« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

2011年1月14日 (金)

暗黒の金曜日

Schwarzer Freitag / Kosmos / Friedemann Friese作
2~5人 12歳以上 55分

Schwarzerfreitagbox200

Schwarzerfreitagboard500 

 株の大暴落を前に、いかにうまく売り抜けるかというゲームです。
 株は当初安くまた値下がり要因がほとんど入っていません。そして、30倍ぐらいまで上がる可能性を秘めています。ただ、ゲームが進むにつれて値下がり要因がどんどん増えてゆき、ついには大暴落の可能性もあります。
 そのほかに市場で購入可能なものは銀です。いったん購入した銀は売却できませんが、確実に少しずつではありますが値上がりします。乱高下の激しい株で儲けて利益を銀に代え、資産を増やすゲームです。株売却のタイミングを間違えると借金だけが残ります。
 ラウンドごとに市場に一定の株がランダムに出ます。この時市場に多く出た株は値上がりし、出なかった株は下がります。
 手番になったら4つのうちの1つだけのアクションを行います。

  1. 株を購入する。市場にある株を取り代金を支払います。買える株数はゲームが進行すると増えてゆきます。その後で市場にある同色の株を1つゲームボードの株購入チャートに置きます。
  2. 株を売却する。市場価格で株を売却します。売却できる株数はゲームが進むにつれて増えてゆきます。そして、売却した株の価値を下げます。そして、売却チャートに置かれた同色の株を市場に移動させます。
  3. 銀を購入する。市場価格で銀を購入します。その後で、市場にある株券1つを銀購入チャートへ置きます。
  4. パスをする。市場に置かれた株を銀購入チャートに置くだけです。

 いずれかのチャートに置かれている株券が5個になったら(購入チャートでは増えて、売却チャートでは減って)、価格変動が起こります。プレーヤーは当初資金を全く持っていません。ゲーム中に借金を受け取ることができますが、価格変動が起こるたびに利息を支払う必要があります。その後で、ランダムに一定枚数の株券を袋から引き、ここに出た株券の枚数によりそれぞれの株の価格が変動します。その後で、ちょうど5枚になっているチャートの株券を袋に入れます。つまり、購入チャートの株が袋に入った場合は、将来購入された株が上がる可能性が上がったのかもしれません。ただ、プレーヤーの手元にその株があるので、一概に可能性が高いとは言い切れません。また、売却チャートの株が袋に入った場合は、売却された色の株は袋に入らず、そのあと値上がりが期待できないかもしれません。ただ、市場には残っているので、そのあと上がる可能性があります。また、売却チャートにより価格変動が起こった場合には、株の直接的な値下がり要因になる黒いマーカーが袋に入ります。これは、株価が一定以上に上がった場合にもこの黒いマーカーが入ります。したがって、ゲームが進むにつれて値下がり要因がどんどん増えるのです。そして、価格変動時に袋から引いた株に黒いマーカーが含まれていると株価が落ちます。ゲーム後半になって、大量の黒マーカーが出ると大暴落になることもあるのです。
 その間、銀は地道に値上がりを続けます。また、株の大暴落が起こると同時に急伸します。このタイミングが大事なのです。「まだ大丈夫は、もう危ない」
 手軽なゲームとは言い難いのですが、じっくり楽しめるゲームです。

     

2011年1月11日 (火)

アサラ

Asara / Ravesburger / Wolfgang Kramer & Michael Kiesling作
2~4人 9歳以上 45-60分

Asarabox200_2

Asaraboard500

 塔の建設を目指すゲームです。
 各ラウンド、プレイ人数に合わせて決まった枚数のカードを受け取ります。そして、スタートプレーヤーから順番に、カードをプレイしてアクションを行います。
  塔を建設するのですから、まず塔の部品を獲得する必要があります。塔の底部、中間部、先端部のほか窓の部分に分かれています。塔には底部と先端部は必ず1つずつ必要ですが、中間部と窓はなくてもかまいませんし、いくつあってもかまいません。これらの塔の各部品だけでなく、ほかのアクションについても最初にプレイされたカードと同じ色のカードしか後からプレイする場合には使えません。どうしても、その色のカードがなく、そのアクションをしたい場合には任意の色のカードを2枚プレイする必要があります。
 なお、塔は各部品が同じ色でできている必要があります。そして、色により購入価格は異なります。
 そのほかのアクションとしては、収入を得たり、カードを獲得できたり、スタートプレーヤーになれたりします。また、塔を建設するのもアクションです。
 ゲームは4ラウンドにわたって行われますが、各ラウンド終了後に建設済みの塔につき得点できます。つまり最初のラウンドで建設した塔は4回得点できるのです。最終ラウンドの得点計算後、それぞれの色の塔について1・2番に高い塔はボーナスポイントがあります。また、塔の色の関係なく1・2番に高い塔にもボーナスポイントが与えられます。そして、塔の数も1・2番に多い場合はボーナスポイントがあります。
 カードの色、塔の色、資金などを考慮して、高得点を目指すゲームです。ルールそのものは特殊ルールもなくそれほど煩雑ではありませんが、考慮する点が多いゲームでお手軽ゲームではないかもしれません。

だちょうグランプリ

Strauss voraus! / Kosmos / Fraser & Gordon Lamout作
2~5人 8歳以上 30分
Strauss_vorausbox200_3

Strauss_vorausboard500

 コースが両面描かれたタイル25枚がセットされています。それを、ランダムに組み合わせてコースを作りカードで進めるレースゲームです(レースごとに14枚ぐらい使うことを進めています)。
 手番にはカードを1枚出して自分のだちょうを進めます。全員が1度ずつすすめたら、その時点で先頭にいるだちょうからまた1度ずつすすめます。これを繰り返して最初にゴールしただちょうが勝利します。
 カードには、色と数字が書かれており、書かれている数字マス分ぴったり進みます。また、カードの色と同じ色のマスで移動を終える必要があります。移動を開始した色と同じ色のマスで、移動を終える場合、その回の移動順と同じマス数ボーナス移動できます。そのほかいろいろな障害物が用意されています。
 手札は4枚で、1枚使って1枚補充するタイプです。レースゲームらしくテンポよく進むゲームです。

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »