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2007年3月29日 (木)

ノートルダム

Notre Dama / alea / Stefan Feld作

Notredameboard

 中央のプレイ人数に応じたノートルダムタイルを配置し、その周りに各プレーヤーが自分のゲームボードを1枚ずつ配置して、ゲームボードを作ります。ゲームボードがおかしな形をしているのは、3~5枚のいずれの枚数でも、ゲームボードを組み合わせることができるようになっているためです。
 カードは各プレーヤーが9枚ずつ持っています。これらのカードは、自分のゲームボードの7つの地域それぞれおよび中央のノートルダムにプレイするためのものと、自分のゲームボードのいずれにもプレイできますが、プレイするコマが通常と違った「友人コマ」といったものの9枚です。
 ラウンドの最初に、よく混ぜて裏向きの山にした9枚から3枚をとり、その中から1枚を選んで、右隣に残り2枚を渡します。左隣から回ってきた2枚から1枚を選び、残りを右隣に渡します。そして、左隣から回ってきた1枚を手札に加えます。つまり、1枚はもともと自分のカードですが、残りの2枚は左隣とそのまた左隣のプレーヤーのカードだったものです。この3枚のカードのうち2枚をプレイして、ラウンドを進めます。
 プレイすると、プレイされたカードのエリアに自分のコマを置き、そこで何かが獲得できます。そして、それらのほとんどは、後になるほど大きな効力を発揮します。たとえば、勝利ポイントを獲得エリアなら、はじめの1個目のコマを置いたときは、1ポイント獲得ですが、次に2個目を置いたらその時点でまた2ポイント新たに獲得できます。つまり5個目なら5ポイントになるのです。したがって、いろいろ必要なものはあるのですが、どのエリアを育てるかが、大きな戦略の分かれになります。
 このゲームでは、お金も考慮する必要があります。各ラウンドで3枚の人物カードが表にされます。これらの人物は有力者で、賄賂を渡せば、かなり大きな見返りが得られます。賄賂のためのお金がない場合には、これらの見返りをあきらめなければなりませんん。また、ノートルダムにプレイするためには、献金する必要があります。ここでも大きな得点が得られる可能性があります。
 また、このゲームは、都市行政の面も持っています。自分のエリアを清潔に保たないと、ネズミが増えて、勝利ポイントをなくすことになってしまいます。
 多方面に気を配りながら、着実に勝利ポイントを獲得するゲームです。

2007年3月19日 (月)

黄金の羅針盤

Der Goldene Kompass / Kosmos / Michael Rieneck作

Photo_2

「指輪物語」「80日間世界一周」「ベーオウルフ」「大聖堂」と続いた、Kosmosの原作本のゲーム化版です。
 原作はPhilip PullmanのThe Golden Compass。日本語版では新潮社より「黄金の羅針盤」というタイトルで単行本および、文庫本が出ています。この話は、ライラの冒険シリーズということで、3部作からできており、第1部のタイトルが黄金の羅針盤です。また、この話は映画化が進んでおり、ドイツでは4月に公開になるそうです。日本では12月の公開予定のようです。また、映画も3部作る予定で、今後は指輪物語のように続編も映画化されるという話でした。話は、ファンタジー系の冒険談です。
 ゲームは、すごろく形式で進み、途中いろいろなキャラクターに助けてもらったり、邪魔をされたりといったところではないかと思います。もちろん、Kosmosですので単純なすごろくなわけはありませんが、未プレイなので細かい点は不明です。
 なお、本はただいま2部の途中まで読み進みました。ファンタジーに興味がない私でも、気楽に読める冒険物語です。どちらかというと、子供向けかな?でも、パラレルワールドや素粒子が出てきたり、教会の権威が出てきたりして、テーマも楽しんでいます。

2007年3月15日 (木)

