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2009年12月18日 (金)

コロニア

Colonia / Queen Games / Dirk Henn

Coloniabox200

Coloniaboard

盛りだくさんのマネージメントゲームです。
ゲームは6ラウンド行われ、各ラウンドは7つのフェイズでできています。
このゲームは、材料を集め、加工して、出来上がった商品を輸出し、輸出先の通貨でお金をもらい、そのおかねを対応する得点カードと交換するゲームです。

第1フェイズはカードをめくってこのラウンド出てくる材料の数、加工される商品の種類と数、輸出のため出港する船の数が決まります。

第2フェーズは手番順をめぐっての争いです。各プレーヤーは3~8のカードを1枚ずつ持っており、このうち1枚を伏せて出して同時に表にします。このカードは使い捨てです。大きなカードを出したプレーヤーから順にこのラウンドのプレイ順が決まります。なお、出した数字と同じ数のキューブをボード上に置きます。キューブはプレイ人数により決まった数を持っています。そして各フェイズで必要になりますが、ボード上に置いたキューブが手元に戻ってくるのは、次のラウンドの同じフェイズを行った後です。つまりいったんボードに置いたキューブが再利用可能になるのは、1ランドと1フェイズ後になります。

第3フェイズは、7つの場所に5種類の材料がランダムに3~6個置かれており、これを手番順で任意の場所の材料を取ります。1つの場所にある材料すべてを取る必要があり、そこに置かれた材料の数と同じキューブをそこに置く必要があります。すべての場所の材料が取られるか、それ以上だれも取らなくなったらこのフェイズは終了です。

第4フェイズは、加工です。5種類の製品ができます。これは5種類の材料の決められた2個の組み合わせで作ることができます。ただし、1ラウンドで職人が作る製品の数は一応決まっています。これも手番順で、必要な材料を出し、作ってほしい製品の場所にキューブを置きます。まだ誰もキューブを置いていない製品の場合は1個のキューブを置けばいいのですが、すでに注文が入っている場合には、順番に1個ずつ多いキューブを置く必要があります。また、このラウンド完成しないかもしれない注文を出すこともできます。それは以降のラウンドで完成するかもしれないし、このラウンドうまくすると完成する可能性があるからです。最後にサイコロを何度か振って出た目に対応する製品の完成数が増えます。そして、このラウンド完成した製品を受け取ります。材料を出したのに完成しない場合は、次のラウンドで完成するかもしれません。

第5ラウンドは製品の船積です。船の行き先は5カ国のうちひとつです。そして積み込まれた商品を積んだ船が出港した場合には、行き先の通貨でお金がもらえます。各船にはいくつかの船倉が描かれており、それぞれの船倉には仕向け地からの注文の品が描かれています。対応する製品を捨てることによりその船倉にキューブを1個置き、出向時に仕向け地の通貨が得られます。製品が1個描かれている船倉では2金、2個では5金、3個では9金、4個では15金得られます。もちろんすでにキューブがすでに置かれている船倉に置くことはできません。

第6ラウンドでは出港した船から製品代金を受け取ります。この時はキューブを消費しません。

最終ラウンドでは、お金で得点カードを買います。得点カードも対応した1種類に通貨でのみ買えます。5金で1点、9金で2点、12金で3点、14金で4点、15金で5点です。ただし、これらの得点カードはいつでも買えるわけではありません。10枚が表になっており、買われなかったカードは捨て札になってしまうのです。そのため、捨て札にならないように任意のカードの上にキューブを置くことができます。キューブの置かれたカードは買われなかったとしても捨て札にならず残りますが、必ずしもキューブを置いたプレーヤーでなくてもこの得点カードを買うことができます。

キューブ、材料、製品、お金のマネージメントが必要で、盛りだくさんのゲームといった印象です。ただ、今回はインストを含めて2時間で終了しましたので、それほど長時間ゲームだという印象は受けませんでした。

2009年12月11日 (金)

