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2008年9月25日 (木)

パクルー

Pacru
Pacru500

毎年イギリスで行われているマインドスポーツ総合競技大会の種目にもなっています。(PacruとAzacru)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%89

このセットでは、「Shacru シャクルー」「Azacru アザクルー」「Pacry パクルー」の3段階のゲームが楽しめます。これらは基本的には同じゲームですが、ルールの量がだんだん多くなり、難易度が上がるというわけです。
このゲームには、ジェブロンと呼ばれるコマと、マーカーが登場します。ボード上には9×9にマスがあり、それぞれ9ブロックに分けれた3×3のマスをボーダーランドと呼びます。
それぞれのマスは45度ごとに角があるマークが書かれています。
自分の手番には自分のジェブロンをひとつ移動させます。移動方向は、移動前にそのジェブロンが向いている方向またはその左右45度方向です。つまり、移動開始前に左右45度なら方向転換ができるのです。

そのあとは、ゲームによってルールが違います。一番簡単なシャクルーでは、ジェブロンの移動先は常に隣接するマスです。そして移動先に自分のマーカーを置きます。隣のボーダーランドに移動したときは、移動後にさらに45度方向転換することができます。他のプレーヤーのマーカーがあるマスに移動することはできません。もちろん他のジェブロンがいるマスにも入れません。より多くのマーカーを置いたプレーヤーが勝ちです。

アザクルーになると、移動距離が変わります。長距離移動が可能になるのです。

パクルーは、もっと複雑なルールが加わります。他のプレーヤーのジェブロンをゲームから取り除くこともできます。このゲームの場合は、規定数のマーカーをボード上に配置するか、他のプレーヤーのすべてのジェブロンを取り除くか移動できなくしてしまうことです。

全く運の要素のない完全情報ゲームです。好き嫌いがはっきりするゲームでしょうが、すぐに必勝パターンが出るほど単純なゲームではありません。

2008年9月 4日 (木)

トレド

Toledo / Kosmos / Martin Wallace作
2~4人 10歳以上 45-60分
Toledobox200
Toledoboard500

 舞台は、鉄生産、特に剣の生産で有名なスペインの街トレドです。この街で立派な剣を作り、アルカサール城にささげることにより大きな名誉を獲得できます。また、この街で活躍した画家、エル・グレコの作品を手に入れることによっても名誉を獲得できます。
 プレーヤーの手番にできることは3種類です。

  • 店を作る。各プレーヤーは8枚ずつの店タイルを持っています。これをアルカサール城への道の空いているマスに置くことができます。店の種類は4種類です。宝石を獲得できる店、鉄を獲得できる店、剣を作る店、剣術指南の店です。それぞれ定員が1つの店と2つの店があります。
  • 自分のコマを進める。手札からカードをプレイして、自分のコマを進めます。1回の手番で、同じ数字のカードなら、何枚でも出して、そのたびに進むことができます。進んだ先で、店の効果を使うことができます。宝石や鉄を獲得したり、材料を提供して剣にしてもらったり、決闘に強くなれたりです。自分の店の場合は、コスト入りませんが、ほかのプレーヤーの店や、中立の店の場合は、カードを支払う必要があります。なお、中立の店ではカードを獲得できたり、エル・グレコの絵を獲得できたりします。
  • パスをする。この場合は山札からカードを2枚獲得できます。

 それぞれの店には、定員が描かれています。定員を超えるコマが入ってその店の効果を得ようとする場合は、決闘を行います。勝てればその店の効果が得られますが、負けたコマは振り出しに戻されます。決闘は山札をめくってその結果をチェックしますので、運まかせですが、剣術指南の店で修業すると勝つ確率が上がります。また、この店では、手番中1回だけ別の数字カードをプレイして進むことができる技も習得できます。
 ゲーム終了までにアルカサール城に運び込んだ剣は、その価値のポイントが得られますが、運び込めなかった剣は半分の価値になります。そのほか絵画と宝石によりポイントが入ります。
 店の配置や、カード使いが楽しいゲームです。

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