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2009年10月30日 (金)

ミスターX

Mister X / Ravensburger
Misterx_3
基本的にはRavensburgerの代表作『スコットランドヤード』です。
今回のMr.Xの使命は逃げ回ることではありません。目的地に行くことです。ミッションは3種類用意されています。そして、それぞれ難易度が違います。それぞれ6か所の出発地点から6か所のゴール地点のいずれかを目指します。 どのミッションを行うかMr.Xは宣言する必要がありますが、6か所のスタート地点のどこからスタートするかわ分かりません。
また、Mr.Xも追いかける方もスペシャルアクションが行えます。Mr.Xのスペシャルアクションは、スコットランドヤードと同じ、ダブルムーブとシークレットムーブですが、行う回数に制限はありません。必要なチケットさえあれば何度でも行えます。
また、追いかける方も足どり調査と追加移動のスペシャルアクションが行えます。足どり調査のチケットをためることができたら、その枚数により、何ラウンドか前に訪れた都市を発表しなければなりません。
なお、24移動以上逃げ回った後は、このゲームではMr.Xの方が不利です。なぜなら、それからは姿を現して目的地を目指さなければならないからです。
スペシャルアクションを使うタイミングが重要です。

アルビオン

Albion / Amigo / Klaus-Jurgen Wrede作
Albion

舞台はグレートブリテン島、時代は紀元ごろでしょうか。ローマの勢力がこの島にもやってきます。
入植者がこの島の南部から上陸し、北部の向かって開拓を行います。ゲームの最初には、各プレーヤーは防御力となる壁、開拓地、木と魚が得られる建物が各1個ずつ持っています。開拓地や砦が建設できるエリアには、現地人(ピクト人)のチップが伏せて置かれています。中には、平和なピクト人もいますが、好戦的なピクト人もいます。
プレーヤーは、島の南端部分から開拓者のコマを移動させ、移動先に建物を建設することができます。建設を行った開拓者は、スタート地点にもどります。
それぞれの建物は段階的に建設する必要がります。1段目の建物は何か一つ物資を消費すれば建設できます。2段目は、2種類の物資を1つずつ消費することにより建設できます。3段目は3種類1個ずつ、4段目は4種類1個ずつです。
島で物資を得るためには、それぞれその物資が得られるエリアに該当する建物を建設する必要があります。
手番になったら、開拓者を移動させてそこに建物を建設するか、それを行わずに物資の補給をするかのどちらかができます。物資の補給を選んだ場合には、該当する建物分の物資が得られます。
開拓地または砦を建設する場合には、必要な資源を消費してからそのエリアに置かれているピクト人のチップを1枚表にします。これが戦闘マークだったら戦いの可能性があります。そのエリアにある戦闘マークのチップ(一部は元々ゲームボードに描かれている。北部ほどたくさん描かれている)の数とそのエリアに建物を建てているすべてのプレーヤーの防御力を比べます。もしピクト人の戦闘マークの方が多い場合には、それらの建物はすべて1段階分破壊されます。
防御力は、各プレーヤーが持っている壁の建物の合計と、そのエリアに置いている軍隊の数です。防御力はプレーヤーごとのチェックするので、破壊されない建物と破壊される建物があります。
また、すでに建物があるエリアに後から建物を建設する場合、消費される資材の一部はもとから建てていたプレーヤーが受け取ります。
こうして、4段階の砦を3個一番早く建設したプレーヤーの勝ちです。なお、少なくとも一つの砦は、ピクト人が強い北部エリアに建設する必要があります。
開拓地は2段目までは建設するたびに、開拓者の移動能力が増えますし、3段目を建設したら、開拓者のスタート地点にすることができます。
砦は、2段目までは建設するたびに、開拓者を増やすか軍隊をそのエリアに配置することができます。3段目を建設したら、いずれかの建物をコストなしで増築できます。
どのタイミングでどの建物を建設するかがポイントになるゲームです。ランダムの要素は、伏せられたピクト人が好戦的かどうかだけです。勝つためには少しぐらいのギャンブルも必要かもしれません。

2009年10月 1日 (木)