スルタン

Sultan / Queen / Andre Zatz & Sergio Halaban作
Sultanbox200

Sultancards500

宝石をめぐる戦いです。宝石は価値が1~5の5色あります。
各プレーヤーは1~15の数字が書かれたカード15枚を持っています。このゲームは3ラウンド行うので、自分のカードをよく混ぜてから5枚のカードを引き手札とします。
ゲームボードの3つの部屋にはそれぞれ袋から引いた宝石を1個ずつ置きます。そしてスタートプレーヤーから順に手札から1枚出していずれかの部屋に伏せてカードを置きます。全員がカードを置いたら部屋のカードを表にします。ひとりしか置いていない部屋の宝石はカードを出したプレーヤが取ります。複数のプレーヤーが置いている部屋ではより大きな数字カードを出したプレーヤーが宝石を取ります。同じ数字なら先にカードを出している(カードが下になっている)プレーヤーが取ります。
そのあとでまたそれぞれの部屋に宝石を置き、左隣が新しいスタートプレーヤーとなってカードを1枚ずつだし…と行います。これを5回行うと手札がなくなります。
また残った10枚のカードから5枚を取り次ぎのラウンドを行います。こうして都合15回行ったらすべてのカードが使われゲームが終わります。
宝石の価値のほか、同色の宝石を多く持っているとボーナスポイントが入ります。
合計ポイントの多いプレーヤーが勝ちです。
価値の低い宝石も数を集めれば大きなボーナスポイントになります。
大きな数字カードは勝負の時に、小さな数字カードもひとりだけの部屋に置ければ宝石が獲得できます。
シンプルなルールでテンポのいいゲームです。

ネズミのパティシエ

Maus au Chocolat / Kosmos / Christian Fiore & Knut Happel作
Maus_au_chocolatbox200

Maus_au_chocolatcards500

ネズミのパティシエがチョコレートケーキを作ります。このパティシエには怪しいが有能な助手がたくさんいます。これらの助手の助けも借りておいしいケーキを作りましょう。
ケーキの材料はチョコレート、フルーツ、卵、砂糖、ナッツの5種類です。そしてそれぞれ3~7の数字が描かれています。また、それぞれのカードには上の角に別の数字が書かれています。
ゲームの初めには各プレーヤーに5枚ずつ手札として配り、テーブルの中央にはプレイ人数+1枚のカードを表にして並べます。
このほかに助手のカードを1枚ずつ表にして配り、残ったカードも表にしてプレーヤー間に並べます。
ゲームはすべてのプレーヤーが手札から1枚を選びそろったら同時に表にします。この時出したカードの上の角に書かれている数字が大きいプレーヤーから順に手番を行います。テーブルの上に並べられている任意のカード2枚を取って手札にし、自分が出したカードをテーブルの上に並べるのです。これを順番に行うと、最後のプレーヤーが出したカード1枚だけが残ります。
そのあと、プレイ人数分のカードをテーブルの上に表にして、また手札から1枚ずつ出してテーブルの上のカードを取り・・・を続けます。
なおカード取ったときに、手札のカード3枚を出し得点を取ることができます。得点を取ることができる組み合わせは4種類です。

  • 数字が連続しているストレート。この場合は数字が一番小さいカードを取ってそれを得点札として自分の前に置きます。残りのカードは捨て札になります。
  • 色が同じで数字が連続しているストレートフラッシュ。この場合は、数字が一番大きなカードを取ってそれを得点札として自分の前に置きます。残りのカードは捨て札になります。
  • すべて同じ数字のスリーカー。この場合は、1枚を取ってそれを得点札として自分の前に置きます。残りのカードは捨て札になります。
  • すべて同じ色で同じ数字のフラッシュスリーカード。この場合は、2枚を取ってそれを得点札として自分の前に置きます。残りのカードは捨て札になります。

これに手を貸してくれるのが怪しげな助手たちです。助手のカードはラウンドごとにすべて左隣に移動させます。つまり順番に違う助手が助けてくれるのです。助手は7匹います。

  • 1枚のカードの色を任意の色に変えることができる
  • 3枚ではなく4枚のカードを出すことがでいる。この場合は+1枚のカードが得点として取ることができる。
  • ストレートの場合、一番大きな数字を得点として取ることができる。
  • 1枚のカードの数字を1増やすことができる。
  • 1枚のカードの数字を1減らすことができる。
  • カードを取る順番に優先権が与えられる。
  • 手番で1回手札を1枚捨てて山札から1枚取れる。

高得点が得られるように、どのカードを獲得するかも重要です。また、助手はすべて見えており、どのタイミングでどの助手が使えるかわかっています。
シンプルでわかりやすいルールですが、ポイントの多いゲームです。

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