« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »

2010年6月25日 (金)

エルサレム

Jerusalem / Red Glove / Michele Mura作
2~4人 12歳以上 90分
Jerusalembox200

Jerusalemboard500

 エルサレムの街の各区画で支配権を得て自分の塔を建てるゲームです。
ゲームは5ラウンドに渡って行われます。各ラウンドは4つのフェイズに分かれています。第1フェイズでは手番順カードをセリます。その時点で勝っているプレーヤーが任意の手番順カードを1枚指定してそのセリをはじめます。こうして各プレーヤーが1枚ずつ手番順カードをセリ落とします。最後の1枚は競争者がいないので無償で手に入ります。この後アクションカードをプレーヤー人数分用意し、これらを手番順カード1番のプレーヤーが受け取り、そこから任意の1枚を受け取って2番のプレーヤーに残りを渡します。これを続けてすべてのプレーヤーが1枚ずつアクションカードを手にします。
次のフェイズは、コマの獲得と配置です。手番順カードには獲得できるコマの数が描かれています(1番が7個、2番が6個、3番が5個、4番が4個)。これをストックから受け取りボード上に配置します。ボード上は6つのブロックに分かれており、その内ダビデの塔のブロックを除く5つのブロックは3つのエリアに分かれています(ダビデの塔は1エリア)。これら16のエリアに任意にコマを配置することができます。また、コマは配置せずに次のラウンドのために残しておくこともできます。なお、コマを配置する時に自分の男爵コマを一緒に配置することもできます。男爵コマが置かれたエリアは、後のプレーヤーがそこにコマを置くことができなくなります。
こうして順番にすべてのプレーヤーのコマの配置が終わったら、まずダビデの塔の支配権をチェックします。支配権はそのエリアに一番多くのコマを配置しているプレーヤーが得ます。同数の場合は、手番順カードの番号が小さいほうが(先に配置したほう)が支配権を得ます。ダビデの塔での支配権を得たプレーヤーは、収入を得るほかにそこにあるコマ1個を男爵が置かれていない任意のエリアに移動さえせることができます。
その後で、ゲームボード下側3つのブロック(エリアではない)の支配権をチェックします。左側の支配権を持っているプレーヤーは、手元に残ったコマを1つストックに戻すことにより、アクションカードを1枚獲得できます。中央のブロックの支配権を持っているプレーヤーは、お金で名誉ポイントを買うことができます。右側のブロック支配権を持っているプレーヤーは、他のプレーヤーの名誉ポイントを自分の名誉ポイントに取り換えることができます。
その後、5つのブロックの15のエリアについてそれぞれ支配権をチェックし、そこに描かれているもの(お金・コマ・名誉ポイント)を獲得します。
その後で、持っている名誉ポイントを使って塔を建てます。これも手番カードの順番です。塔の建設コストは、建てる塔の階数+1です。つまり3階部分を建てるのには4ポイント必要です。また、その階数を最初に建てるプレーヤーは余分に1ポイント必要です。つまり、だれも全く塔の建設を行っていない時に、まず1階を建てるためには3ポイント必要になります。塔を建設できるだけの名誉ポイントを持っているプレーヤーは、必ず建設する必要があります。次のラウンドのために残すことはできません。半端になった名誉ポイントは残ります。
2~4ラウンドでは最後にイベントが起こります。これらのイベントはそのラウンドの最初にカードを表にして公表されます。ラウンドの最後に起こるイベントを考慮してコマの配置を行った方がよいかもしれません。
次のラウンドに移る前に、男爵コマだけは手元に戻ります。コマはそのまま置かれたままで、次のラウンドでも効果を発揮します。
手番順が早いと、多くのコマを獲得できて配置できるだけでなく、男爵コマを使ってエリアの支配権を確保できます。また、同数の場合支配権がえれれるので有利です。手番が最後のプレーヤーは、獲得できるコマの数は少ないのですが、後からコマを置かれる心配が少ないので、狙ったエリアの獲得ができるかもしれません。その価値の差は手番順カードのセリの価格に反映されることでしょう。
どのエリアを狙い誰と戦うかをうまく判断してください。

2010年6月23日 (水)

ジャングルの宝

Schatz-Alarm! / Ravensburger / Heinz Meister作
2~4人 5歳以上 15-20分

Schatzalarmbox200

Schatzalarmboard500

 ジャングル(ゲームボードの下)に隠された宝を見つけて取るゲームです。
箱の底に宝石を入れて、その上にボードを重ねます。隠された宝石は不思議なことに磁石につきます。
手番には、7つのサイコロを振ります。これらのサイコロには1面だけバナナが描かれています。振ったサイコロでバナナの目が出た数だけボード上のマスを進めます。もし宝石が磁石に付いたらはっきり分かります。手番にはサイコロを振って磁石を進めることを3回まで行えます。この間に、ボードの中央の穴から宝石を回収できらと得点します。磁石に付いた宝石を移動しているときに、ほかの宝石がいるマスを通過したら、磁石に付いている宝石が交換され、その時もはっきりわかります。そのあたりに宝石が残っていることを覚えておくとよいでしょう。
こうして最も多くの得点を得たプレーヤーの勝ちです。
手軽で楽しい子供用のゲームです。

2010年6月16日 (水)

犯人は誰だ!

