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2009年3月27日 (金)

エスナプール宮殿

Der Paleast von Eschnapur / Amigo / Wolfgang Kramer作
2~5人 10歳以上  45分

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 みんなでエスナプール宮殿を建設するゲームです。エスナプール宮殿の建設に携わるためには、高官にお金を渡す必要があります。ラウンドの最初に各プレーヤーは自分のゲームボードの下の5つのマス(高官)にお金を伏せて置きます。そして、上の2か所には建設する場所を示すカードを置きます。
それが終わったら、下の段の左端から順番にお金カードを一斉に表にします。最も大きい額のお金カードを伏せたプレーヤーがそこでの権利を得ます。ただし同じ額を置いているプレーヤーがいたらそれらのプレーヤーは権利を得られません。それ以下でも単独で最大のプレーヤーが権利を得ます。権利を得たプレーヤーは、そのお金カードを銀行に置いてその権利を得ます。権利が得られなかったプレーヤーもお金カードはそのままです。
一番左で権利を得たプレーヤーは、禁止マーカーを他のプレーヤーのいずれかのお金カードの上に置くことができます。これを置かれたプレーヤーは、それを表にするタイミング表にすることができません。次のラウンドでそのマーカーが取れるまでそのままになります。その代わりに建設資材が1個もらえます。
2番目の高官で権利を得たら、建設禁止の建物を選ぶことができます。そのラウンドの建設のタイミングでそこには建設できません。
3番目だけはすべてのプレーヤーが権利を得ます。置かれたお金カードと同じ数の建築資材が手に入ります。ただし、同額のお金カードを置いているプレーヤーはその半分になります。
4番目は、それ以降の手番順を決めることができます。各プレーヤーに手番順タイルを配り、その後はその順番で処理を行います。そのあとで、この順番で持っている建築資材をすべてをカードで指定した建物に置きます。このときそれぞれの建物で描かれている数字が小さいマスから順に資材を置きます。多くの建物には途中にお金マークが描かれています。お金マークが描かれたマスに建築資材が置かれたら、そ建物に少なくともひとつ建築資材を置いているプレーヤー全員がその個数にかかわらず、3までのお金カード(1が3枚でも、1と2を1枚ずつでも、3を1枚でもよい)を銀行から受け取ります。これも手番順で受け取ります。銀行に対応するお金カードが残っていない場合には獲得できません。
また、建物のすべてのマスに建築資材が置かれても同じようにお金が支払われます。
最後に高官で権利を獲得できたら、いずれかひとつの建物に最後に置かれた建築資材1個をほかの建物の次のマスに移動させることができます。
ここまで来たら、権利が獲得できず表になって残されているお金カードをすべて銀行に置きます。このとき合計金額分、権利マーカーを進めます。この権利マーカーで示されたお金は、権利タイルを獲得するときに使うことができます。いろいろな能力のある権利タイルは、任意のタイミングで権利マーカーを必要分戻すことによってのみ獲得できます。獲得した権利はその場で使い権利タイルは捨て札となります。したがって、一度使われた権利タイルはゲーム中に二度と使われることはありません。
これを何ラウンドか行って、必要数の宮殿が完成したらゲーム終了です。
建物ごとに得点を得られます。その建物に建築資材を置いているプレーヤーは、自分が置いている建築資材のマスで最も大きな数字に、その建物に置いている建築資材の数を足したポイントを得られます。
そのほか、残った権利マーカーの数字によりボーナスポイントが入ります。

片目の海賊

Einauge sei wachsam! / Amigo / Wolfgang Kramer Michael Kiesling作
2~5人 10歳以上 45分

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海賊カードを手に入れことにより、より多くの宝石を獲得するゲームです。
ゲームボードの横には6枚の海賊カードを表にして並べます。ゲームボード上はゲーム開始時には何も置かれていません。
手番には、ゲームボード横にある6枚の海賊カードのうち1枚をお金を支払って買います。獲得した海賊カードは色ごとに分けて自分の前に表にして置きます。
海賊カードに下には、そのカードを獲得するためのコストが書かれています。ゲームボード横にあるカードを獲得するには、このコストを支払う必要があります。カードの上にはそこカードにより獲得できるものが書かれています。お金・サーベル・宝石が描かれていたらそれをただちに獲得できます。ただし、すでに同色の海賊カードを獲得していたら、その列に置き、その列のカードの上に書かれているものすべてを獲得できます。つまり、同色のカードを獲得するたびにそこに描かれているアイテムを獲得できるのです。
そのあとで、ゲームボードに置かれているカードを獲得するチャンスがあります。これにはお金は必要ありませんが、サーベルが必要です。サーベルを3個捨てることによりこのカードを獲得できます。このカードも同色のカードの列に置き同じようにアイテムが獲得できます。
そのあとで、ゲームボード横にあるカードを1枚ゲームボード上に移動させ、ゲームボード横に表になっているカードが6枚になるように山札から補充します。
これをゲーム終了まで順番に繰り返します。
最後に残ったお金とサーベルを宝石に変換して、宝石の数が最も多いプレーヤーの勝ちです。
バリエーションルールでは、獲得した海賊カードの色の数によりボーナスポイントが入ります。これにより、同色のカードを多く集めるだけでなく色数も集める戦略が加わります。

反乱

Die Meuterei / Winning Moves / Michael Rieneck作
2~4人 10歳以上 45分

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Die_meutereiboard500

海賊船の長い航海の末、目的地に着くと航海長により反乱が起こります。プレーヤーは航海の間に、航海長が起こす反乱に加担するか、船長側について反乱を鎮圧するかを決めます。反乱の結果、勝った方のチームに所属しているプレーヤーのうち最も多くのお金を持っているプレーヤーが勝ちとなります。
ゲームは、海賊船が目的地に着いて反乱が起こるまで何ラウンドかにわたって行われます。各ラウンドでは、13枚ある海賊カードのうちプレイ人数+3枚の海賊カードが使われます。スタートプレーヤーが、よく混ぜた海賊カードを1枚めくり、それを使うかどうか判断します。もし望まないなら次のカードをめくることができます。ただし、一旦あきらめた海賊カードをあとから選択することはできません。スタートプレーヤーが使用するカードを決めたらそれを取り、対応するアクションを行います。次のプレーヤーはすでに表になっている任意のカードを選択することができます。それをしない場合は、次のカードをめくり選択するかどうか決めます。なお、最後のカードがめくられたら、めくったプレーヤーはそれを選択するしかありません。それ以降まだプレーヤーが残っていたら、表になっているカードから選んでアクションを行います。すべてのプレーヤーが1枚ずつ海賊カードを選んでアクションを行ったらラウンド終了です。スタートプレーヤーが左に移って新しいラウンドになります。
海賊カードの効果は、お金や戦闘カードの獲得、戦闘に参加する水兵のコマ(コマの下には戦闘能力を示すシールが貼ってある)を2個取りそれぞれの側に1個ずつ置いたり、自分がどちらに与するかを決めたり、他のプレーヤーがどちらに与しようとしているか見たりできます。
反乱が起こった時、10個の水兵のコマはそれぞれ5個ずつに分かれています。それぞれ1対1で戦います。1個ずつ取って、裏の数字をチェックします。そのあとすべてのプレーヤーは、手札の戦闘カードを使ってどちらかに加担します。
これで3個が先に勝った方が勝ちです。勝った側に与していたプレーヤーが手持ちのお金を比べます。
戦闘に勝たないと勝利の権利がありませんが、勝ったとしてもお金がないとゲームには勝てません。

傾いてる、傾いてるよ、ほら!

Kipp kipp, Aho! / Ravensburger / Gunter Baars作
2~4人 5歳以上 15~20分

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対象年齢で分かるように子供用のバランスゲームです。
サイコロを振って、船に荷物を積み上げた後、サイコロで示された色のネジを360度回転させます。サイコロの目によって、船が水平を保てなくなるかもしれません。うまくすべての荷物を積み上げることができたら、最後の1個を置いたプレーヤーが得点チップを受け取ります。しかし、途中で荷物が崩れたらチップを失います。
子どもの能力により、積み上げる荷物の数を変えることもできます。

勝利への道 コンパクト

Verflixxt! kompakt / Ravensburger / _Wolfgang Kramer & Michael Kiesling作
2~4人 8歳以上
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勝利への道の小型版です。
プレイ可能人数とタイル枚数が少し減りましたが、基本てなルールは全く同じです。その上新しい「虫のアクション」がバリエーションルールとして加わりました。
サイコロの目が1または2の時には虫のコマを通常の移動のほかに行えます。虫が進んだタイルにプレーヤーのコマがあったら、そのプレーヤーはマイナスタイルを取る必要があります。ただし、マイナスタイルが残っていない場合には、自分のマイナスタイルを戻すことができます。
一番の違いは箱の大きさです。体積が2割以下になりました。

2009年3月14日 (土)

