« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »

2010年5月29日 (土)

スナップショット

Snap Shot / Kosmos / Ruediger Dorn作

Snapshotbox200

Snapshotboard500

 おはじき系のアクションゲームです。各プレーヤーは8枚のカードと自分の色のコマを持っています。手番には、自分の色のコマを指ではじきます。
 カードはよく混ぜて山にしておき、一番上の1枚を表にします。これには、ほかの色のコマまたは、ボードに描かれている模様が描かれています。表になっているカードが他の色のコマの場合は、その色のコマに当てることにより、そのカードを捨てることができます。また、ボード上に描かれたもようが描かれている場合には、そのマスに止めることによって、カードを捨てることができます。カードが捨てられたらまた別のカードを表にします。
4つの角のうち、1つはスタートマス(灰)です。それ以外のマスに止めたら、その色の宝石を2つ取らなければなりません。また、ボード上に描かれたもようのマスに止めたら、それぞれ特殊なアクションができます。
8つのカードをすべて処理し、各色の宝石をちょうど2個(多すぎたらだめ)持っていたらスタートマスに戻れます。次の手番までそこにいることができたら勝ちです。
ボード上には多くの障害物があります。これをうまくかわして(クッションに使って)早く目的を達成したプレーヤーが勝ちます。
手軽なルールのアクションゲームです。

2010年5月22日 (土)

グレンモア

Glan More / alea / Mttias Cramer作
2~5人 10歳以上 60分

Glen_morebox200

Glen_moreboard500

自分の領地を広げ発展させるゲームです。
まず最初は村のタイル1枚と人のコマ1個ではじめます。ゲームボードには、各プレーヤーのコマ1個ずつといろいろなタイルが置かれています。そして、1マスあいているマスが必ずあります。このマスは先頭のマスで、その次のマスが最後尾のマスです。最後尾のマスにコマがいるプレーヤーが手番を行います。
このプレーヤーは、自分のコマをゲームボード上の任意のタイルの上に進め、そのタイルを取って自分の領地に配置します。一部のタイルの左上には、そのタイルを配置するために必要なコストが描かれています。これを自分の領土から支払うか足りない場合は市場から買って支払います。タイルが配置できる場所の条件は3つです。
①すでに置かれている自分の領地と辺で接する。
②一部のタイルには上下に川、左右に道が描かれているが、それが連続するように。
③置こうとしている場所に隣接するタイル(角もOK)に人のコマが置かれている。
置いたタイルの右下にマークが描かれている場合は、それを獲得します。人が増えたり、城や湖の場合は対応するカードがもらえたりします。城や湖でもらえるカードは、ゲーム終了後のボーナスポイントや、その時点で何か獲得できたりします。
その後で、置いたタイルとそれに隣接するタイル(角もOK)すべてのタイルの効果を使えます。これらの効果は、タイルのした中央にアイコンで描かれています。牛牧場では牛、羊牧場ではヒツジ、山では木材、畑では小麦などが取れたり、肉屋では牛や羊を得点に変換できたり、ビール工場では、小麦をビールに代えたり、村や城では人が移動できたりします。
そのあとで、ゲームボードにタイルを1枚追加して次のプレーヤー(最後尾にコマを置いている)の手番となります。
タイルは、裏面で分けられた3つグループがあり、それぞれのグループのタイルが無くなるたびに、得点計算があります。これは、3つの要素に対してそれぞれ最も少ないプレーヤーよりいくつ多いかによって得点を得ます。1~3個多い場合は、1~3点ですが、5個以上多いと8ポイント得れれます。したがってどれかの要素に特化するのもよいでしょう。
そして、最後にも特別の得点計算があって、最も得点が多いプレーヤーの勝ちです。最後の得点計算では、自分の領地にあるタイル枚数を数えます。そして、最も少ないプレーヤーと比べ、多いプレーヤーは1枚につきマイナス3点になります。タイルが多いということはそれなりに多くの利益を得ていますが、最後にはマイナスになります。
戦略ゲームといえるでしょうが、それほど時間のかかるゲームではありません。

2010年5月20日 (木)

UStream

実験的に、ゲームプレイの様子をU Streamで流してみました。
まだまだ問題山積みですが、そのうち新しいゲームの様子が流せるようになればと思っています。
1回目の実験の録画です。

http://www.ustream.tv/recorded/7035682

2010年5月18日 (火)

