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2008年5月29日 (木)

ロボティクス

Roboticsbox200
Robotics / Pegasus / Mario Coopmann作
3~5人 12歳以上 60分
Roboticsbords500

Roboticscards500    ロボットを作るゲームです。ゲーム中、常に3枚のカードが表にして置かれています。これらはロボットの注文書です。これを完成させることにより、そこに書かれている金額が支払われます。これらのカードには、それぞれ必要なパーツとその数が描かれています。それを胴体のパーツを使ってすべてつながる1体のロボットを作ります。
 手番には2つのアクションが行えます。可能なアクションは3種類です。ひとつは備品を獲得することで、市場から買うことと袋から無作為に取ることができます。袋から無作為に取った場合は、希望の部品が手に入るとは限りませんが、無償です。また、必要のない部品が手に入った場合は、自分の倉庫に保管することができます。3個までは無償で保管できますが、4個以上になると倉庫料がかかります。
Roboticsboard1500_2  市場から買う場合には、市場ボード上のパーツを買います。 市場ボード上には、それぞれ価格表示がされており、その価格で買うことができます。なお、この価格表示はパーツが一つ買われるたびに、時計回りにひとマス移動します。つまり何かが買われるたびに価格変動するのです。その時点で価格が描かれていないマスにある部品は購入できません。また、売り切れになっていて買えないこともあります。また、価格表示の内側には赤いマスに半分の価格が書かれています。これは、横流し品の価格です。この価格で買った場合には、そのパーツの上にマーカーを置いておきます。そのままロボットが完成してしまえば、横流し品を使っていようと、正規の価格で買い取ってもらえます。ただし、だれかが袋の中から部品を補充しようとして、査察官を引いてしまったら、その時点で横流し品をはすべて取り去られます。
 他に行えるのは、組み換えです。自分の倉庫にある部品をすでに制作中のロボットにつけたり、いらない部品を外したりできます。
 手番にできる3種類目は、交渉です。他のプレーヤーから部品を買ったり交換したりすることができます。
 注文カードに描かれたイラストがかわいいゲームです。

2008年5月 9日 (金)

砂漠の王子

Wustensohnebox200
Im Reich der Wüstensöhne / Kosmos / Klaus Teuber作
3・4人 8歳以上 60分
Wustensohneboard500_2 

 各プレーヤーは、砂漠を探検しオアシスを完全な形で発見できるごとに何らかのものが手に入る可能性があります。ゲーム終了時に、手に入れたものの価値の合計が最も高いプレーヤーが勝ちです。

 手番には自分の隊商(ラクダのコマ)を移動させます。茶色のラインが続いていればどこまででも移動できますが、オアシスに通じる白いラインは1つだけ越すことができます。ただし、水を使うことにより、白いラインもいくつでも越すことができます。自分の隊商が止まったタイルの周りに空き地があれば、山からタイルを1枚めくることができます。そして、それが置けるなら(道の色および地形が連続するように)置かなければなりません。そして、配置したタイルに隊商を移動させます。そのタイルにオアシスが描かれていたら、自分のコマを1個置くことができます。オアシスか描かれている場合は、同時にそこで獲得できる商品/ラクダ/水/情報が描かれていることがあります。めくったタイルを置くことができない場合は、自分の前に表にしておきます。なお、ほかの人の前にあるタイルも、タイルをめくる前なら水を1個捨てることにより選択することができます。自分の前にあるタイルなら水を捨てずに使えます。どちらにしてもこれで次のプレーヤーの手番となります。
 なお、オアシスが完全に発見(周りを砂漠またはボードの限界で囲まれたら)できたら、駒を配置しているプレーヤーで、そのオアシスにあるものを分配します。そのオアシスに駒が1個しか置かれていない場合には、そこに描かれているもの1つを受け取るだけです。複数のコマが置かれている場合は、まず1番背の高いコマを置いているプレーヤーが問題になります。このプレーヤーは、水を1個捨てればそこに描かれている任意のものを取ることができます。水を持っていないまたは捨てたくない場合は、そのコマを何も取らずに引き取ります。それ以降のコマについては、順番に残ったものをとります。
Wustensohnepieces200
 コマの高さはすべて違います。したがって、どの高さのコマを配置するかは問題です。どうしてもほしいものがあるオアシスなら、高い駒を配置して水を支払っても獲得する必要があるでしょう。水を払いたくないなら、低い駒を配置すればよいのです。ただし、手元の残っていれば。

 各プレーヤーは、最初3頭のラクダを持っています。それぞれのラクダは2個の品物を積むことができます。したがって、ラクダを獲得しなければ6個以上の品物は獲得する権利を得ても捨てることになります。

 情報を獲得した場合には、耳が描かれているタイルを1枚めくってそこに書かれている数字「-2~+2」を見てから、伏せて商品価格表のいずれかに置きます。すべての商品は+4の価値がありますが、この情報タイルにより価格が変動するのです。

 このゲームは、新しいタイプの「エントデッカー」だとの触れ込みがあります。ただ、エントデッカーの船より、隊商のほうが機動力があります。もちろんコマの高さのシステムなど、今までにないアイデアがいくつも入っています。
  
 

2008年5月 7日 (水)

ケルト

Keltisbox200
Kelits / Kosmos / Reiner Knizia作
2~4人 10歳以上 30分
Keltisboard500

 第一印象は、4人でできる「ロストシティ」です。
カードは5色、それぞれ0~10が各2枚。
手番には、カードを1枚プレイするか捨てるかして1枚補充します。
カードをプレイした場合には、対応する色の自分のコマを1マス進めます。なお、プレイする場合には、自分の前に色別に分けて表にしておきます。なおプレイするカードは、色別に昇順または降順に並んでいる必要があります。つまり、2の次に8をプレイしたら、その色の7以下はプレイできません。また、8の次に2をプレイしてしまったら、3以上のカードはプレイできないのです。
カードを捨てる場合には、表にして色別の表向きの山に捨てます。補充は山札からまたは捨て札の山から1枚補充します。
なお、ボード上のマスの一部にはランダムに3種類のタイルのいずれかが置かれています。
 1.最初にそのマスに入ったプレーヤーが獲得できる得点。
 2.最初にそのマスに入ったプレーヤーが獲得できる石のタイル。このタイルをゲーム終了時に1枚も持っていないと‐4点になりますが、2枚以上持っているとプラス点になります。
 3.そのマスに入ったら、自分のコマ一つを1歩進めることができるタイル。このタイルだけは、取り除かれることなく、置かれたままになります。
ゲームが終わった時に、自分のコマの位置によりそれぞれ得点が与えられます。スタートしていない色については0点です。しかし1~3歩しか進んでいないコマにはマイナス点が与えられます。4歩以上に関しては、それぞれプラスの点が与えられます。

 ロストシティからの改良点は、3・4人で遊べるだけでなく、数字がそのまま得点になるのではなく、枚数が重要になったため、大きな数字だけが貴重なカードでなくなったことです。また、途中に置かれたタイルにより、プレイの優先権を考える必要ができたことです。

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