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2007年9月22日 (土)

パトリツィア

Patrizier / Amigo / Michael Schacht

Patrizierboard

Patrizierboard1

シャハトらしい、分かりやすいシンプルなルールで、いろいろジレンマを感じさせてくれるゲームです。
イタリアの各都市に塔を建設します。プレーヤーは手番には手札3枚のうち1枚をプレイして、プレイされたカードに描かれた都市に塔を建設します。カードには塔を建てる都市と、配置できるコマの数(1個または2個)、貴族の顔、特殊アクションなどが描かれています。なお、配置できる2個目のコマ、貴族の顔、特殊アクションはいずれかひとつが描かれています。
各都市には、コマを配置できる塔の建設予定地が2箇所ずつあります。これらのどちらかにコマを置きます。各都市には、表向きにしてカードが1枚ずつ置かれています。コマを配置したら、その都市に置かれているカードを補充用として取ります。カードが取られた都市には、新たに山札から表にしてカードが置かれます。つまり、どの都市のカードをプレイすればどのカードが補充できるか分かっているわけです。また、誰がどんなカードを補充したか分かるのです。
各都市には置けるコマの数それぞれが決まっています(カードに書かれた分しか置けませんので)。すべて置かれたら決算です。各都市には得点チップが2個置かれており、2個の塔のうち高い方に一番多くのコマを置いているプレーヤーは、大きい得点チップを、低い方の塔に一番多くのコマを置いているプレーヤーは小さい得点チップを獲得します。
各プレーヤーは、自分がプレイしたカードはまとめておいておきます。ゲーム終了時に貴族別に貴族の顔の数を数えます。それぞれの貴族について顔3個ごとにボーナスポイントが与えられます。塔の戦いより確実に得点が取れますので、このボーナスポイントも侮れません。
手札は3枚ですので、それほど自由度はありませんが、補充できるカードが分かっていますので、プレイ順をうまく組み合わせるのがポイントかもしれません。

2007年9月21日 (金)

パンダ・ゴリラ

Panda, Gorilla & Co. / Schmidt / Peter Wichmann作

Pandagorillabox_2 

Pandagorillaboard

Pandagorillaboard1

みんなで動物園を作るゲームです。
というと、「な~んだゲーム大賞を取ったズーロレットの二番煎じか」といわれそうなゲームです。
でも、6月末に大賞が決まり9月の発売なのでズーロレットを意識して作るということはなかったでしょう。二番煎じ扱いされてかわいそうなゲームになりそうです。
しかし、ゲームシステムは「カルカソンヌ」にかなり似ています。ゲームボードに順番に道タイルを配置し、配置した道タイルにコマを置くことができるなど、ほとんどカルカソンヌのルールです。
道タイルを配置することにより、道またはゲームボードの端で囲まれたエリアが完成します。完成したエリアに、動物タイルを配置するかがポイントです。道タイルに配置するコマには3種類の大きさがあります。同一エリアには同じ大きさのコマは配置できません(エリアの結合などで結果的に複数置かれるのはOK。これもカルカソンヌ)。大きなコマは大きな動物タイルを配置します。大きな動物タイルが配置できたら、高得点になります。しかし、完成したエリアが小さすぎる場合には、置けないので得点になりません。また、大きなエリアが完成した場合には、大きな動物タイルを複数置くことができます。もちろんその分得点になるのです。そして残ったエリアに、順番に中ぐらいのサイズの動物タイル。最後に残った隙間に可能なら小さい動物タイルが置けます。置けた動物タイルにより、対応するコマを置いたプレーヤーが得点します。
将来を見越して、どのコマを置くかがポイントです。
動物タイルには、いろいろの動物が描かれており、本当に動物園を作っている感じにさせてくれます。

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