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Batavia / Queen / Dan Glimne & Grzegorz Rejchtman作
3~5人 10歳以上 45-60分
イギリス、フランス、オランダ、デンマーク、スウェーデンの各東インド会社をうまく使って交易をおこなうゲームです
カードは各東インド会社いずれかひとつを表しているだけです。
スタートプレーヤーがサイコロを振り出た目と同じ枚数のカードを表にして並べ、それらをまとめてセリにかけます。競り落としたプレーヤーがこのカードを取ります。支払いはそのプレーヤー以外のすべてのプレーヤーに、なるべく均等になるように支払います。つまりお金は全体として増えたり減ったりはしません。競り落としたプレーヤーから順に一巡カードプレイを行います。手番には何枚でもカードをプレイすることができます。プレイしたカードは国ごとに分けて表にして自分の前に並べます。ある国について最大枚数自分の前に並べている場合には、国マーカーを取ります。プレイしたカードにかかわらず、持っている国マーカーが描かれたタイルを取ることができます。ゲームボード上にはタイルがアフリカからはじまってインド経由で極東までの道のりに一列にタイルが並べられています。プレーヤーはそれぞれ自分のコマを持っており、自分のコマの前にあって、取ろうとしている国のタイルで最初のタイルまでコマを移動して1枚取ることができます。タイルには国のほか産物が表示されていますので、対応する産物に自分のマーカーを置きます。
なお、カードプレイをしない場合には、山札を2枚無償で獲得することができます。
手番が一周したら、前回競り落としたプレーヤーがスタートプレーヤーとなり、サイコロを振って次のラウンドを始めます。
なお、プレイされている全体のカード枚数は常にゲームボードに表示されています。これは、それぞれの国のカード枚数と全体の合計枚数です。もし全体の合計枚数が21枚を超えたら、その手番が終了した時点で、一番多くプレイされている国のカードはすべて捨て札となります。そしてその国のプレイされているカードが0となり、全体の合計もそれに伴って減ります。これは、該当する国のカードをほとんど持っていないプレーヤーにとって、国タイルを獲得できるチャンスです。
また、国タイルは獲得した時点で得点に変換することができます。
ゲーム終了時には、それぞれの産物で一番多くのマーカーを置いているプレーヤーに得点が与えられます。またその時点での残金が一番のプレーヤー、最初にコマをゴールさせたプレーヤーおよびその時点で持っている国マーカーにも得点が与えられます。
タイルの初期配列は、基本的にランダムですが、はじめてゲームをする時ように、番号通りに並べれば、バランスよくいろんな産物が獲得できるチャンスがあるようにしてあります。
いかにして国タイルを取るか、とった国タイルをどのようにして取られないようにするかがポイントです。そのために多すぎるカードをプレイしたら、捨てさせられるかもしれないからです。
Blox / Ravensburger / KRAG Team作
(KRAG TeamとはWolfgang Kramer, Hans Raggan, Jürgen P.K. Grunauのチームだそうです)
2~4人 10歳以上 45分
今年の年間ゲーム大賞にノミネートされています。
邦題の「ブロX」は仮称です。ご存じブロックス(Blokus)と混同されないよう原題もBloxとなっていますが、カタカナで書くと同じなので悩んでいます。原題もBlocksを使っていないのも、同じような理由かもしれません。
ブロックの塔を壊したり建設したりして得点を得るゲームです。
手札は常に5枚。手番には何枚でも使えます。そして使った分だけ補充します。
カードは単に4種類の色カードです。
手番でできることは、6種類の内ひとつ。
ゲームは4つのフェイズに分かれており、だんだん大きな塔が破壊できるようになると共に、大きな塔しか作れなくなります。
手札と相談して、効率のよい移動と破壊または建設を考えるゲームです。
Fluss der Drachen / Kosmos / Inka & Markus Brand作
2~4人 6歳以上
今年の子供年間ゲーム大賞にノミネートされています。
いつもながら、ドイツゲームの自由さには驚かされます。このゲームは水を張った中にヨットを浮かべ、蛇腹式の曲がるストローで吹いて進めます。プレイしてみると、この曲がるストローというところが便利です。もちろん席を移動して風下に回ってヨットに息を吹きかけることもできるでしょうが、この曲がるストローの長い方を咥え、短い方をうまく曲げて帆にあてることにより、どの方向にもヨットを進めることができます。