自転車便

Velo City / Abacus

Velocitybox200

Velocityboard500

自転車便のライダーたちの戦いです。チームに分かれてゴールを目指し街中を走り抜けます。
手番にはサイコロを振って自分のライダーを1個進めます。この時に2つの選択肢があります。自分のライダーだけが進むか、自分のライダーと同じマスにいる他のプレーヤーのライダーと一緒に進むかです。
自分のライダーだけを進める場合には、自分の色のダイスを振り、その目ピッタリに任意の自分のライダーを進めます。
自分のライダーと同じマスにいる他のプレーヤーのライダーと一緒に進む場合いは、まず自分のライダー1つを指定し、そのマスにいる他のプレーヤーのダイスと自分のダイスをまとめて振ります。そしてその中からひとつのダイスを選び、その目ピッタリに自分のライダーを進めることができます。自分のダイスの目を選んだ場合には、自分のライダーだけを進めます。もし他のプレーヤーのダイスの目を選んだ場合には、自分のライダーだけでなく、選んだダイスのライダーも一緒に移動させます。つまり、ほかのプレーヤーと一緒に移動することを選択すると、より有利な目を選択できるかもしれませんが、ほかのプレーヤーのコマも進めることになります。
ゲームボードには、いつくかドリンクが描かれたマスがあります。ここに自分のライダーが進んだら、ドリンクを1つ手に入れることができます。このドリンクにはいくつかの使い道があります。同じマスにいるライダー(自分のでも他人のでも)が進んだら、ドリンクを1つ捨てることにより、自分のライダー1つを進んだライダーと一緒に移動させることができます。また、ドリンクを1つ捨てることにより、自分のライダーだけを進める場合に自分のダイスのほかに共通のダイスを一緒に振ることができます。そして、どちらかの目を使うことができます。また、2つ捨てれば、両方の目を足した分進むことができます。
また、コースの一部にはマンホールが描かれています。ここに進むとスリップし、手前のあいているマンホールのマスまで戻さなければなりません。ただし、ドリンクを1つ捨てればそこにとどまることができます。
プレイ人数別に決めれれた数のライダーを最初にゴールさせたプレーヤーの勝ちです。
手軽に遊べるダイスゲームです。また7人まで一緒に遊べることが便利です。

2010年5月 7日 (金)

アールエコ

R-OKO / Amigo / 川崎晋作

Rokobox200

Rokocards500

ゲーム作家「川崎晋」氏の作品がドイツのメジャーから発売になりました。
ゴミ処理がテーマです。ゴミは「ビン」「スチール缶」「アルミ缶」「紙類」の4種類です。これらのゴミをうまく処理して得点を得ます。
テーブル中央に並べられた数字が描かれたカードがゴミ処理工場です。手番には一種類だけの手札を出すことができます。これらは対応するゴミ処理工場の上側に置かれます。そしてここに置かれているゴミの数(一部のカードには2つのゴミが描かれている)が4つを越えていればごみ処理が行われたということで、そのゴミ処理工場のカードを取ることができます。これが勝利ポイントです。その後で、ゴミ処理できたかどうかにかかわらず、ゴミ処理工場の下側に置かれているカードをすべて取って手札に加えます。ただし、手札は5枚までしか持てません。6枚以上持っている場合には過剰部分をこっそり不法投棄しなければなりません。余分なカードを伏せて自分の前に置きます。これはゲーム終了後失点となります。最後に、取った場所にゴミを補充します。これは、そのゴミ処理工場に置かれているゴミの数+1枚のカードです。
せっかくゴミ処理工場に持ち込んで処理をしても、またゴミを持ち帰らなければなりません。そして、それが多すぎると不法投棄の元となります。
ゲームが終了したときに、処理工場から得たカードが得点となり、不法投棄したカードがマイナス点となります。もし、全く不法投棄をしない優良業者だったらボーナスポイントが得られます。
処理をしてもしてもどんどんたまるゴミの山。処理業者の苦労がわかる?

