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2007年6月22日 (金)

魚河岸物語

Fangfrisch / Queen Games / Andreas Pelikan作

Fangfrischboard

 魚市場で、魚を売買するゲームです。プレーヤーは順番に競売人となって魚をセリにかけます。といっても売値は10ユーロに決まっています。ただ、魚の量が違うのです。バナナの叩き売りよろしく、10ユーロで売る魚の量をどんどん増やすのです。
 競売人は、カードの山から順番に1枚ずつカードを表にしてゆきます。カードには、いろいろの魚が1~3匹描かれています。競売人以外のプレーヤーは、めくられるカードを見て、満足したらテーブル中央に置かれたベルを叩き、10ユーロ銀行に支払って表になっているカードすべて引き取ります。各プレーヤーは、魚を入れるとろ箱を3つ持っています。それぞれのとろ箱には1種類の魚しか入れることができません(ただし、タコはジョーカーなので、どの魚としても扱えます)。それ以上の魚がある場合には、ごみ箱に捨てる必要があります。ごみ箱の中身はゲーム終了時に失点となります。競売人は買われたカード1枚に付き1ユーロの手数料を手にします。なお、3つのとろ箱にうち1つは氷が入っています。
 自分が競売人の順番になったとき、とろ箱の中の魚を売却することができます。魚は売却する量が多いほど、高値で売れます。それぞれの種類について、1~3匹は1匹につき1ユーロですが、それ以降少しずつ高く売れ、10匹なら3倍の価格で売れます。そのとき、同じ魚をとろ箱に入れているプレーヤーは、その魚が腐ります。その魚のカード1枚をごみ箱に移動させます。ただし、氷が入った箱に入れている魚は腐りません。
 このほか、カードには泥棒ネコと缶詰があります。泥棒猫のカードは他のプレーヤーのとろ箱の魚を1枚盗むことができます。缶詰のカードを獲得したら、ごみ箱のカード2枚を捨て札にすることができます。腐った魚で缶詰とは・・・
 購入と売却を繰り返し、最も設けた人の勝ちです。
 

2007年6月21日 (木)

テーベの東

Jenseits von Theben / Queen Games / Peter Prinz作

Jenseits_von_thebenboard

 今年のゲーム大賞にノミネートしています。結果発表は来週です。
 このゲームは、ヨーロッパ各地で遺跡の勉強をし、その知識を持ってエジプトやパレスチナで発掘するというものです。勉強にも発掘にも時間がかかります。時間を効率よく使って、限られた時間内の多くの発掘を目指します。ただ、発掘はギャンブルです。多くの知識や情報があれば貴重な発見ができる可能性は上がりますが、いい加減に掘っても出るときは出るのです。
 ロンドン・パリ・ローマ・ベルリン・ウイーン・モスクワは学術都市です。ここにコマを進めて、対応するカードを獲得することによって、知識などが手に入ります。移動距離と知識の量によって、消費する時間が違います。消費した分時間マーカーを進めます。なお、ここでは遺跡を発掘するそれぞれの場所での専門知識のほか、一般知識も獲得できます。一般知識はどこの発掘現場でも役に立ちますが、獲得に時間がかかります。そのほか、優秀な助手や口コミ、道具なども獲得可能です。また、これらの都市の学会で発表することにより、勝利ポイントを得ることができます。
 発掘は、ギリシャ・クレタ・エジプト・パレスチナ・メソポタミアで行います。発掘する場合は、持っている知識の量とかける時間により決められた、タイルの数を袋から中を見ずに取り出します。タイルの半分が遺物で残りは何も描かれていません。発掘できた遺物はプレーヤーのものです。何も描かれていないタイルは、元の袋に戻します。だんだん、発掘の確率が下がるのです。
 発掘するときのドキドキ感が楽しいゲームです。
 私は、勉強作戦に出ました。ゲーム前半は各地で知識を蓄えることに集中して、後半一気にその知識を使って発掘に全力を傾けました。実際に知識の量でのボーナスポイントはかなり獲得できましたが、フィールドワークに弱く、結局勝てませんでした。前半は、ほとんど勉強せずに発掘道具を集めたプレーヤーが墓荒らしのように掘りまくり、リードして逃げ切るかと思われましたが、一歩とどきませんでした。結局勝ったのは、学会出席によりポイントを稼いだプレーヤーでした。やっぱり学会に出ないと実績を評価してもらえないのでしょうか。

2007年6月12日 (火)

帰ってきたローゼンケーニッヒ

Rosenkonignbox Rosenkonignboard

しばらく、生産がなかった「ローゼンケーニッヒ」が新しいパッケージになって帰ってきました。
ゲームボードも間違い探し程度にデザインの変更がありますが、内容はまったく同じです。
ロストシティについで、Kosmosは二人用ゲームのパッケージ変更を進めるようです。でもその目的は?

2007年6月 1日 (金)

盲目のニワトリ

Blindes Huhn / Kosmos / Heike Risthaus作

Blindeshuhnbox Blindeshuhncards

  カードは大きく分けて3種類です。一番多いのは「ヒヨコカード」で5色あり、それぞれ1~4のいずれかの数字が書かれています。そのほか「盲目のニワトリカード」と「金の小麦カード」があります。
 各プレーヤーは、ヒヨコカード8枚からなるスタートカードセットを1組ずつ受け取ってゲームスタートです。このカードを含め獲得したカードはすべて表にして色別に表にして置いておきます。
 手番プレーヤーは、山札から3枚とってその内容を確認し、そのうち1または2枚を表、残りを裏にしてテーブルの中央に置きます。この3枚の獲得を目指してセリを行います。手番プレーヤーから始めて一巡のみのセリです。競り落としたプレーヤーは、自分が獲得しているカードに書かれた数字を合計して宣言した数字を支払います。手番プレーヤー以外が競り落としたら代金は手番プレーヤーに入ります。手番プレーヤーが競り落としたら、支払い用のカードを、時計回りに1枚ずつ順番に獲得します。
 こうして、山札から終了カードが出てくるまでゲームを続けます。
 ゲームが終了した時点で、獲得しているカードが得点になります。まず、ヒヨコカードについては、それぞれの色についてカード枚数が一番と2番目のプレーヤーにはボーナスポイントが入ります。また、各プレーヤー3色までのヒヨコカードは書かれた数字がそのまま得点となります。盲目のニワトリカードと金の小麦カードは1枚ずつのセットに付き+5ポイントです。セットにならなかった金の小麦カードは1枚に付き+2ポイントです。しかし、セットにならなかった盲目のニワトリカードは1枚に付き-3ポイントです。もちろん合計点が一番多いプレーヤーの勝ちです。
 手番プレーヤーは、どのカードを表にしてどのカードを裏にするか、はじめにつける金額をいくらにするかがポイントです。いいカードと思わせて高く買わせるか、悪いカードと思わせて安く買い取るかです。また、得点になるのは3色までなので、得点にするカードと支払い用にするカードはそれぞれのプレーヤーによって、思惑が変わります。
 シンプルなルールですが、楽しいセリゲームです。

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