トバゴ

Tobago / Zoch / Bruce Allen作
2~4人 10歳以上 プレイ時間60分
Tobagobox200

Tobagoboard500

トバゴ島には、宝物が隠されています。各プレーヤーは宝物のありかのヒントを持っていて、それが集まって場所が特定されたら、その場所に行って宝を取り、その発見に関与したみんなで宝を分けます。
宝は4種類あり、手番にはいずれかの列に宝のありかのヒントを示すカードをプレイするか、車で移動するかができます。
宝のありかを示すカードには、宝がある場所の地形が書かれていたり、逆にその宝が置かれていない地形、そのほか小屋のそばだったり、モアイ像のそばではなかったり、いろいろなタイプのヒントがあります。カードを置く場合には、すでに置かれているカードと矛盾するものや、全くヒントにならないもの(候補地が絞れないもの)、候補地が全くなくなってしまうものなどは置けません。そして、カードには自分のマーカーを置いてこの宝の発見に貢献したことを示します。候補地がある程度絞られたら、マーカーを置いて候補地を示します。そして、候補地が1か所になったら、いずれかのプレーヤーが自分の車でそこまで行き宝を掘り出します。宝を掘り出したプレーヤーも発見に貢献したわけですから、その列に自分のマーカーを置きます。そして、宝が見つかった列にマーカーを置いているプレーヤーはマーカーの数だけ宝のカードを取り自分だけ見ます。見たカードをひとまとめにしてそれに宝カードを1枚加えたものをよく混ぜてから一番上のカードを表にします。宝のカードはおかれたマーカーの数だけ獲得する権利があります。まずめくられた宝カードを獲得する権利は宝を掘り出したプレーヤーです。もしこのプレーヤーが取らなかったら、その宝のヒントカードを最後に出したプレーヤーに権利が移ります。こうして、順番に権利が移動します。もし誰かがその宝カードを取ったら、その宝カードと一緒にマーカーをひとつ手元に戻します。そして、新たな宝カードをめくり、同じ順序でカードを取る権利が移動します。もちろんマーカーが取り除かれた部分は飛ばされます。宝の価値は2~6までありますが、どこであきらめるかがポイントです。権利が低いプレーヤーはあまり選択できないでしょう。なお、宝カードの山には2枚呪いのカードが入っています。呪いカードがめくられたら、その時点で宝の分配は終了です。それ以上獲得できません。それだけでなくまだマーカーが残っているプレーヤーは、自分が獲得している一番高価な宝カードを捨てる必要さえあるのです。山からめくったカードに呪いのカードが含まれていたら、価値に関係なくとにかく早く宝カードを取ってマーカーを取り除くことを考えるかもしれません。
なお、宝カードが発見されるたびにモアイ像が向いている先の海岸線にアミュレットが出てきます。そして、なぜかモアイ像が60度回転します。このアミュレットも車を移動させて獲得することができます。呪いのカードで被害を受けた場合もアミュレットがあればそれを捨てることで、宝カードを捨てなくてもすみます。それだけではなく、連続手番番ができたり、それなりに役立つものです。取っておいて損のないものでしょう。
もちろん、ゲーム終了時に最も多くの宝を獲得しているプレーヤーの勝ちです。

アトランティス

Atlantis / Amigo / Leo Colovini作
2~4人 10歳以上 プレイ時間30分
Atlantisbox200
Atlantistiles500

各プレーヤーは、アトランティスにいる3個のコマを陸地に移動させます。そのためにカードプレイをします。カードの違いは色だけです。カードをプレイしたら自分のコマひとつを次のカードと同じ色のタイルに移動させます。そして、移動した先の手前にある空いているタイルを取ります。このタイルに書かれた数字が得点になります。タイルの列はそれぞれ1枚または2枚のタイルでできています。もしそこにあるタイルが取り除かれたら水のタイルをそこに置きます。その後、水の部分を越えて進む場合には、コストがかかるようになるのです。コストはすでに獲得しているタイルで支払うか手札を捨てるかによって行われます。
なお、手番の最後には1枚カードの補充ができます。ただ、コマを1個陸地まで進めた後は、補充枚数が2枚になります。2個陸地に進めたら手番の最後に3枚のカードが補充できるようになります。
タイルの価値は1~7の差があります。うまくカードを使って高得点を狙います。
ほしい色のカードが手札にない場合には、山札を買うこともできます。ただし、それでも希望の色のカードが手に入るとは限りません。
各プレーヤーは1個ずつ橋を持っています。これを水の部分に置くとそこは無償で通過できるようになります。それは置いたプレーヤーに限りません。また、水の部分が連続している場合、そのいずれかに橋があればその部分全体を無償で通過できるようになります。

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