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2010年4月21日 (水)

マスマジシャン

Mathmagiciansbox200

Mathmagicianscard

相手が隠している数字を推理して充てるゲームです。
たがいに0~9のカードの中から数字3つ選んで(同じ数字が複数の場合もある)、自分の前に立てた置きます。そのほか、手がかりカードを5枚ずつ持ってゲームスタートです。なお、手がかりカードには初級(低学年用)と上級があります。プレーヤーによって選択してください。
自分の番になったら手がかりカードを1枚出して相手に質問します。たとえば、「この中に3のカードはありますか?」「一番小さい数字のカードはどれですか?」「このカードは4~7ですか?」(いずれも初級の質問)
「この2つの数字を足すと10より大きい?小さい?同じ?」「この2つの数字をかけるといくつ?」「この2つの数字を足すと偶数?奇数?」(上級の質問)
こうして、相手が隠している3つの数字すべてを当てた方が勝ちです。
四則演算を理解した推理するゲームです。算数が楽しくなるようにと作られたものです。

 

あいだの数

Himmel, A... und Zwirn! / Ravensburger / Klaus Kreowski作

Himmelbox200

Himmelcard500

 カードは1~70の数字が書かれたカードが1枚ずつと特殊カードが3種類です。これらのカードをよく混ぜて5枚ずつ手札を配ります。そして2枚のカードを表にしたテーブルに置き、そのうち1枚のそばに吹き出しマークのカードを置きます。
 プレーヤーは手番にはカードを1枚出します。数字カードを出す場合はテーブルの中央に置きます。はじめはカードが2枚置かれているだけなので、その下側にカードを置きます。この時上側のカードに書かれた数字より小さい数字のカードしか置けません。すでに下側にカードが置かれている場合には、上側のカードより小さく、下側のカードより大きな数字カードを下側のカードに重ねるようにして置くことができます。出せるカードがなかったり出したくない場合には、吹き出しマークが書かれた列のカードをすべて取り、手札とは別にして自分の前に置きます。これが最終的に失点となります。そして、吹き出しマークを残っている方の列に移動させます。そして、取った列の上側にカードを1枚手札から出して置きます。
 3種類の特殊カードは列を取らない為のお助けカードです。ただし、そのカード1枚は失点として置かれている自分の前に置く必要があります。つまり吹き出しが置かれている方の列のすべてのカードを失点として取る代わりに1枚の失点ですむのです。
 3種類の特殊カードは、①手番の廻順の方向が変わる。②他のプレーヤー一人から手札を盗む。③上側に置かれたカードの上にそれより大きな数字カードを置く。(この時以外に上側に複数のカードが置かれることはありません。)
 手番の最後に、手札が5枚になるように補充します。
 ゲームが終わったときに、自分の前に置かれているカード枚数が少ないプレーヤーが勝ちです。
 手札と取らされるカード枚数を検討して、出せるカードがあっても取ることもあるかもしれません。なぜなら、上側に数字カードを置けるため、この数字によりある程度ゲームがコントロールできるかもしれません。また、特殊カードはタイミングよく使うことにより大きな失点を逃れることができます。
 単純なルールで、ちょっとした工夫で勝てるかもしれないゲームです。

ウボンゴ3D

Ubongo 3-D / Kosmos / Grzegorz Rejchtman作

Ubongo3dbox200

Ubongo3dboard500

 立体パズルゲームです。各プレーヤーは自分のボードを受け取ります。そして代表者がダイスを振って問題が決まります。自分のボード上に書かれたダイス目で指定されたパーツを取り、砂時計をひっくり返してゲームスタートです。ゲームの目的は、自分のボードの指定された場所に指定されたパーツを使って、きれいに2段になるように置くことです。
 最初に完成させたプレーヤーは、3ポイントの価値があるサファイアと袋からランダムで1個の方性を得ます。2番目は1ポイントの価値がある琥珀と袋から1個、そこ以降は袋から1個の宝石が得られます。これを繰り返して多くの価値ある宝石を集めたプレーヤーが勝ちです。
ただ、このゲームは勝負の勝ち負けより、立体パズルが解けた快感の方がずっと大きなゲームです。柔軟な頭を使ってすばやく立体パズルを解いてください。

2010年4月16日 (金)

カルカソンヌ 運命の輪

Carcassonne Das Schicksalsrad / Klaus-Jurgen Wrede作

Cacassonne_das_schicksalsaradbox200

Cacassonne_das_schicksalsaradboard5

カルカソンヌシリーズの新しいゲームです。ただし、追加キットではありません。このゲーム単体で遊べます。ただし、通常の「カルカソンヌ」と一緒にしても遊べますし、すべてのカルカソンヌ追加キットと一緒にすることも可能です。