Wer war's / Ravensburger / Reiner Knizia作
2~5人 5歳以上 

Werwarsbox200

Werwarstiles

子供用の協力ゲームです。プレーヤーは全員で協力して犯人を突き止めます。
テーブルの中央に時計タイルを置き、その周りに動物タイルと特殊タイルを囲むようにして置きます。そして、そのそれぞれに犯人タイル(長方形)と食べ物タイル(丸)を伏せて置きます。犯人タイルと食べ物タイルが1枚ずつ余りますので、これを時計のそばに伏せて置きます。ゲーム終了時にここに伏せて置かれているタイルが犯人で、これを当てるゲームです。
そのほか容疑者タイル(赤枠)をまとめて並べて置きます。
手番にはサイコロを振り、数字がの目が出たら探偵のコマを進め、そこに伏せて置かれている食べ物タイルを当てます。もちろん最初は分かりませんがあとになったら覚えているかもしれません。食べ物タイルがあったたら、そこにある犯人タイルを表にします。この人は無実でした。対応する容疑者タイルに重ね、犯人ではないことを示します。
サイコロで時計の目が出たり、時計の描かれたマスに止まったら時計が5分進みます。1時間たったらゲーム終了です。それまでに容疑者が一人に絞り込まれていたら犯人が分かります。もし、複数の容疑者が残っていたら、誰か感がよいプレーヤーが犯人を当ててください。
なお、このゲームは協力ゲームなので、探偵コマが進んだ先の食べ物タイルが何であったかはみんなで相談して思い出すことができます。そして、犯人があったっていたらすべてのプレーヤーが勝ちになります。

ケルト・スパイラル

Keltis Das Orakel / Kosmos / Reiner Knizia作
2~4人 10歳以上 45分

Keltis_das_orakelbox200

Keltis_das_orakelboard500

2008年に年間ゲーム大賞を受賞した「ケルト」のコマが進む道がらせん状になりました。
手番は、手札からカードを1枚出してコマを移動させ、カードを補充して終わりになります。
出したカードは色別に自分の前に並べた置きます。カードには数字が書かれており、それぞれの色につき、出せるカードは数字が昇順になっているか降順になっている必要があります。つまり、ある色の「1」の次に「4」を出したら、それ以降は「3」以下の数字は出せません。常により大きな数字(または同じ数字)しか出せません(逆にだんだん小さくなる方向でも出せます)。
カードを出したら、自分のコマ(3個ある)のうち任意の1個を螺旋の外側から内側に向かって進めます。進める先は、出したカードと同色で一番近いマスです。ひとつのマスに複数のコマが止まっていてもかまいません。それぞれのマスには、ランダムで配置されたタイルが置かれています。その指示に従います。
数字が書かれたタイルが置かれていたら、その数字分のポイントを直ちに受け取ります。
願いの石が書かれたタイルが置かれていたらそれを取り、自分の前に置きます。ゲーム終了時に獲得した願いの石タイルの枚数により得点します。2枚以上持っていたらプラス点ですが、1枚以下ならマイナス点になります。
願いの石の鏡タイルが置かれていたら、これを取り自分の前に置きます。これを持っていると、ゲーム終了時の願いの石による得点が倍になります(マイナスでも)。
らせんが描かれたタイルに止まったら、任意のタイルまで戻ることができます。
コボルドが描かれたタイルに止まったら、手札または自分の前にプレイされているカードを1枚捨てることができます。また、ゲーム中に1回限りコボルドによる得点を得ることができます。その時3枚あるコボルドのタイルに自分のコマが幾つ止まっているかにより得点されるのです。
そのほか、色の付いた四葉のタイルでは、次のその色のタイルまで進めます。
自分のコマを移動させる代わりに、預言者(共通のコマ)のコマを進めることもできます。自分のコマがいるマスに、預言者のコマが移動してきたら得点できます。これは大きなポイントです。しかし、その間自分のコマが進んでいないので、うまく利用しましょう。
ゲーム終了時に、コマがいるマスにより得点します。あまり進んでいないコマはマイナス点になります。最後のマスまで進んだコマは10点になります。一歩ずつ進むわけではありませんので、効率よい進み方を手札と相談して決めるゲームです。また、途中で止まるタイルの効果もばかにできません。うまく細かく得点する必要もあります。
手軽に楽しめるゲームです。

2010年6月 4日 (金)

