ドラゴンイヤー
Im Jahres des Dracen / alea / Stefan Feld作
「ドラゴンイヤー」つまり辰年です。中国では辰年には災いが多いそうで、その中で自分の宮殿をいかに富ませるかというゲームです。
ゲームは、12ラウンド(12ヶ月)行われ、それぞれ4つのフェイズでできています。
ゲームを始める前に、自分の宮殿に入れる二人の人物を選択します。それぞれの人物には、手番ポイントがあり、プレイは合計の手番ポイントが高いプレーヤーから順番に行います。そのため、一般的に能力の高い人物は手番ポイントが低くなっています。
最初のフェイズは、アクションです。このフェイズでは、いろいろの種類の収入があります。また、選択したアクションに該当する人物を持っていたら、+αの収入が得られます。アクションは7種類あります。この7種のアクションをプレイ人数と同じグループに分けます。そして、手番ポイントの高いプレーヤーから順にアクションを1つ選択して行います。あとからのプレーヤーは、すでに選ばれたグループのアクションでも選択することもできますが、その場合は出費が必要です。資金が不足していたり、出費を抑えたい場合には、他のグループにあるアクションを選択するしかありません。
次が、雇用です。新たに人物を自分の宮殿に入れます。このとき手番ポイントが増えます。そして、新たな能力が増えるのです。ただし、自分の宮殿に充分な大きさがない場合には、すでにいる人物を解雇する必要があります。
3つ目がイベントです。幸い最初の2ラウンドは何も起こりませんが、それ以降は、いろいろな災いが起こり、そのたびに対応できないと宮殿から人物がいなくなります。
ただし、イベントはゲーム開始時にイベントタイルをランダムに表向きに並べることにより決まっていますので、どの時期までにどの対応が必要かは分かっています。そのため、アクションや雇用では、その重要性がこの順番により変化するのです。
間違いなく、ゲーマーズゲーム(ゲーム好きのためのゲーム)ですが、イベントの順番や、アクションのグループわけなど、ランダム制のあるゲームに仕上がっています。
やり込んでみたくなる魅力を持ったゲームでした。
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