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2006年11月29日 (水)

カルタヘナ物語

Cartagena1box カルタヘナ~脱出~

Cartagena2box カルタヘナⅡ~帰還~

カルタヘナの箱が新しくなりました。
http://www.mobius-games.co.jp/WinnigMoves/Cartagena.htm
それに伴い、カルタヘナⅡが登場です。
カルタヘナⅡ~帰還~(仮称)はカルタヘナ~脱出~(仮称)の続編です。
カルタヘナからの脱出に成功した海賊たちが、今度は島を2つ渡って、自分たちの隠れ家に戻るまでの行程です。
しかし、拡張セットではなく独立したゲームです。ゲームのシステムはかなり似ています。
カルタヘナでは、カードをプレイすると、コマを前進させることができ、自分のコマを後退させることにより、カードの補充ができました。
カルタヘナⅡでは、カードをプレイすることによりコマを前進させることができるのは同じですが、今度は他のプレーヤーのコマを進めることによりカードの補充ができるようです。
どちらにしても、シンプルなルールでジレンマを楽しめます。

2006年11月22日 (水)

It's mine!がTake it!

Takeit

Winnig Movesから出ていた、It's mine!が来年Schmidtから再販されるようです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/itsmine.html
今度のタイトルは「Take it!」。
このゲームは、シンプルなルールでジレンマがあり、かといって悩んでいられる時間が無いところが気に入っています。Knizia先生の作品の中でも上位にランクされると思っています。

2006年11月16日 (木)

大聖堂

Die Säulen der Erde / Kosmos / Michael Rieneck & Stefan Stadler作

Diesaulendererdeboard1

 ケン・フォレットのThe Pillars of the Earthという小説を舞台にしたゲームです。この小説は大聖堂を建てたいという夢を抱いている建築職人の物語です。
 プレーヤーはそれぞれ大聖堂建築に携わる親方です。手元に人夫・職人・建築士と資金を持ってゲームをスタートさせます。ゲームは6ラウンドにわたって行われますが、それぞれのラウンドは3つのフェイズでできています。
 最初のフェイズでは人夫や資金を使い資材や新しい職人の確保を目指します。資材と職人を組み合わせることにより、ゲームの目的である勝利ポイントや、資金を確保できるのです。
 第2フェイズでは、建築士をボード上のいろいろの現場に送り込むことにより、いろいろな特典を得ます。この過程がこのゲームの特徴でもあります。各プレーヤーの建築士のコマ3個ずつを袋の中に入れ、スタートプレーヤーが中を見ずに順番にコマを1つずつ取り出します。そして、その順番に任意の位置に、コマの所有者が配置できるのです。ただし、1番最初に出てきたコマを配置するには、お金が7必要です。2番目は6必要なのです。このようにして7番目まではボードに配置するためにはコストがかかります。それ以降のコマの配置にはコストはかかりません。ただし、7番目までに出たコマは支払いたくなければ配置をパスすることができます。そして、すべてのコマが配置された後、パスされているコマを順番に配置できます。コマを配置する位置は、職人や特典カードを無料で確保できるものや、勝利ポイントが確保できるもの、税金を免除してもらえるもの、特殊な資材が得られるものなどがあります。もちろんそれぞれの場所には、配置できる数が限られているので、先に置きたいのですが、コストがかかるということです。
 そして最終フェイズは、第2フェイズで配置したコマの処理で、最後に資材と職人の能力で勝利ポイントを得ます。
 ランダムの要素もそこそこあるとはいえ、やっぱりゲーマーズゲームでしょう。手にしている職人、新たに手に入れる職人と、確保する資材などゲームの展開に合わせた判断が必要です。しっかり勝利ポイントを積み上げるゲームです。小説がテーマだということで、その粗筋をたどるだけのゲームだと思っていましたが、ぜんぜん違いました。初めてのプレイとしては好感触。
 このゲームの舞台となっている小説「大聖堂」は矢野浩三郎訳でSB文庫から出ています。ゲーム自体は,それほどこの小説とリンクしているわけではありません。特権カードやイベントカードに登場人物などが使われている程度です。

2006年11月14日 (火)

ヤッツィ

Yahtzee

Yahtzee

ブラフ、グリードと並ぶダイスゲームの最高峰。5個のサイコロを2回までの振りなおしで、13種類の役を作って得点します。2回まで振り直したら、いずれかの役に割り当てなければなりません。そして、一度割り当てたものには、後から割り当てられないのです。サイコロゲームなので、運の要素はかなりありますが、どの役を狙うか、どの役に割り当てるかなど、それなりの判断力が必要です。さびしいですが、一人でも遊べます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%83%E3%83%84%E3%82%A3%E3%83%BC

歴史はかなり古いようです。日本にも何度も入っていますが、今は少し忘れられようとしている存在かも。

面白いのですが、商品としての欠点は、ルールさえ知っていればサイコロが5個あればできるので、買う必要がないのです。私は、これのLCDゲームを持っていました。それで、飽きるまで遊んでしまいました。

2006年11月 9日 (木)

