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2008年11月12日 (水)

シカゴエクスプレス〔エッセンで遊んだゲーム2〕

Chicago Express / Queen Games / Harry Wu作
Chicagoexpress

株を扱った鉄道ゲームはたくさんありますが、これはその中でもプレイ時間が短いゲームと言えるでしょう。(表示で60分)
プレーヤーは、鉄道会社のオーナーではありません。あくまでも株主です。手番でできることとは3種類のうち一つです。

  1. 会社に残っている株券1枚を競りに出す。残っている任意の株券1枚選びを競りに出します。株券を買ったらその代金は、その会社のボードに置きます。本当にその会社を大きくしたいなら、あまり安値で買わない方がよいかもしれません。なぜなら、このお金が鉄道施設のための資金になるからです。
  2. 鉄道を施設する。少なくとも自分が一株持っている会社の鉄道を施設することができます。施設のための金額はボード上に示されています。そして町など収益が上がる地点まで施設できると、鉄道の価値が上がります。これは配当に直接影響します。
  3. すでに鉄道が施設されている地点を発展させる。自分が株を持つ会社が鉄道を施設している地点を開発できます。それによりそこに鉄道を施設しているすべての会社の価値が上がります。

なお、各ラウンドで株券競売は3回、鉄道の施設は5回、地点の発展は4回まで行えます。すでにその回数になっているものは選択できません。また、これら3種類のうち2種類の回数が終わったら、その手番の前に配当があります。会社の価値を発行株数で割った収入が株主に入ります。そのあとで、最後の選択したアクションを行います。
そして次のラウンドに進みます。
ゲームは、最後に手持ち現金の最も多いプレーヤーの勝ちです。その時点での株券の量には関係ありません。

このときは、少しルールを間違えてプレイしたため、30分以下で終わりました。実際はもっとかかるでしょう。それでも1時間で楽しめる鉄道ゲームと感じました。

薔薇の名前〔エッセンでプレイしたゲーム1〕

Der Name der Rose / Ravensburger / Stefan Feld作
Dernamederrose

 ウンベルト・エーコの同名の小説を題材にしたゲームです。小説は犯人探しの推理小説ですが、ゲームは違います。
各プレーヤーには、初めにキャラクターカードが配られます。そしてそのキャラクターに最も多くの得点を稼がせることが目的です。ただし、ゲーム終了後、すべてのプレーヤーが正体を表明する前に、誰がどのキャラクターかを当てることにより追加で得点できます。したがって、最後まであからさまなことはできません。
手番にはカードプレイにより、いずれかのコマを移動させます。カードには特定のコマを移動させるものと、特定の場所にいるコマを移動させるものがあります。コマを移動させることにより、移動先によってそのコマにプラスまたはマイナスのポイントが入り、これによりボード上のマーカーを移動させます。また、プレイされたカードには経過時間が書かれており、それもマーカーで示します。経過時間が一日過ぎるごとに決算があり、この時点で各コマのポイントに対して、得点が与えらます。ここでポイントはすべて0に戻ります。
また、決算を発生させたプレーヤーは、イベントカードを獲得することができます。イベントカードにはよいものと悪いものがありますが、最後まで使わないとマイナス点です。
 また、一日目、三日目、五日目の後には告白タイムが待っています。各プレーヤーは、自分のキャラクターでないものひとつを示し、そのキャラクター以外のキャラクターであることを表明する必要があります。そして六日目が終わったらゲーム終了です。

 手続きの大きアンダーカバーといった感想ですが、それだけに推理のポイントとタイミングが多くあるように感じました。

 

エッセンで遊んだゲーム

急がないと、一月遅れになりそうなので、思い出しながらエッセンで遊んだゲームの感想を書きたいと思います。
なお、これを書くにあたってTable Game in the wordを参考にさせていただきました。
何しろ、ほとんど一緒にプレイさせてもらったものですから。

2008年11月 8日 (土)

Hab & Gut

Hab & Gut / Winning Moves / Carlo A. Rossi作
Hatgutboard500

Hatgutbox200

Hab & Gutとは「全財産」という意味です。
このゲームは株ゲームです。
ラウンドの最初にカードが8枚配られます。それをカード立てに並べて置きます。そして左隣のプレーヤーと二人で見るのです。つまり右取りのプレーヤーが受け取ったカードも見ることができるということです。
手番の最初にできることは、「①株を3枚まで買う」「②株を3枚まで売る」のどちらかです。一度の手番で売ることと買うことの両方はできません。
そのあとで、自分がカード立てに置いたカードを1枚と右隣りのプレーヤーがカード立てに置いたカードを1枚選んで前に出します。これらのカードはゲームに登場する株価を上下させる役目があります。ただし、選んだカードのうち1枚は書かれた数字分のマス価格を上下させますが、もう一枚はその半分だけ行います。そのあとで、手持ちの株券1枚を自分のゲームボードに置くことができます。
これを、カード立てのカードがなくなるまで順番に行います。それで前半が終了です。ここで、自分のゲームボードに置かれている株券を表にし、その時の価格で売却します。ただし売却代金は手元に戻りません。自分のゲームボードに置きます。
後半も同じことを行います。そして、最後に手札にある株券を最後の価格ですべて現金化して手元資金と合わせておきます。
ここでまず、各プレーヤーのゲームボード上に置かれている金額を比べます。この金額が最低のプレーヤーが、まず勝敗から脱落します。残ったプレーヤーのなかで手元にある金額が一番大きいプレーヤーの勝ちです。

価格をコントロールするカードは、自分だけが使うわけではないので、残しておいても相手に使われるかもしれません。また、同じカードでもそのまま使うのか半分の効果にして使うのかでは、大きく能力が変わります。
また、ゲームボードに置くカードも考える必要があります。安い株だと負けになりますし、高い株を置きすぎると手本金が減って勝てません。
株価を上下させるタイミングも重要です。

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