マシージ

Macijibox200

Macijiboard500_2

二人用ゲームです。
まず、ゲームボードの角にゴールマーク(G)とワープタイル(渦巻き)と通行禁止タイル(×)を置きます。そして、赤プレーヤーが任意のマスに①のタイルを置きます。次に青プレーヤーが②のタイルを置きます。この時②のタイルは①のタイルに隣接(斜めもOK)したマスに置かなければなりません。次に赤が③のタイルを置きますが、この時は②に隣接したマスに置きます。なお、ワープタイルにどちらかが置いたら、相手のプレーヤーは次の手番で、もう片方のワープタイルに置かなければなりません。こうして、ゴールタイルに自分の色のチップを置いた方が勝ちです。または、行き止まりに置いてしまい、次に相手が置けない場合には負けです。青プレーヤーが最後の1枚の禁止タイルを置くのですが、赤プレーヤが最初の①をどこに置くかで、実は勝負が決まっているのかもしれません。
シンプルな先読みゲームで、脳を心地よく刺激してくれます。

けいどろ

Keidorobox200

Keidorocards500

プレーヤーのうち1人が泥棒となり、残りのプレーヤーが警官となり泥棒を追いかけます。
テールには1~20(4人でプレイする場合は30まで)まで書かれた数字カードを並べます。そして、警官役のプレーヤーはこの数字の任意の位置に自分の警官おはじきを置きます。最後に泥棒役のプレーヤーが泥棒おはじきを置きます。また、1~5の数字が描かれたカード7枚をよく混ぜて、そこから5枚を表にして並べます。
まず警官すべてがそれぞれ移動します。警官は常に1または2マス前後に移動します。その後で泥棒が移動します。この時に表になっているカード1枚を使用します。カーに描かれている数字と泥棒がいる位置の四則演算した先に移動できます。たとえば、3のカードを選んだ場合±3移動できるだけでなく、いるマスを3倍したところ4なら12へ、または3で割ったところ18から6へ移動できます。これを交互に繰り返し、最後に警官が移動します。それまでに泥棒と同じマスに入ったら警官組の勝ちですし、同じマスに入ることができなければ泥棒の勝ちです。
警官組は、よく相談して残りカードを見て今後進める場所をふさぎながら追い詰めるようにします。対象年齢は小学2年生以上になっていますが、それなりに考えるゲームです。
ただ、子供が数字に親しむのにいいゲームだと思います。

チャーリー

Charly / Abacus / Inon Kohn作
2~6人 6歳以上 2~6人

Charybox200

Charlycards500

自分の動物すべてに餌をうまく分け与えるゲームです。
動物カードを各プレーヤーに7枚ずつ配り、残りは山にして置いておきます。
餌カードは、よく混ぜて各プレーヤーに1枚ずつ配り、プレー人数により1~3枚の餌カードを表にしてテーブルの上に並べます。各プレーヤーに配られた餌カードとテーブルに並べられた餌カードに描かれている餌がこのラウンド食べられる餌のすべてです。
手番にできることは2種類です。①動物カードの山札の一番上か捨て札のカードの一番上かどちらかを1枚取り、手札から1枚捨てます。②食事時間を宣言する。誰かが食事時間を宣言したら、残りのプレーヤーはあと1回ずつ動物カードの交換ができます。その後で各プレーヤーの餌カードを表にして、ラウンドの初めから表になっているカードの横に並べます。そして、食事時間を宣言したプレーヤーからはじめて、手札の動物カード1枚を対応する餌カードに順番に並べて置きます。各餌カードには餌の量が描かれており、動物カードには動物の数が描かれているので、餌カード以上の動物をその列に並べることはできません。なお、ブタのカードはどの餌の列にも付けることができます(雑食なので)。
順番にカードを出して言って出せるカードが無くなったらそのプレーヤーはパスです。全員が手札を出し切るかパスしたらラウンド終了です。手札に残った動物の量が失点になります。なおブタカードは倍の失点です。失点分の餌チップを失います。こうしてゲーム開始時に配られた餌チップをなくしたプレーヤーが出たらゲーム終了です。もちろん最も多くの餌チップを残したプレーヤーが勝ちです。
食事時間の宣言を刷るタイミングと、手札のカードを出す順番が重要です。

宅配ピザ

Pizza Pallett! / Goldsieber / Udo Schotten作
2~4人 6歳以上 45分

Pizzapalettbox200

Pizzapalettboard500_2

 注文通りのトッピングを集めてピザを完成させ、注文の家まで届けるゲームです。
 ゲームボードは分割されているので、適当に組み合わせて街を作ります。ピザの生地(クラスト)は中央のレストランで手に入ります。それ以外のトッピングは街中の店まで行かないと手に入りません。
 常に3つの注文が入っています。そこには注文のトッピングが描かれています。各プレーヤーは、バンとオートバイに2つの乗り物を持っています。手番には、サイコロを3つ振ります。そしてそのうち2つのサイコロはバンの移動力として、1つはオートバイの移動力として使います。移動が終了した時点で店にいればそこで販売しているトッピングを買うことができます。手番の終了時にいずれかの注文に対応できるトッピング及びクラストを持っていいたら、そのピザの注文先タイルが表になります。どこに配達すればよいかわかるのです。これ以降にそのピザを持っているプレーヤーは、その家まで配達することにより代金を受け取れます。

Pizzapalettboxb500_3
箱が宅配ピザ用ボックスになっているところが味噌です。ピザでも食べながら気楽に遊べるゲームです。

« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »