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2009年11月18日 (水)

マカオ

Macao / alea / Stefan Feld作
2~4人 12歳以上 60~100分
Macaobox200
Macaoboard500

このゲームの最大の特徴はリソースの獲得法です。ラウンドの初めに6個のカラーダイスを振ります。各プレーヤーはそのうち2つの目を使います。ほかのプレーヤーが使った目でも大丈夫です。赤の「1」の目を使えば赤いマーカーが1個獲得できます。紫の「6」の目を使えば紫のマーカーを6個獲得できます。獲得したマーカーはそれぞれ該当するさいころの目のところに置きます。そしてこのボードを時計回りに1つの目分回します。この時矢印が向いているところにあるマーカーがそのラウンド使えるマーカーです。つまり、1の目を選択すれば1個しか獲得できませんが、すぐのランドで使用可能です。大きな目はたくさん獲得できますが、先になるまで使用できないのです。
ラウンドで使用できるマーカーを使ってできることは、まず手元にあるカードを活性化することです。カードには活性化に必要なコストが描かれており、このマーカーを消費することによってカードを活性化できます。活性化されたカードにはそれぞれ特殊能力があり、それによりゲームを有利に進めることができます。カードはラウンドごとに1枚手元に引き取る必要がありますが、ゲーム終了までに活性化できなかったカードはマイナス点となります。したがった、手元に取ったカードが活性化できる組み合わせでマーカーが同じランドに使えるようになるよう考える必要があります。というのも、使わなかったマーカーがあったとしても次のラウンドに持ち越すことができないからです。
このほか、ボードに描かれた組み合わせのマーカーを使って産物を獲得したり、その産物を運ぶ船を進めてたり、手番順を早めるマーカーを進めたりすることができます。
手元に取ったカードをどのようにして活性化するか、活性化できたカード能力を生かしてより有利にゲームを進めるのがポイントです。
はっきり言ってゲーマーズゲームです。手軽ではありませんが、やり込めるゲームでしょう。

ワードバスケット

ワードバスケット / メビウスゲームズ / 小林俊雄作
Wordbasket500
あの、【ワードバスケット】がリメイクされます。

しりとりがゲームになりました。『しりとり』ということで幼児ゲームだと思われるかもしれませんがしっかり大人のゲームです。
バスケット(箱)の中の文字ではじまって手札で終わる言葉を考えます。思いついたらその言葉を言いながら該当する手札をバスケットに投げ入れます。それが新たな箱の文字になるのです。このゲームには順番がありません。思いついたらどんどんカードを投げ入れます。ゆっくり悩んでいる暇はありません。箱の文字はどんどん変化するからです。
こうして手札をなくした人の勝ちです。
なお、基本ルールでは使える言葉は3文字以上です。小さい子供と一緒に遊ぶ場合には、子供だけ2文字も使えるようにします。
発想力とボキャブラリーの勝負です。

2009年11月11日 (水)

カードカソンヌ

Cardcassonne / Hans im Gluck / K-J Wrede & K-H Schmiel作
Cardcassonnebox200

Cardcassonnecard500

カルカソンヌの作者K-J Wredeとアラカルトから護民官まで幅広い作風のK-H Schmielの共作です。
カルカソンヌと間違えそうなタイトルですが、カルカソンヌと全く関係ないゲームです。あえて言うなら、修道院や道は草原が出てくるというだけです。
手番には、手札をプレイするかコマを置くかです。コマを置いた場合、置いたコマより前のカードがラウンドの終了時に獲得できます。同じ列に複数のコマが置かれることもあります。その場合、あとから置いたコマは、自分のコマと前に置かれているコマの間のカードが獲得できます。
カードは大きく分けて3種類で、それぞれ4色のカードがあります。人物カードは、そこに描かれた人物の数がそのまま得点となります。そして捨て札となります。
動物カードは、得点計算のあと手元に残ります。そして以後のラウンドで同じ動物カードを獲得した場合、それまで持っていた動物カードと合わせて得点できます。
宝物カードは、ゲーム終了時にのみ得点化されます。
手軽なジレンマゲームとなっています。
ただ、Reiner Kniziaの匂いがするゲームに感じました。得点計算方法の種類は「ラー」に通じるものがありますし、コマを置くタイミングは「イッツマイン(いただき!)」と雰囲気が似ているからです。

2009年11月 5日 (木)

エジツィア

Egizia / Hans im Gluck / Acchittocca作
2~4人 12歳以上 90分
Box
Board

エジツィアとはエジプトのこと。ナイル川に沿って配置されたマスに自分のコマを置いてその特典を得て得点を稼ぐゲームです。
ゲームの要素としては、得点につながる石材と労働力を得ます。ただし、労働力が増えるとその分の食料を確保する必要になります。
また、建設地によってはいろいろなボーナスポイントもあります。
そのほか、ゲーム終了時にボーナスポイントを得るためのカードも獲得したほうがよいでしょう。

基本的には、「大聖堂」や「ストーンエイジ」と系統的に似たゲームです。限られコマをどこに配置するか。また、コマは上流から下流に向かう順にしか配置できないため、置きたい場所が下流にある場合、どう判断すかなどがジレンマです。
対象年齢からみてもゲーマー向けかもしれませんが、ランダムの要素もありそれほどつらいゲームでもありません。

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