サマルカンド

Samarkand / Queen / David V.H. Peters & Harry Wu作
2~5人 8歳以上 45分

Samarkandbox200

Samarkandboard500

ゲームボードはアラビア半島を中心にした中東地域です。ここで交易を行い得点を得るゲームです。
ゲームボードには色分けされた10の都市と、各地に点在する33個の交易物が描かれています。10の各都市には、その都市の支配権を得るタイル2枚と、そこから交易を広げるコマがあります。このほか、33の交易物が描かれたカードがあります。
手番にできることは2種類のうちどちらか片方です。
まず、お金を出していずれかの都市の支配権が得られるタイルを買い取ることです。この時、交易物のカードを山から3枚取り、そのうち1枚以上のカードを手札とすることができます。全く取らないということはできません。なお、カードは最大7枚までしか取ることはできません。
もう一つは、自分が支配権を持っている都市の交易権を広げることです。すでに置かれている同色のコマに隣接する場所に新たにコマを置くことができます。すべてのエリアには2個までコマを置くことができます。ただし同色のコマを2個置くことはできません。コマを置くことにより、その都市の商圏が広がってゆきます。交易物が置かれているマスにはじめてコマを置いたら、商圏を広げたプレーヤーはそこにあるタイルを受け取ります(勝利点1ポイント)。また、そこの交易物に対応するカードを持っているプレーヤー(手番プレーヤーでなくてもよい)は、そこでカードを出すことができます。これにより収入を得ることができます。これにより収入が得られるのはこの時だけですが、必ずしも収入を得る必要はありません。後でもっと価値が上がるかもしれないのです。
ひとつのマスに違う色のコマが置かれたら、その2色の支配権を持っているすべてのプレーヤーに収入があります。そして、2色目のコマを置いたプレーヤーにはそのほか勝利点2ポイントが与えられます。ただし、それぞれの色の組み合わせにつき、これらの収入が得られるのは1回ずつです。
すべての色がについて、少なくとも1か所別の色と同じマスができるか、いずれかの色が他の5色と同じマスにいることになったらゲーム終了です。
この時に残った現金はそのまま得点となります。また、手札に残っている交易物のカードも得点となります。ただし、いずれのコマも置かれていない交易物のカードは0点です。コマが置かれているが、その色の支配権を持っていなければ1点。その色の支配権を持っていれば4点。2つコマが置かれており2つとも支配権を持っていれば8点になります。
支配権を獲得しないと、交易物のカードで高得点を得ることは難しいのですが、交易権を得るためにはお金が必要です。そしてお金そのものが最終的に得点にもなります。したがって、不必要な支出は避けるべきです。
お金のマネージメントや、どこの商圏を広げるか悩むポイントもありますが、プレイ時間もそれほど長くなく、手軽に遊べるファミリーゲームとして仕上がっています。

2010年5月 6日 (木)

ドラゴンの心臓

Drachenherz / Kosmos / Rudiger Dorn作

Drachenherzbox200

Drachenherzboard500

 二人用ゲームです。たがいに同じ内容のカードセットを1組持ち、よく混ぜて山札とし、そこから5枚取って手札とします。手番には1種類のカードをボード上の対応するマスに置きます。1種類なら複数枚出してもかまいません。そして手番の最後に手札が5枚になるように補充します。
ゲームボードには、カードを出す位置だけではなく、そのカードを出した場合に何が得られるかが描かれています。カードが1枚描かれているマスでは、そのカードを出したら(複数枚でも)、そこから→の先にあるマスに置かれているカードを取ることができます。カードが複数枚描かれているマスでは、その枚数たまった時点で、そこから→の先にあるマスに置かれているカードを取ることができます。
基本的には、取ったカードに書かれている数字の合計で勝負が決まります。
宝箱のカードや、ドラゴンのカードのように、取られるためだけに置くカードもあります。他のカードを取るカードも、また別のカードによって取られます。ドワーフのカードは、そこに4枚目のカードを置いたプレーヤーがその4枚すべてを取ります。
手番には、少なくとも1枚プレイする必要があります。相手に取られたくないとプレイしていて手詰まりになるだけです。プレイしたカードを取られたとしても、より多くのポイントが取れればよいのです。
シンプルなうえにボードがよくできていて分かりやすいルールになっていますが、それなりに駆け引きが必要なゲームです。

2010年5月 1日 (土)