基本ルールは「カルカソンヌ」と同じです。
スタートタイルを兼ねた大きなタイルには運命の輪が描かれています。また、一部の地形タイルには数字が書かれています。手番で地形タイルをめくってそのタイルに数字が書かれていたら、まず運命の輪の上に置かれたピンクのブタのコマを時計回りに書かれている数字分のマス進めます。そして、そこの指示に従います。

  • 手番プレーヤーが直ちに得点する。
  • 都市にコマを置いているプレーヤーが得点する。
  • 草原にコマを置いているプレーヤーが得点する。
  • すべてのプレーヤーは、手元に残っているコマの数得点する。
  • 修道院にコマを置いているプレーヤーが得点する。
  • すべてのプレーヤーは、タイルにある自分のコマを1個手元に戻さなければならない。

また、手番にタイルにコマを置かなかった場合には、運命の輪の外枠にコマを置くことができます。コマが置かれたところにピンクのブタが移動してきたら得点できます。

運命の輪により、タイルに置いてあるコマ1個を戻さなければならないかもしれないので、重要なコマのほかに、いつ戻しても大きなダメージにならないコマを置いておく必要があります。高得点を目指して一歩手前で戻すのはつらいものがあります。運命の輪の外枠に置いたコマは、これの代わりに戻すことはできません。ただし、結構得点になりますし、得点を得ると戻ってくるので、効率が良いかもしれません。ただ、運命の輪により、手元に残っているコマの数が多いほど高得点になるタイミングもあります。

Cacassonne_das_schicksalsaradbook_2 

このゲームはドイツでは小説(550ページほどのドイツ語で書かれている)とセットにして販売されていますが、この本をはずした状態で輸入すこことができることになったので、今後限定販売することにしました。

2010年4月 9日 (金)

フレスコ

Fresko / Queen / Marco Ruskowski & Marcel Süßelbeck作

Freskobox

Freskoboard

聖堂の天井に描かれたフレスコ画を修復するゲームです。
ゲームボードの中央にはフレスコ画が描かれており、その上に色と得点が描かれたタイルを並べます。その部分の修復に必要な顔料というわけです。そして、修復されるとをのタイルが取り去られフレスコ画が現れるのです。
なお、このセットにはあらかじめ3つの拡張セットが加えられています。ただ、ゲームシステムに慣れるためなら拡張セットなしでもよいでしょうが、プレイのためには拡張セットを入れたほうがよいように思われます。

各プレーヤーは5人の職人を抱える親方です。これらの職人をどの用に使うかがポイントです。ゲームはラウンド制によってすすめられます。ラウンドの初めに各親方は仕事の開始時間を決めます。朝の5時から9時までの1時間刻みです。これはそのラウンドの手番順になります。ただ、早くから仕事を始めるといくつかのデメリットがあります。まず、顔料の仕入れ価格が高くなることです。遅くゆくと残りものしか買えませんが、安くなっています。また、早く始めると職人が不満を持ち、それが溜まると諸君は一人少なくなってしまいます。

手番順が決まったら、職人になりをさせるか自分のボード上に秘密裏にプロットします。全員できたら公開です。そして、早く仕事を始めた順に職人の処理をします。
職人の仕事は5種類で、それぞれ同じ仕事を3人の職人までさせることができます。ただ、一人の職人は一つの仕事しかできません。

  1. 顔料を店に買いに行く
  2. フレスコ画を修復する
  3. お金を稼ぐ
  4. 顔料を混ぜ合わせて違う色を作る
  5. 職人たちを喜ばせる

まず、順番に顔料を買いにゆきます。販売している顔料は赤・青・黄の3原色のほか、赤+黄でできるオレンジと、青+黄でできる緑だけです。また、まとめて売っている店もあったりして、早く買いに行けばよい組み合わせの顔料が買えますが、単価は高いものにつきます。
全員が顔料を買ったら、次はフレスコ画の修復です。ゲームボード上に置かれたタイルに描かれた色の顔料を持っていたら、これを使ってその部分の修復(タイルの獲得)ができます。そして勝利点を得ることができるのです。
これが終わったら収入を得るか、イベントカードを獲得できます。
次が顔料の混合です。フレスコ画の修復には、店で販売している色のほかに、青+赤→紫、紫+赤→ピンク、オレンジ+緑→茶などが必要です。持っている顔料を混合色に替えることができます。また、このアクションの代わりに条件が揃っていればボーナスタイルを取ることもできます。
最後が職人の機嫌取りです。不満が増えると職人が減りますが、機嫌が良い職場になったら臨時の職人が増えます。

これを繰り返して、得点を得るゲームです。

    2010年4月 3日 (土)