魔法のラビリンス

Das Magische Labyrinth / Drei Magiel / Dirk Baumann作
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宝探しのゲームです。袋の中からチップを引き、それと同じマークが描かれたマスに自分のコマを移動できたらそのチップが獲得できます。
手番には、サイコロを振り出た数字のマスだけ自分のコマを縦または横に移動することができます。コマは磁石になっており、下に鉄球が付いていて一緒に移動します。
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そして、ゲームボードに底には壁があり、その壁を越えて移動しようとすると、鉄球が落ちてしまいます。
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鉄球が落ちてしまったら、手番が終了でコマは振り出し(自分のコーナー)に戻ります。
ゲーム中に壁が移動することはありませんので、自分のだけでなく他のコマも、どこを移動しようとして鉄球が落ちるかよく観察する必要があります。
記憶力を使う子供ゲームですが、進めるかどうかドキドキしながら遊びます。

メーカーがオンラインで一人遊びができるものを公開しています。
http://www.dreimagier.de/fileadmin/spiel_ml/index.html

2009年3月 6日 (金)

ケルトタイル

Keltis Der Weg der Steine / Kosmos / Reiner Knizia作
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テーブルの中央にすべてのタイルを裏にして置いてゲームスタートです。
手番には、裏になったタイル1枚を表にし、自分の前に置くか表にして捨て札の場所に置きます。すでに捨て札の場所に表になっているタイルがある場合には、裏になったタイルではなくこれを取って自分の前に置くこともできます。
自分の前にタイルを置く場合には、それぞれ色ごとに分け、すでにある色と同じ色のタイルを置く場合には、その前に置く必要があります。そして、色ごとにそこに書かれた数字が昇順または降順に並んでいる必要があります。
なお、自分の前に置かれたタイルには特典が付いていることがあります。連続して手番が行えたり、そのまま得点になったり、ポイントの石が描かれていたりです。
ゲームが終了した時に、それぞれの色ごとに得点を計算します。全く置かれていない色については0点ですが、1枚しか置かれていない色についてはマイナス4点になります。3枚以上置いてあればプラス点です。
ポイントの石が描かれたタイルは全く置いていないとマイナス4点になり、2枚以上置いてあればプラス点が得られます。
2008年ゲーム大賞の「ケルト」をプレイしたことがある人になら30秒でルール説明ができます。ケルトを知らない人にでも2分もあればルール説明が終わるでしょう。
ケルトとに一番の違いは、ケルトは手札が8枚ありこの中からどれをプレイするか悩みますが、このゲームでは表にした1枚をどうするかだけです。それだけに運の要素が大きくなっていますが、よりスピーディーにゲームが進みます。
手軽に何度でも繰り返し遊べるゲームになっています。

カナリヤ諸島

Islas Canarias / Clementoni / Leo Colovini作
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Islas_canariasboard500

プレーヤーは、カナリヤ諸島のそれぞれの島の責任者です。自分の島に多くの開拓者を入植させその島の繁栄を図ります。
それぞれの開拓者(カード)は、希望の家を希望の立地の場所に建設しようとします。例えば、赤い家を海岸線に、もし海岸線がなければ道のそばにといったようにです。
手番にはカードを1枚プレイするかカードを山から補充します。プレイした場合は、カードに示された開拓者が希望する場所に希望する家を自分の島に建設します。
手番の最後に、カードを1枚伏せてテーブルの中央に置きます。これはカードをプレイしても、補充しても行う必要があります。これを全員が行ったら、テーブル中央にプレイされたカードをよく混ぜ、1枚だけ残して後にカードを1枚ずつめくって開拓者の入植を行います。その開拓者は、一番希望の立地にあった島に入植して家を建てます。例えば、海岸線に家を建てたい開拓者の場合は、海岸線に一番多くの空きマスがあるプレーヤーのところに家が建ちます。
このゲームの一番の特徴は、それぞれの自分の島を表すボードのレイアウトが違うということです。長い海岸線を持つボードがあったり、多くの崖に囲まれたボードや、長い川があるボードがあるわけです。そこで、自分が一番有利になる開拓者のカードをテーブル中央に伏せて置くのがベストかもしれません。ただ、ゲーム中に建物が建設され空きマスが減ることも考慮する必要があります。
これがすべて終わったら、スタートプレーヤーを移動させて次のラウンドになります。
同色の家が2軒建ったら、それを宮殿に換えることができます。同色の家が3軒建ったら、それを都市にすることができます。宮殿や都市にするメリットは、まとまることにより空きマスが増えることと、得点が増えることです。
家は6色ありますが、それぞれの色の建物のポイントが最大のプレーヤーには、色ごとに特権が与えられています。これを有効に使うことも重要です。

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