アルカディアの建設

Die Baumeister von Arkadia / Ravensburger / Rüdiger Dorn作

Diebaumeistervonarkadia_1

アルカディアを建設するゲームです。町の中心には塔を、そしてその周りに住宅をはじめ商店は酒場などを建設するのです。建設に携わったら、それらの建物が完成したときに褒美の紋章が得られます。紋章の価値は塔の建設と共に変化するのです。建物の建設に携わり、得た紋章を価値の高いときに現金化して、最後に一番多くのお金を持っている人が勝ちです。

紋章を得るためには、建物の周りをコマまたは他の建物で埋めることが必要です。コマは非常に少ないので、うまく中立のコマを獲得することが必要になります。また、新しい建物建設を始めることにより、完成させることもできます。いかに効率よくコマを使うかがポイントです。また、ひとりで完成させるのは効率がよくないので、他のプレーヤーの協力も期待しましょう。

2006年11月 8日 (水)

ひつじパニック

Haste Bock / Zoch / Fraser & Gordon Lamont作

Hastebockboard

まず目に付くのが、陶製の可愛いひつじコマ。

ゲームは4つのフェイズに分かれており、それぞれ得点の取り方が違います。第1フェイズは、自分の2個のひつじコマが隣接するマスに居れば得点です。第2フェイズは、集団のできるだけ前の列にいるほど高得点です。第3フェイズは、黒いひつじに隣接するマスに自分のひつじがいれば得点です。最後の第4フェイズは、集団のでくるだけ後方にいれば高得点になります。

手番には、各プレーヤが持っているアクションタイル1セットの中から1枚を選んでプレイします。アクションタイルの内容は、「自分のひつじを隣接する空いているマスに移動させる」「いずれか1列を選んで、その列上のひつじを列のどちらかの方向に1マスずつずらす」「自分のひつじ1頭を他のひつじに激突させたり、ジャンプさせたりする」「群れ全体を整列させたり、90度方向転換させたりする(先頭が大幅に変わる)」などです。なお、アクションタイルにはタイマーの数字が書かれており、プレしたらそのタイマー分タイマーのコマを進めます。進めた後、このタイマーのコマが第1フェイズや第3フェイズにいたら、そこで、得点をチェックします。第2フェイズと第4フェイズは、タイマーが基準点を越えた時点で、全員の得点をチェックします。

タイマーの進め方、アクションタイルを使ってのひつじの移動、フェイズの変化などをうまく使って、一番多くの得点を得たプレーヤーが勝ちです。アクションタイルは、任意の順番で使用できますので、コマの可愛さと違ってシビアーなゲームです。

2006年11月 7日 (火)

陰謀

Kabale und Hiebe / Hans im Glück / Lutz Stepponat作

Kabalehiebecards

写真上段に並べられた「目的カード」の獲得を目指すゲームです。

プレイ人数と同じだけ目的カードを表にしてゲームスタートです。各プレーヤーは、自分の色のカードを1セット持っています。これをよく混ぜて山札にし、そこから手札として3枚取ります。手番には、いずれかの目的カードの列に1枚裏にしてプレイします。そして山札から1枚補充します。すでに他のプレーヤーがプレイしているカードの次にプレイしたら、前のカードを表にします。つまり、各列は最後のカードのみが裏になっており、それ以外は表にして置かれています。すべての列について、少なくとも目的カードに書かれた数字以上の枚数のカードがプレイされた時点で決済となります。どこかの列がそれに満たない場合は、すでに目的カードの数字を超えている列にもプレイできます。決済になったら、それぞれの列でプレイされているカードの数字合計が一番多いプレーヤーが,その列の目的カードを獲得します。これが基本ルールです。

ただし、ほとんどのカードには、特殊能力があります。これには大きく分けて2種類あります。ひとつは、カードが表になった時点で能力を発揮するものです。もう1種類は決算のときに能力を発揮するものです。

単純に数値の大小だけで、勝負が決まらないのです。これらの能力をタイミングよく使うことが重要です。

なお、目的カードは6種類あります。通常は獲得した目的カードに書かれた数字の合計が最終得点となりますが、この6種類すべてを集めると倍の得点が得られます。ただし、ゲームに登場する目的カードは「プレイ人数×6枚」なので、かなりバランスよく獲得する必要があります。

2006年11月 6日 (月)

タルバ

Taluva / Hans im Glück / Marcel-Andre Casasola Merkle作

Taluvaboard

建設ゲームです。小屋・神殿・塔の3種類の建物をルールに沿って建設します。ゲーム終了時に、神殿を一番多く建設しているプレーヤーが勝ちです。神殿の数が同じなら、塔の数で判定します。それも同じなら小屋の数です。なお、3種類の建物の内、2種類をすべて建設してしまったらサドンデスで勝利となります。ただし、その前に手番で何も建設できないと、本当のサドンデスです。即刻敗北となるのです。

手番には、まずタイルを1枚引いて配置します。その後、小屋なら火山以外の一段目の任意のマスに建設できます。自分のコマが連続するところが村です。神殿は3マス以上の村に建設可能です。塔は,自分の村に隣接する3段以上の土地に建設できます。そのほか、村を拡張する場合には、一気に多くの小屋を建設可能です。

なお、タイルの配置のさい、小屋の上には配置してその小屋をゲームから取り除くことができます。これは、他のプレーヤーの邪魔をするだけでなく、自分の村を分断するためにも有効な手段です。パズルっぽい発想が必要なゲームです。

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