    ブタなかま

    Schwinebande / Hans im Gluck / Stefan Dorra作

    Schweinebandedbox

    2

    家畜を集めて得点を得るゲームです。
    まず、ゲームボードに六角形の動物タイルを伏せてすべてのマスに1枚ずつ置きます。
    手番には、まず伏せていある動物タイルを1枚表にします。この時この表にしたタイルに自分のコマを置くことができます。4・5人でプレイする場合は2個、2・3人でプレイする場合は3個のコマをすべてのプレーヤーが持っています。こうして次のプレーヤーの番となります。もし持っているすべてのコマを置いたら、残っている順番タイルの一番小さな数字のタイルを取り、いったんゲームから抜けます。その後は順番を飛ばされます。すべてのタイルが表になるか、すべてのプレーヤーがコマを置いたらラウンドの前半が終了です。もし残っているタイルがあれば表にします。(上の写真の状態になります。)
    ここで順番タイルの順番(早くすべてのコマを置ききった順番)で動物タイルを獲得します。
    自分のコマひとつを選びそのコマから直線で一方向のタイルとそのコマがのっているタイルを獲得できます。ただし、途中にコマがある場合はそこまでです。空白があってもそれを飛び越して取ります。そしてそのコマも手元に戻します。これを順番タイルの順で行ったら、また1番から同様に2個目のコマについて行います。これをコマが無くなるまで行うのです。
    どのコマでどの方向に取るかによって取れるタイル枚はかなり違います。また、取る順番も重要です。
    取った動物タイルを最後に得点化します。同じ動物タイルを4枚持っていたらそのうち1枚を得点とすることができます。残り3枚のタイルはゲームからのぞきます。動物ごとに2~7の数字が描かれておりこれが得点になります。もし2~7の動物タイルを1枚ずつ持っていたら、⑦の動物タイルを得点とし、残りをゲームから取り除きます。
    得点化できなかった(しなかった)残りの動物タイルには餌を与える必要があります。そのためには、残った動物タイルのいくつかを売ってえさに替える必要がります。動物タイルを売るとそのタイルに描かれた数字分のえさが得られ、残った動物タイルには各1個のえさが必要です。こうしてえさを与えることができた動物は以降のラウンドの得点計算に使うため持っておくことができるのです。
    次のラウンドも同様にすべてのマスに伏せて動物タイルを置いてスタートです。
    これを4ラウンド行ってゲーム終了です。
    シンプルなルールのファミリーゲームです。どのタイミングでコマを置くか、どのコマからどの方向にタイルを取るか、どのタイミングで得点化するかなど、要所要所で悩ませてくれる楽しいゲームです。

    2010年4月 2日 (金)

    クーハンデルマスター

    Kuhhandel Master / Ravensburger / Rüdiger Koltze作

    Kuhhandel_masterbox

    Kuhhandel_mastercards500

    「ハゲタカのえじき」と並ぶラベンスバーガーのロングセラーカードゲームの上級バージョンです。というより、上級バージョン付きといった方がよいかもしれません。なぜなら、このセットで元のクーハンデルも遊べるからです。
    クーハンデルは、カードデザインのような牧歌的なゲームではありません。競と取引の厳しいゲームです。しかし駆け引きゲームの好きな人にはしびれるものがあります。

    クーハンデルマスターになって2種類のカードが追加されました。悪そうな顔をしたネズミのカードと、星がきらきらしている特典カードです。
    ルール上の大きな違いはお金カードの「0」です。以前はこれは取引の時にブラフ用に使うだけのものでしたが、今回は1枚のお金カードとして扱われます。したがって取引に使っても戻ってきません。
    競で特典カードがめくられたら、手番プレーヤーは、10からゆっくりカウントダウンしてゆきます。そして、このカードを欲しいプレーヤーは適当なところでこのカードを取ります。その時に呼ばれていた数字枚数のカードを手番プレーヤーに支払ってこのカードを得るのです。これはカード枚数であり、金額は関係ありません。なお、これも通常通り手番プレーヤーが逆に競り落としたプレーヤーにその枚数支払うことによりこの特典カードを手に入れることができます。特典カードは各動物につき1枚で、獲得したカードはほかのプレーヤーに取られることはありません。そして1枚で250ポイントになり、同じ動物カード4枚組を取ったらさらにボーナスが得られます。
    ネズミカードは4枚あり4枚そろったら、得点計算時にそろっている4枚組の動物カード相殺する必要がります。競でこのカードがめくられたら、手番プレーヤーの右隣から順番にすべてのプレーヤー(手番プレーヤーも含む)がこのネズミカードを引き取るか、いやならお金カードを1枚伏せて出します。ネズミカードを引き取る場合には、すでに出されているお金カードも一緒に受け取ります。ネズミカードの取引は、もちろん金額が少ないほうがネズミカードを引き取ります。

    このほかルールの変更で意外に大きいと感じたのは、取引の場合手番プレーヤーが先にお金カードを出し、それに対して相手がそのお金カードを取り対象となってりる動物カードを渡すことができるのです。このため、手番プレーヤーの値付けがより難しくなったように感じました。

    元々、素晴らしいゲームですが、より楽しくなったように感じました。

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