ゲームボードに当たるドラゴンの川には、5つの船着き場があります。プレーヤーは、それぞれの船着き場に1つずつのドラゴンを配置します。各プレーヤーはそれぞれ5体のドラゴンを持っており、その下にはそれぞれのドラゴンの能力を表すシールが貼っていあります。任意の宝石を1個とれるものが2体、任意の宝石を2個とれるものが1体、ほかのプレーヤーから宝石を1個盗むものが1体、他のプレーヤーにストックの宝石を1個プレゼントするものが1体です。
手番になったプレーヤーは、その時ヨットがいる船着き場以外の船着き場を指定して、どこまで移動させるかを宣言します。そしてスタートの合図とともにストローで息を吹きかけヨットをその船着き場に向かって進めます。それ以外のプレーヤーは船着き場と同じマークが描かれたサイコロを振ります。そして、目的の船着き場と同じマークの目を出すことを目指します。そして、その目が出る前にヨットが目的地に着いたら、そこにある手番プレーヤーのドラゴンをとり、その指示に従います。もし、目的地に着く前にサイコロでその目が出てしまったら、手番は失敗です。
どちらにしても、手番は次のプレーヤーに移ります。
プレーヤーには、1枚ずつカードが配られており、それには宝石が描かれています。もしここに描かれている宝石をすべて集めることができたら、それらの宝石は確保でき、もう他のプレーヤーに取られることもありません。そしてもう1枚カードを受け取ります。2枚のカードの宝石が確保できたプレーヤーの勝ちです。
水を使うゲームなので、カードはすべて防水性のあるプラスチック製でできています。
如何にもアナログ的なアクションゲームです。
Fluch der Mumie / Ravensburger / Marcel-Andre Cassola Merkle作
2~5人 8歳以上 30-45分
ピラミッドの探検家(墓泥棒?箱のイラストからすると観光客?)とそこに眠るミイラとの闘いです。
ミイラ役のプレーヤーは、一人ボードの反対側に座ります。残りのプレーヤーは、探検家となり同じ側に座ります。ボードには探検家とミイラの位置を示すマグネットを配置します。ただし、ミイラ側からはミイラの位置しかわかりません。
ゲームを始める前に、各探検家にはそれぞれ5枚のカードが配られます。それがピラミッド内で見つける宝です。ボードのその位置に自分の探検家コマを移動させることができたら、その宝を獲得できたことになります。 探検家の手番では、5個の探検家ダイスを振ります。そしてそのうち1個を選び、自分の探検家コマを移動させます。数字が描かれたダイスを選んだ場合は、その数字ぴったりのマス移動させます。もちろん壁を越えて進むことはできません。また、ミイラを越えることもできません。矢印が描かれたダイスを選んだ場合は、自分のコマを直線で壁または他の探検家やミイラに当たるまで移動することができます。ミイラの描かれた目が出た場合には、そのダイスはわきによけておきます。次のプレーヤーは、ミイラの目が出ていないダイスのみを振ることができます。ただし、ミイラの目が出ているダイスの数分ミイラに移動することを許すなら、すべてのサイコロを振ることができます。そして同様に自分のコマを移動させます。もし、発見すべき宝の位置で自分のコマの移動を終えることができたら、その宝を獲得したということで、該当するカードを表にして出します。このときミイラは、その探検家がどこにいるかはっきり分かるのです。
すべての探検家が1度ずつ手番を行ったら、ミイラの手番です。茶色のダイスを振り、出た目に描かれている数字に、その時点で探検家ダイスでミイラの目が出ていればその数を加えたマス数移動します。もし、ミイラの移動過程で探検家と同じマスに入ったら、探検家のコマは、磁石でミイラのコマにくっつかれてしまいます。こうなった探検家は、ライフポイントを失い、ピラミッドの入り口のマスに戻ります。ゲーム開始時には各探検家は3つのライフポイントを持っており、これをすべて失ったらゲームから脱落します。
探検家が、自分の見つけるべき宝5個すべてを獲得できたら、その探検家の勝利です。また、プレイ人数により決められたライフポイント奪うことができたらミイラの勝ちです。
探検家どうしは、ほかのプレーヤーであれライフポイントをたくさん集めれれたら、ミイラの勝ちになってしまいますが、宝を5個すべて集めてしまったら、その探検家の勝ちになってしまうため、ある意味協力し合う必要もありますが、競い合う相手でもあるのです。
ミイラにとっては、探検家の位置を推理するのが面白いゲームです。宝物を見つけた時には、位置がはっきりしますし、多くのダイスからその1つを選んだ理由が推理の根拠になるかもしれません。