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2008年4月24日 (木)

ストーンエイジ

Stone_agebox500
Stone Age / Hand im Glück / Michael Tummelhofer作
2~4人 10歳以上 60-90分
Stone_ageboard500

プレーヤーは、5人の家族を持つ原始人です。5人の力を合わせて食料や資材を集めて、家族の繁栄を目指します。
ラウンドごとに、プレーヤーはゲームボード上に家族を配置します。狩場では食料、森では木材、山ではレンガ、石切り場では石材、川では金が取れます。また、村に残っても仕事はあります。開墾を行えば、その後コンスタントに食料が得られます。道具を作れば狩場での食料や資材の獲得に有利です。また、二人に力を合わせれば子供を作って、働き手を増やすこともできます。
狩場や、資材を獲得のために配置した場所では、人の数と同じ数のサイコロを振ります。そして、狩場では目の合計2に対して1つの食料が手に入ります。木材は3に対して1つです。レンガは4:1、石材は5:1、金は目の合計6に対して1つしか手に入りません。その分貴重です。なお、サイコロを振る場合には、道具を持っていればその数の応じて、さいころ目を増やすこともできます。素手より、道具を使ったほうが効率が良いということでしょうか。
このほか、カードを獲得できる場所もあります。ここに家族を配置したら、指定された数(種類は問いません)の資材を捨てることにより、カードを獲得できます。それぞれのカードには、2つの特典があります。カードを受け取った時点で得られるものと、ゲーム終了後にボーナスポイントが得られるものです。
建物タイルに家族を配置したプレーヤーは、指定された資材を使うことにより、勝利点がえれれます。
ラウンドの最後には、家族の人数分の食料を捨てる必要があります。もし不足したら、資材や勝利点を失います。
ゲーム開始時は、食料も少なく、道具もないため資材を獲得することもたいへんです。しかし、将来を考え、子供を作って働き手を増やすのが良いのでしょうか。あるいは、コンスタントに食料を確保できるように、開墾に精を出すべきでしょうか。道具もほしいところです。しかし、当面の食料の確保のため、狩に出ることなることになるでしょう。また、余裕があればより簡単な資材から確保するようになります。
こうして、だんだん家族が増え食料も豊富になり、多くの道具を持つようになると、より高価な資材を目指すことができます。そして得られた資材で建物を建て、勝利点を得るのです。
プレイ感としては、当初の飢餓状態からだんだん豊かになってゆきます。これが文明の発達でしょうか。
ゲームシステムとしては、「大聖堂」を中心に「カタン」や「サンクトペテルブルグ」などの、名作をちりばめたといった感じで、満腹感のあるゲームです。今回は3人でプレイしました。インスト込みで2時間かかりましたが、あっという間に終わった感じでした。

2008年4月19日 (土)

おんぼろ橋

Wachkelbruckebox
Wachel Brücke / Schmidt / Steffan Bogen作
2~5人 5歳以上 20分
Wackelbruckeboard500

 騎士たちが城にとらわれているお姫様を助けに行きます。しかし、城にたどり着くには「おんぼろ橋」を渡る必要があります。この橋の橋脚が1本おきに互い違いについているだけです。また、橋の右側を渡り始めた騎士は、最後まで右側しか通れません。左側も同じです。橋脚のない部分に止まると橋がバランスを崩して騎士は川の中に落ちます。ただし、橋脚のある側にほかの騎士がいたら、バランスを保ってくれるかもしれません。しかし、よく注意してください。その騎士が先に進んだら…。
 また、川には2匹のドラゴンが住んでおり、橋脚を倒して、上にいる騎士を川に落とすのです。

 手番にはサイコロを2個振ります。黒いサイコロには1と2の目しかありません。この目で、自分の騎士を進めることができます。ただし、進めたくない場合はしなくてもかまいません。白いサイコロは、ドラゴンを進めたり、巣に戻したりします。これは必ずしなければなりません。ドラゴンは移動の際に、そばにある橋脚を跳ね飛ばしてしまいます。その時上に騎士がいれば川に落ちてしまいスタート地点に戻されます。なお、橋脚はドラゴンが進んだ後ただちに補修されます。

 簡単なすごろくゲームですが、ギミックの面白さは格別です。

ゲニアール

Ganialbox500
Einfach Genial / Kosmos / Reiner Knizia作
2~4人 7歳以上 20分
Gakialtiles500

 ドイツ語タイトル、メーカー、作者、箱を見て、「頭脳絶好調」ミニ版だと思った人も多いと思います。ところが全然違うゲームです。全然違うゲームなのに同じタイトルを付けたメーカーの見識に疑問を感じます。

 頭脳絶好調と同じように、6種類のアイコンがあります。ただしすべてヘックスは1個ずつバラバラになっています。(頭脳絶好調は2個ずつになっていました)
 すべてのタイルを裏にしてテーブルの中央あたりにまとめて置きます。そして3枚だけ表にして並べます。
 手番プレーヤーは、裏になっているタイルを1枚ずつ何枚かめくることができます。めくったタイルが、表にして置かれているタイルと同じなら、獲得することができます。ただし、続けてめくった場合には、獲得できなくなる可能性があります。よく言う「バースト系」ゲームというわけです。めくったタイルが、表にして並べられているタイルになかったり、すでに自分がめくったタイルと同じ場合には、その手番では何も獲得できません。めくったタイルも表になっているタイルとまとめます。バーストした後は、タイルが増えるのです。また、同じタイルが複数表にして置かれている場合、同じタイルを1枚めくればそれらすべてを獲得できる権利があります。もちろん2枚目をめくってしまったらバーストです。

 ここからのルールが頭脳絶好調と似ています。1種類のタイルを7枚獲得できたら、連続して手番が行えます。ひとりのプレーヤーが、6種類すべてで7枚獲得したらゲーム終了です。そしてそのプレーヤーが勝ちです。それ以外のプレーヤーは、自分が獲得しているタイルで、一番少ない枚数の種類を比べ、それが多い方が勝ちです。

 すっかり様相を変え、手軽なゲームになりました。

2008年4月18日 (金)

お先に失礼します

Osakinibox500
2~4人 8歳以上 20分
Osakinitiles500

 もうすぐ終業時間です。帰り支度をはじめようとしていたら、社長や部長だけでなく派遣社員まで残業仕事を持ってやってきました。何とかほかの社員に、これを押し付けて早く帰りたいところです。同じ人から頼まれた仕事や、同じ種類の仕事なら「ついでにお願い!」といって、頼み込めそうです。
 キャラクターは、「社長」「専務」「部長」「係長」「先輩」「派遣社員」の6種類、そしてそれぞれが持ってきた残業仕事は「電話版」「書類整理」「コピー」「在庫整理」の4種類です。
 24枚のタイルをキャラクター面(キャラクターだけが書かれた面)を上にしてよく混ぜ、各プレーヤーはそれぞれのキャラクターを1枚ずつ受け取り裏面を見ないようにして自分の前に並べます。
 手番は時計回りに行います。手番で行えることは2種類だけ。

1)キャラクター面になっているタイルを仕事面(キャラクターが仕事をしている面)に返す。(仕事面になっているタイルをキャラクター面に返すことはできません)

2)すでに仕事面になっているタイルどうしを重ねる。
 同じキャラクターか同じ仕事どうしなら重ね合わせることができます。この場合、自分の前のタイルどうしを重ねてもかまいせんし、ほかのプレーヤーのタイルに重ねてもかまいません。他のプレーヤーの前にあるタイルどうしはできません。
 いったん重ねられたタイルをまた他のタイルに重ねることもできます。この場合は重ねられた状態で移動し、一番上のタイルどうしが同じキャラクターか仕事なら重ね合わせることができます。途中のタイルは考慮されません。

 ゲームが進むにつれて、重ねあわされて、大きな塊が増えてゆきます。最後にどのようにしてもそれ以上重ね合わせることができなくなったらゲーム終了です。この時自分の前に残っているタイルの枚数(塊の数ではありません)が少ない人が勝ちです。
 完全にタイルがなくなったプレーヤーは、残業なしで帰れます。「お先に失礼します」といって、勝利を喜んでください。

 このゲームは、幻のゲーム「皿洗いゲーム」をメビウスゲームズがリメイクしたものです。イラストは、古川めらおさん作です。
 ゲーム序盤は、ほとんどなにをしても同じですが、中盤から一気に思考型のゲームになり、最後は詰将棋のようになります。それでも短時間に終わるゲームです。

Tomote500

2008年4月17日 (木)

魔法にかかったみたい

Wie_verhextbox200
Wie verhext! / alea / Andreas Pelikan作
3~5人 9歳以上 30~60分
Wie_verhextboard500

魔法の薬を作るカードゲームです。
各プレーヤーは、12枚のキャラクターカードをそれぞれ持っています。各ラウンドの初めにそのラウンドで使用する5枚のキャラクターカードを選び手札として持ちます。残りのキャラクターカードはそのラウンド使用することはできません。
スタートプレーヤーは手札から1枚キャラクターカードを表にして出します。これは、このキャラクターの能力をつかうという宣言です。そのあと時計回りに同じキャラクターカードを持っているかどうか順番に宣言します。もちろん持っていないプレーヤーはパスです。しかし、持っているプレーヤーには、2つの選択肢があります。
ひとつはカードを出して、そのキャラクターの能力をつかう宣言をします。これで、先に能力をつかう宣言をしていたプレーヤーは何もできなくなります。逆にあとのプレーヤーが能力をつかう宣言をした場合、このプレーヤーも何もできなくなります。
二つ目は、同じくカードを出して、キャラクターの能力をつかうといったプレーヤーを支持するのです。これにより、そのキャラクターの能力より少し劣った能力をつかうことができます。これは、あとのプレーヤーの行動により邪魔されることもありません。
どちらにしても、同じキャラクターカードを持っている場合には必ず出して、どちらか一つを選択する必要があります。
一巡して、キャラクターの能力を使えるプレーヤーが決まったらそれを実行します。
キャラクターの能力は、魔法の薬を作る材料が手に入ったり、手持ちの材料を使って薬を作ったり、材料を金に変えたり、金を勝利点に変えたり、魔法を使えたりします。なお、魔法の薬を作ると勝利点になります。
キャラクターの能力を獲得したプレーヤーが、次のスタートプレーヤーとなり、手札から1枚出してゲームを続けます。
すべてのプレーヤーのすべての手札がなくなったら、ラウンド終了です。それぞれ手札の内容が違うわけなので、各プレーヤーの手札がなくなるタイミングはバラバラです。自分より後のプレーヤーの手札がなくなると、邪魔をされる可能性はなくなります。
また、ラウンドの最初には、12枚のキャラクターカードから5枚を選んで手札として持ちます。これをゲーム終了まで繰り返すのです。
最初にカードを出すプレーヤーは、かなり危険です。ほかのプレーヤーが同じカードを持っていたら、その能力をまったく使えないことが多いでしょう。最初のプレーヤーはいきなり支持することはできないのです。ただ、だれも持っていないようなカードを最初に選択しておけば大丈夫です。また、タイミングよくほかのプレーヤーが、自分が持っているカードを最初に出してくれれば、能力を発揮できるかもしれません。
他のプレーヤーが持っている材料や資金を見て、手札に持っていそうなキャラクターカードを推理するのです。
かなりしっかりしたゲームという感じを得ましたが、時間はそれほどかかりませんでした。内容の濃いゲームという感想です。
また、多くのカードにはドイツ語が書かれていますが、アイコンですべて理解できるため、ゲームに不自由さは感じませんでした。

2008年4月 7日 (月)

フィニート

Finito / Schmidt / Hartmut Kommerell作
Finitobox_500
2~4人 8歳以上 20分
Finitoboard_500_5

SchmidtのEasyPlayです。
1~20の数字が書かれたボード1枚と、1~12が書かれたチップ12枚を各プレーヤーが持ちます。ボードの数字は、5×5に書かれていますが、1~20の数字が一列に並んでいるものとみなします。
チップすべてを裏にしてよく混ぜ、3枚だけ表にしてゲームスタートです。代表者が20面ダイスを振ります。出た目と同じ数字が書かれたボードのマスに、表になっているチップの1枚を置き、裏になっているチップを1枚表にします。出た目が書かれたボードのマスが埋まっている場合には、その直前または直後のマスに置きます。これを9回繰り返すと裏になっているチップがなくなり、12回繰り返すとチップがすべてボードに置かれます。
そのあとも同様に20面ダイスを振ります。今度はすでに置かれている12枚のチップのうち任意の1枚をダイスの目に合わせて移動させます。これをゲームが終了するまで繰り返すのです。
ゲームの目的は、12枚のチップがボード上にだんだん大きな数字が書かれたマスに置かれることです。必ずしも連続しておかれる必要はありません。とにかく並べばよいのです。
EasyPlayらしく、分かりやすいルールで短時間で終わります。その割にちょっと考えさせてくれます。

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