面が重要なのです。
 手番にはタイルを取るのですが、取る方法は2種類です。

  • テーブルの中央に置かれたタイルから任意の枚数取り、自分の前に置く。
  • 他のプレーヤーの前に置かれているタイルすべてを取り、そのうち1枚をテーブルの中央に戻して残りを自分の前に置く。

 手番になった時に自分の前に1枚でもタイルを置いているプレーヤーは手番を飛ばされます。こうして、すべてのプレーヤーがそれぞれの前にタイルを置いていたら(この時テーブルの中央にはタイルがなくなる)、ラウンド終了で得点計算になります。
 タイルは6種類です。なお、何枚かのタイルには?が描かれています。これらのタイルは、ラウンドが終わった時点でひっくり返されます。ここではじめてタイルの正体がわかるのです。

  • 獲得した斧のタイルと同じ枚数のアクションカードを獲得します。
  • 毛皮のタイル分マーカーを進めます。そして一番進んでいるプレヤーにプラス点、一番進んでいないプレーヤーにマイナス点が与えれらます。つまり、このマーカーの進み具合は累計になります。
  • 象牙のタイルは、獲得した枚数により得点します。
  • 焚火のタイルは一番少ないプレーヤーにのみマイナス点が与えられます。
  • 肉のタイルは、獲得した枚数の順位により得点が与えられます。
  • 動物スタイルは、ゲームの終了時にのみ持っている動物の種類に対して得点が与えられます。

 タイルの獲得方法がユニークです。ほしいものだけたくさん取っても、他のプレーヤーにとられるだけです。ほしいものをほどほどに制限してとるゲームです。

ゴールドのルールが不明瞭

ゴールドのルールで、一部不明瞭な点があることがわかりました。
準備段階で「各プレーヤーに、異なる色のロバカードを1枚ずつ配ります。」とありますが、これは、各プレーヤーにロバカードを1枚ずつ配り、その色が他のプレーヤーと同じにならないようにという、意味でした。
しかし、すべての色を1枚ずつ配ると取ることも可能でした。というか、そう取られた方が多かったようです。申し訳ありません。
ルールは、「各プレーヤーに、ロバカードを1枚ずつ配ります。この時に配るロバカードはプレーヤーごとに違う色にしてください。」と書き換えました。

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