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2007年10月25日 (木)

キープクール

Keep Cool / Spieltrieb

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環境ゲームです。つまり経済発展をしながら、地球を護るというものです。
各プレーヤーは、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど、いずれかの国または地域を担当します。そしてそれぞれの地域について、ゲームのスタート条件も勝利条件も違います。
スタート時には、それぞれの地域は決められた工場の数をもっています。工場は大きく分けた2種類です。環境に負荷を与える工場と、クリーンな工場です。
勝利条件の一つは、それぞれの地域で決められた工場の数です。アメリカなどは多くの工場をスタート時に持っていますが、もちろん勝利条件はそれ以上に建設する必要があります。発展途上国では、スタート時にも少ないのですが、勝利条件も少なくなっています。
もうひとつの勝利条件は、カードを配られます。これらは自国の条件ではなく、世界規模で工場の数をいくつ以上にするとか、逆にいくつ以下にするとか、クリーンな工場の数を増やすとかです。そのほかいくつかの条件のうち2つが配られたカードに書かれています。第一の条件のほかに、ここに書かれた2つの条件のうちどちらか一方を達成できれば勝ちです。
手番には、まず収入があります。環境に負荷がかかる工場からの収入は、環境メーターに積み上げられたコインから取ります。この環境メーターに積み上げられたコインがなくなったら、環境の完全な破壊ということで、プレーヤー全員が敗者となります。クリーンな工場からの収入は、一般のストックから取りますので、環境に負荷はかかりません。
次に工場の建設と技術開発です。残念ながらクリーンな工場は一般の工場より建設コストが高くなっています。しかし、技術開発を行うと少しは安くなります。また、技術開発は単独で行う必要はありません。他の国に呼びかけて共同で出資することもできるのです。また、開発した技術を、たとえ出資していなくても発展途上国にも与え、そこでも建設コストを下げることもできます。これらはすべてプレーヤー間の話し合いで決めることができるのです。
最後にイベントが起こります。多くの場合マイナスのイベントです。また、環境メーターにコインがたくさんあれば、ほとんど影響のないイベントですが、コインが少なくなっていると、非常に大きな影響があります。このイベントの内容は、時代の変化に追いつくため、すでに第3版まで作ったそうです。
最後に、自然の力でわずかに環境が改善されます。環境メーターに少しコインを入れます。
これを、完全に環境が破壊されるか、誰かが勝利条件を達するまで行います。
教育的過ぎてつまらないゲームかと思っていましたが、そんなことはありません。ゲームとしても充分楽しめるものでした。
やはりアメリカは、収入が多いのですが、一般工場をバンバン建設したくなるようです。環境破壊者はお前か!

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