カルカソンヌ追加キット11 橋・城・バザール

Carcbbbbox200

Carcbbbtiles500

新しいルールは3種類です。

  1. 橋は、橋を置くことにより配置可能になるタイルの上またはその隣のタイルに置くことができます。これは通常の手番に追加して置けます。橋を使うことにより、草原をまたいで道をつなげることができます。これを使うことにより、今まで置けなかったようなタイル配置が可能になります。橋の両端は草原になっており、隣接するタイルには道があります。
  2. タイル2枚でできる楕円の小さな都市が完成した場合、すぐに得点せず城に拡張することができます。この城は、ここに隣接するタイルで得点計算が起こった場合(誰もコマを置いておらず、だれにも得点が入らない場合も含め)、そこと同じ得点が入ってコマが戻ってきます。大きな都市が完成して高得点になるかもしれませんし、タイル2枚の道で2点にしかならないかもしれません。また、ゲーム終了まで周りで得点計算が無ければ0点です。
  3. バザールが描かれたタイルが表になったら、まず通常通りの手番があります。その後でプレイ人数分のタイルを表にします。そして、手番プレーヤーの左隣のプレーヤーがその中から1枚を指定して、何ポイント支払って取るかを宣言します。そして順番に一巡だけそのセリを行います。そして、タイルを指定したプレーヤーがそのタイルが欲しければ、最高ポイントを付けたプレーヤーのそのポイントを支払ってタイルを取ります。ポイントの方が欲しければそのポイントををもらってタイルを渡します。タイルを指定したプレーヤー以外誰も欲しがらなかった場合には、そのポイントを減らしてタイルを受け取ります。そして、次のプレーヤーがタイルをしていし…と続きます。すでにタイルを受け取ったプレーヤーはセリに参加できません。すべてのプレーヤが1枚ずつタイルを受け取ることになります。すべての表にされたタイルが配られたら、順番にそのタイルを使って通常の手番を行います。その後で通常の順番に戻ってプレーを再開します。

橋は草原を分断しないため、大きな草原ができることが多いようです。また、意外なところから草原の連結が起こります。
城は一種のギャンブルです。高得点になる可能性が多いでしょう。
バザールは、どうしても欲しい形のタイルを得るチャンスです。また、うまく売りつけてポイントを稼ぐこともできます。

動物病院

Psycho Pet / Goldsieber / Christian Fiore & Knut Happel作
2~6人 8歳以上 30-45分

Psychopetbox200

Psychopetboard500

動物病院といっても、ふつうの病院ではありません。ノイローゼ気味の動物相手の病院です。プレーヤーはここの医者となり、患者の治療に当たります。
治療カードをよく混ぜて山にし、順番に1枚ずつめくって表にして並べてゆきます。この時に各プレーヤーは、自分のドクターコマをこのカードの列のめくられたカードの横に置くことができます。できるだけ、たくさんカードがなべられた後にドクターコマを置いた方が有利ですが、もし同じ治療カードがめくられてしまったら、もうドクターコマを置くチャンスはありません。そしてそのラウンドプレイの機会も与えられません。
ドクターコマを置いたプレーヤーは、それぞれ自分の治療ポイントを数えます。治療ポイントは、自分がドクターコマを置くまでにめくられたカード1枚につき1ポイントです。この治療ポイントを使って動物を治療するのですが、そのままではまだ力不足です。そこで、この治療ポイントを使ってゲームボードにコマを置くことができます。それにより、より高度な治療が可能となります。ほとんどの場合は、ドクターコマが置かれるまでに出たカードにボーナスポイントが付くものです。これにより以降のラウンドでは、より多くの治療ポイントが得られます。また、治療ポイントを使ってアクションカードを得ることもできます。これを効果的に使うことにより、より高度な治療も可能になります。
多くの治療ポイントが得られるようになったら、いよいよ患者の治療です。患者カードに書かれている数字分の治療ポイントを消費すれば、その患者を治療できます。これが勝利ポイントにつながります。ただし、治療ポイントの量は関係ありません。簡単な治療でも難しい治療でも、ポイントは同じです。ただし、同じ動物を何回も治療すればボーナスポイントが得られます。また、5種類すべての動物を治療してもボーナスポイントが得られます。
序盤は治療ポイントを使って、コマを置き医者としての技量を高めます。後半はその技量を使って治療するわけです。
ゲームは俗に言われる「バースト系」で、治療カードがどこまでめくられたらドクターコマを置くかがポイントになります。治療カードは8種類ですのであまり多くは望めません。また、自分の置いたコマの位置により、2,3枚めくられた時点ですでに多くの治療ポイントがえれれる事もあり、このあたりの判断がポイントになるでしょう。
手軽なファミリーゲームです。

« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »