« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »

2010年3月20日 (土)

シーランド

Seeland / Ravensburger / Gunter Burkhardt & Wolfgang Kramer作
2~4人 9歳以上 45-60分
Seelandbox200

Seelandboard500

 オランダの開拓ゲームです。
 ゲームボード左上の円形の場所には、風車と畑のタイルが置かれています。その内一か所には黒いコマが置かれています。その周りの建物が書かれたマスには、5枚の金貨が連続して置かれており、その上に各プレーヤーのコマがあります。
 手番になったら、黒いコマを時計回りの方向に移動させそのタイルを取ります。その際、次のタイルは無償で取れますが、それ以降は1マスにつき1コイン分の支払いが必要です。支払いコイン分、コイン上にある自分のコマを進めます。つまり、自分のコマより前にあるコインタイルの残り金となります。このコインのタイルは、すべてのコマが進んだ後のコインタイルを前に移動させます。つまりほかのプレーヤーすべてが支払いをしたら、持ち金が増えるというわけです。
 黒いコマを進めた先の風車または畑のタイルを取り、ゲームボードに配置します。水車のタイルは、すでに表になっているタイルが置かれているマスに隣接する部分に置けます。そしてその上に自分の水車のコマを置きます。畑のタイルは、自分の水車コマが置かれているマスに隣接するマスに置くことができます。自分の水車コマのマスのまわりすべてにタイルが置かれたら、その水車コマの決算が起こります。水車のタイル及び畑のタイルにはすべて数字が書かれており、その水車のマス及び、それに隣接する畑のマスに描かれている数字の合計が得点となります。そこに隣接してほかの水車があってもこれは得点と関係ありません。また、畑にはキャベツ、チューリップ、菜の花の3種類あるのですが、隣接する畑がすべて同じの場合には得点できません。また、3種類すべてある場合にはボーナスポイントがもらえます。
 なお、ゲームボードの一部にはあらかじめ伏せられたタイルが置かれており、これに隣接するように風車のタイルを置いたら、それらが直ちに表になります。また、一部のタイルには、黒いマーカーが書かれています。それに隣接する風車タイルに黒いマーカーを置きます。このマーカーが置かれた風車は決算されるとき基準以上のポイントを得ることができたら、ボーナスポイントとともにこのマーカーを獲得できます。ただし、基準を超えることができない場合には、失点となります。
 このマーカーはゲーム終了時一番多く持っているとボーナスポイントになります。
 風車のタイルも畑のタイルも表にして置かれているので、コインの支払いさえできれば、欲しいタイルが獲得できます。ただほかのプレーヤーがコインを使わないと補充できないので、それ以降選択肢がどんどん少なくなってしまいます。
 分かりやすくて手軽なファミリーゲームでしょう。
 なお、ゲームボードはリバーシブルになっており、反対面にはあらかじめ伏せてタイルを置くことはしません。その代わりに初めから表になったタイルが書かれています。つまり、運の要素が少なくなっているのです。

2010年3月 9日 (火)

ヴァルドラ拡張セット

Valdora extra / Abacus / Michael Schacht作

Valdora_extrabox200

Valdora_extracards500

 ヴァルドラの拡張セットです。拡張は2つです。

 ひとつは、2人でプレイできるようになりました。その場合は6枚のタイルを使います。この6枚を表にして一列に並べます。そして、どちらかのプレーヤーが手番でひとつ以上の職人タイルを獲得したら、列の一番右のタイルに描かれたタイルを取りゲームからのぞきます。そしてそのタイルを裏にします。こうして、ゲームの進みが早くなるとともに、急がないと目的のタイルが獲得できなくなります。

 ひとつは、2~5人でプレイする場合に使う特殊能力カードです。これには2種類あり、裏面が薄い色のカード3枚と濃い色のカード1枚を各プレーヤーに配ります。これらのカードは、そこに描かれている数の職人タイルを捨てることによりその能力を発揮します。力のある能力ですが、得点に絡む職人タイルを捨ててまで発揮するかはタイミングで判断です。

 おまけとして、金属でできたラストプレーヤーマーカー(本の形)が入っています。これをスタートプレーヤーの右隣のプレーヤーに渡します。ゲームの最終段階でこのプレーヤーが手番を終えたらゲーム終了となります。

ヘキセンフルーク

Hexenflug / Amigo / Hanno & Wilfried Kuhn作

Hexenflugbox200

Hexenflugcards500

 カードは2種類。5色で1~15が書かれた「魔女カード」と、それぞれの色の本が描かれた「魔女の書カード」です。
 魔女カードはよく混ぜて裏向きの山にして置きます。魔女の書カードは、それぞれの色別に分けて置きます。
 手番になったら、魔女カードの山からカードを1枚めくります。ここで2つの選択肢があります。そのまま自分前に表にして置くか、全員の場に表にしておくかです。自分の前に置く場合には、色別に置き、すでにその色のカードが置かれている場合には、それに重ねるようにして置きますが、置かれているカードより大きな数字のものしか置くことができません。続けてカードを引いて同様にすることができます。また、全体の場にカードが置かれている場合には、それを自分の前に置くこともできます。ただし、その手番で全体の場に置いたカードを自分の前に置くことはできません。また、手番ごとに全体の場にカードを置くことができるのは1枚だけです。自分の前に置くことができず2枚目のカードを全体の置かざるをえなくなったら、手番失敗です。自分の前にあるカードをすべて全体の場に戻して、手番終了です。その前に手番を終えることができます。1枚も全体の場にカードを置かずに手番を終了させたら、自分の前に置いてある任意の色のカードをまとめて手札として取ることができます。1枚全体の場に置いたあとで手番を終了した場合には、自分の前にあるカードで最も枚数の少ない種類のカードを手札として取ることができます。
手札として取ったときには、これを魔女の書カードに替えることができます。同色の魔女カード3枚でその色の魔女の書カード1枚、4枚で魔女の書カード2枚、5枚で魔女の書カード3枚です。手札は何枚でも持っていることができますが、めくった魔女カードが「15」の場合、すべてのプレーヤーが手札を5枚以下にしなければなりません。
また、すでに持っている魔女の書カードと同じ色の魔女カードはジョーカーとして他の色の魔女の書カードの獲得に利用できます。

手軽なバースト系ゲームです。次のカードをめくるのにどのぐらいのリスクがあるのかよく考えてプレイします。リスクを恐れていては勝てませんが、チャレンジしすぎると勝てません。

レベルX

Level X / Schmidt / Stefan Risthaus作

Levelxbox200

Levelxboard

 お手軽ゲームのEssyPlayシリーズです。
 手番になったら4つのサイコロを振ります。出た目でいくつかのサイコロを合わせて、5~10までの数字をいくつか作ります。この時に、すべてのサイコロを使う必要はありません。ひとつのサイコロで作ってもかまいません。
上の写真では、「6」がひとつで6と残りの3個で8、または「6」と「3」で9と「1」と「4」で5、、「6」と「1」及び「3」と「4」で7が2つ、「6」と「4」で10で残りを捨てるなどが可能です。
できた数字の自分のコマを置きます。すでに置いたあるならその分進めます。自分のコマがXに達したらそこにある得点チップを1枚受け取ります。Xにコマがあるときにその目を作ったらチップが受け取れます。X以外のマスにはいくつコマがあってもかまいませんが、コマがXのマスに達したら、そこにあったコマは持ち主に返却されます。
5~10までのチップを各1枚ずつ獲得したらボーナスタイルを獲得できます。それぞれのチップに描かれた数字が得点です。
手軽に楽しめるダイスゲームです。

魔法のラビリンスカードゲーム

Das Magische Labyrinth Kartenspiel / Drei Magier / Dirk Baumann作
2~4人 6歳以上 15-25分

Das_magische_labyrinth_kartenspielb

Das_magische_labyrinth_kartenspie_2

ゲームの目的は、めくられたシンボルカードと同じマスに自分のコマを進めることです。
各プレーヤーには障害カード(各マスに対応するカードが2枚ずつある)をプレイ人数によって決められた枚数配ります。配られるカードは全体の半分より少し少ない数です。したがって半分以上のカードは配られることなくゲームに登場しません。
まずよく混ぜたシンボルカードを1枚表にします。そのシンボルが描かれたマスが目的地です。手番プレーヤーは、サイコロを振り、数字の目ならその分、自分のコマを縦または横方向に進めます。ただし一歩進むたびにどのマスに進むか宣言します。ほかのプレーヤーは進む先の障害カードを持っていたら、それを出すことができます。障害カードを出されたら、手番が終了となり、コマは振り出し(各プレーヤーの前のボードの角)に戻ります。その代わりに、出された障害カードを獲得できます。もし、目的地に到着できたらめくられている目的カードを獲得し、次の目的カードをめくります。
サイコロの目が「?」だったら、コマを進めることはできません。その代わりに他のプレーヤー一人を指名して、欲しい障害カード1枚を指定します。もしそのプレーヤーが持っていたら奪い取ることができます。「X」の目だったら、コマを振り出しに戻して手番終了となります。
最初に目的カードを5枚集めたプレーヤーの勝ちです。
子供向けゲームですが、ファミリーゲームとしても手軽に楽しく遊べます。

ティタニア

Titania / Hans im Gluck / Rudiger Dorn作

Titaniabox200

Titaniaboard500

海洋冒険のゲームです。
このゲームには、赤・青・黄色の3色の船が登場しますが、個人の持ち物ではありません。カードプレイすればどの船でも進めることができます。
手番ではカードプレイをしてカードに描かれた色の船をボードに配置します。配置できるのはすでに置かれている同色の船に隣接するマスです。ひとつのマスには2隻までの船が配置できますが、これら2隻は違う色の船である必要があります。また、塔が描かれたマスには置けません。ほとんどのマスには、いろいろなものが描かれており、船をそのマスに置いたプレーヤーは直ちに描かれたものを獲得できます。中央に近いマスには何も書かれていません。ここにはチップを伏せて置きます。そしていずれかの船がそこに置かれたらチップを表にし、そこに描かれたものを受け取ります。
なお、手番にはカードを3枚までプレイできます。ただし、多くのカードをプレイすると補充できるカード枚数が減ります。(1枚もプレイしなければ3枚補充できるが、3枚プレイすると補充がなくなるなど)
塔が描かれたマスのそばには塔建設のマスがあります。そこに船を置き必要な建築料(貝)を支払うことによりそこに塔のコマが置けます。これにより、勝利ポイントが得られます。また、ヒトデが描かれたマスではヒトデのコマが獲得でき、これを獲得したときだけボード上の塔が描かれたマスに、ヒトデのコマを置くことができます。これによっても勝利点が獲得できます。
一定量の船が置かれたら前半戦終了です。塔のコマ以外をゲームボードから回収して、同じように後半戦を行います。
後半が終わった時点でゲーム終了です。

前後半の序盤は、チップで隠されたものが得られるため、冒険心が必要です。ゲームが進むにつれて、獲得できるものがはっきりしてくるので、獲得した物をうまくポイントに変換する読みが必要になってきます。

プレイ時間が1時間ほどのファミリーゲームです。

果てしなき世界

Die Tore der Welt / Kosmos / Michael Rienech & Stefan Stadler作

Die_tore_der_weltbox200

Die_tore_der_weltboard500

Ken Follettの小説「大聖堂」の続編「果てしなき世界作」を舞台にしたゲームです。「大聖堂」はすでにゲーム化され高い評価を得ています。この続編に関しても同じ作者がゲーム化しています。しかし、拡張セットでもありませんし、基本的に違うゲームシステムです。ただ、似ている点がないわけではありません。

手番プレーヤーがイベントカードをめくり、まずその指示に従います。イベントカードの影響はすべてのプレーヤーに対してあります。そのあと、手番プレーヤーはこのイベントカードをゲームボードの所定の位置に置きます。この時正方形をしたイベントカードは角がゲームボードに向かうように置きます。プレーヤーは、ゲームボードのいずれかの辺に向かって座っており、各プレーヤーはイベントカードの自分に向かっている角に描かれているものを獲得できます。つまり、手番プレーヤーがだれがどれを獲得するか決めることができるのです。ここで受け取れるものは、お金、羊毛、食料、建築資材、信仰、忠誠、医術、勝利ポイントです。

また、それと同時にこのイベントカードの方向により、手番プレーヤーだけが受け取れるものが決まります。ここでは、勝利ポイント、信仰、羊毛、食料などが受け取れます。

そのあとで、順番に各プレーヤーはアクションカードをプレイして、それによりいろいろなものが獲得できます。各プレーヤーはアクションカードを12枚ずつ持っていますが、各時代は6つのラウンドで構成されていいるため、それぞれの時代で使用できるアクションカードは6枚です。プレーヤーは1枚アクションカードをプレイするたびに、この時代で使用しないアクションカード1枚を決め、それを捨て札にする必要があります。

ゲームは、4つの時代で構成されており、各時代の終わりには、手持ちの信仰、食料、お金を一定量捨てる必要があります。もし、必要量持っていない場合には、勝利点を失うとともに、次の時代の初めにペナルティを受けることになります。

時代の終わりまでに、必要なものをうまく集めととともに、得点をいかに取るかというゲームです。いろいろマネージメントが必要なゲームです。

« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »