テーベの東
Jenseits von Theben / Queen Games / Peter Prinz作
今年のゲーム大賞にノミネートしています。結果発表は来週です。
このゲームは、ヨーロッパ各地で遺跡の勉強をし、その知識を持ってエジプトやパレスチナで発掘するというものです。勉強にも発掘にも時間がかかります。時間を効率よく使って、限られた時間内の多くの発掘を目指します。ただ、発掘はギャンブルです。多くの知識や情報があれば貴重な発見ができる可能性は上がりますが、いい加減に掘っても出るときは出るのです。
ロンドン・パリ・ローマ・ベルリン・ウイーン・モスクワは学術都市です。ここにコマを進めて、対応するカードを獲得することによって、知識などが手に入ります。移動距離と知識の量によって、消費する時間が違います。消費した分時間マーカーを進めます。なお、ここでは遺跡を発掘するそれぞれの場所での専門知識のほか、一般知識も獲得できます。一般知識はどこの発掘現場でも役に立ちますが、獲得に時間がかかります。そのほか、優秀な助手や口コミ、道具なども獲得可能です。また、これらの都市の学会で発表することにより、勝利ポイントを得ることができます。
発掘は、ギリシャ・クレタ・エジプト・パレスチナ・メソポタミアで行います。発掘する場合は、持っている知識の量とかける時間により決められた、タイルの数を袋から中を見ずに取り出します。タイルの半分が遺物で残りは何も描かれていません。発掘できた遺物はプレーヤーのものです。何も描かれていないタイルは、元の袋に戻します。だんだん、発掘の確率が下がるのです。
発掘するときのドキドキ感が楽しいゲームです。
私は、勉強作戦に出ました。ゲーム前半は各地で知識を蓄えることに集中して、後半一気にその知識を使って発掘に全力を傾けました。実際に知識の量でのボーナスポイントはかなり獲得できましたが、フィールドワークに弱く、結局勝てませんでした。前半は、ほとんど勉強せずに発掘道具を集めたプレーヤーが墓荒らしのように掘りまくり、リードして逃げ切るかと思われましたが、一歩とどきませんでした。結局勝ったのは、学会出席によりポイントを稼いだプレーヤーでした。やっぱり学会に出ないと実績を評価してもらえないのでしょうか。
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学者にとっての学会とは
江戸時代の参勤交代くらい大事なものです
行かないと死ぬんじゃ~(笑)
投稿: あゆかわ | 2007年7月27日 (金) 20時42分
あゆかわさん、おひさしぶりです。
ここでの学会は、知識不要。出席だけで箔が付きます。
現実は???
投稿: メビウスおやじ | 2007年7月28日 (土) 07時10分