トラッパー

Trapper / Clementoni / M. Kiesling & W. Kramer作

Trapperboard

 1999年ティカル、2000年トーレスと20世紀末を2年連続でゲーム大賞(Spiel des Jahres)を受賞した。Wolfgang KramerとMicheal Kieslingの作品です。このゲームの箱の表面に書かれている作者名はKieslingが先に書かれているのは、なぜなんでしょう。若手が伸びたのでしょうか。
 トラッパーとは罠を使う猟師のことだそうです。ゲームには、熊、ヘラジカ、山猫、狼、ビーバー、鮭が登場、これらの動物とキノコと薬草を獲得してカヌーで運ぶと得点になります。
 カードは単純に4色の猟師が描かれたカードです。これらはその色のコマと対応しております。
 まず、タイル64枚を8×8に裏にして敷き詰め、中央の4枚を内容を見ずに取り去って、そこに4個のコマを配置します。そしてコマに隣接している8枚のタイルを表にしてゲームスタートです。
 手番には1色のカードなら何枚でも出すことができます。出した枚数コマを進めて、そのたびにタイルを獲得します。また、コマが進んだ先に隣接するタイルはその時点で表になります。動物およびキノコと薬草のタイルには数字か書かれており、これが得点となります。そのほかにカヌーのタイルがあります。これには一種類の動物が何頭か描かれています。これは、このカヌーにこの種の動物が何頭乗るかを意味します。カヌーとそれに必要な頭数の動物タイルを獲得したら、得点計算に移れます。このときキノコや薬草を一緒に乗せることもできます。タイルの合計数の倍が得点です。手番の最後には、カードを2枚補充します。
 ゲームが終わったときに、定員に満たないカヌーに乗っている動物は、その点数をもらえますが、乗るべきカヌーがない場合には、失点となります。また、まったく動物が乗っていないカヌーが残っても失点です。
 そのほか、得点した動物種類数や、一回のカヌーで取った高得点に対するボーナスポイントなどがあります。
 カヌーと動物のバランスが楽しいゲームです。
 

2007年3月10日 (土)

アルケミスト

Alchemist / Amigo / Carlo A. Rossi作

Alchemistboard

 魔法の薬を作るゲームです。材料は「鳥の足」「キノコ」「蛇独」「トロルの目」「蜘蛛」。これらを適量組み合わせることにより魔法の薬ができます。製法は公開されています。誰かが作った魔法の薬をコピーすることもできるのです。ただし、このとき開発者にもお礼しなければなりません。
 各プレーヤーは、いろいろの材料を持っています。これらの材料を使って、ボード上に用意された10の釜で新しい魔法の薬を作ることができます。それぞれの釜には2つの材料がかかれています。ここに描かれた材料以外をボードに配置することにより、新たな魔法の薬が完成します。完成させたとき、この薬の価値をも決めることができるのです。1~10が書かれたタイルが用意されており、残っているタイルのうち1枚をこの釜の上に置くことにより、その価値が決まります。そしてプレーヤーは直ちにこのポイントを獲得できるのです。また、その釜に描かれている2つの材料を1つずつ獲得できます。
 手番には、新たな魔法の薬を作る代わりに、他の人が開発した薬をコピーすることができます。その釜に置かれているのと同じ材料を捨てることのより、開発者と同じポイントおよび、材料を2個獲得できます。そのときに使った材料のうちひとつを開発者にお礼として渡します。こうしてみると開発者が有利のように思えますが、問題は、開発者自身がコピーできないことなのです。つまり他のプレーヤーは何度も同じものを作ってポイントを獲得できるのですが、開発者自身は最初の1回だけなのです。
 薬を作ることのよりえられる材料の組み合わせで次に作れる薬を考えたり、獲得できるポイントを考慮して、多くのポイントを獲得したプレーヤーの勝ちです。
 シンプルなルールですが、最初に作る薬の材料の組み合わせや、得られるポイントと材料の組み合わせを考えるのが楽しいゲームです。

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