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2006年10月26日 (木)

ローマ帝国の危機

Kampf um Rom / Kosmos / Kraus Teuber作

Kampfumromboard

「カタンの開拓」シリーズの新作です。歴史シナリオのひとつに数えることができると思いますが、拡張セットではなく、完全に独立しています。

舞台は、ゲルマン民族大移動中の西ローマ帝国です。プレーヤーはゲルマン民族となり、ローマ帝国の都市を略奪したり占領します。各プレーヤーは2つの独立した軍団を持っており、それぞれ騎兵と歩兵で表されていますが、能力の差はありません。地形は4種類。畑からは麦、山からは鉄、牧場からは牛または馬が獲得できます。森は何も収入になりません。

ゲーム前半は、都市の略奪です。兵力を蓄え、移動して都市を略奪します。兵力の消耗もありますが、収入もかなりあります。現金は略奪でしかえられません。ある程度略奪を行うと都市の占領が可能になります。一旦都市の占領をはじめると、その軍団は略奪を行うことができなくなります。ただし、都市は得点です。

このゲームの初版に入っているドイツ語ルールにはミスがあったそうです。私は、ドイツ語を読まないので,関係ありませんが。ドイツ語を読んでプレイされる方は注意してください。

2006年10月25日 (水)

エッセンの効用

エッセンで、あるゲームをプレイしていました。数手番ずつプレイしたら、何人かが???という顔になってしまったのです。このゲームのどこが面白いのか分からないのです。シンプルなルールですし、説明を受けた時点でゲームの意図するところは分かったのですが、面白みが感じられないのです。目的もなくルールに沿って手番をこなしているだけといった感じなのです。

すると、一緒にプレイしていたこの会社の社長が、「大丈夫。まだルールは印刷していないから」と言い出したのです。つまり、まだルール変更可能だそうです。

でも、プロトタイプとはいえボードもカードもコマも箱までもすでに揃っていて、決して参考出品ではなかったはず。みんなの意見を取り入れたら、面白いゲームに生まれ変わるでしょうか。いろんな人にプレイしてもらって、意見が聞けるのもエッセンの効用だと思いました。

このゲームの名前は聞かないでください。

2006年10月24日 (火)

アーク 拡張セット

Archeextra

アーク Arche Opti Mix / Doris & Frank の拡張セットです。

新たにノアの箱舟に乗せるための動物を20種用意しました。基本的になルールの変更はありませんが、カード枚数が増えるためか、手札枚数などが変わっています。Doris & Frankのゲームは、イラストを見ているだけでも楽しくなります。

2006年10月23日 (月)

ワルハラ

Wakhalla / Amigo / Alessandro Zucchini作

Walhalla  Walhalla2

「ワルハラ」とは、バイキングにとっての「あの世」のことらしい。戦いに負けてあの世に送られても、いいことはあるようだ。

手番には、ボートが描かれたタイルを1枚引く。ここには3箇所のバイキングが乗れる場所が描かれており、そのうち一箇所には色が付けられていて、その色のバイキングが乗ることができる。色のないところには、手番プレーヤーのバイキングが乗れる。手番プレーヤーおよび色で指定されたバイキングが、乗るかどうか決めたら出航して入り江の奥から順に停泊。このとき、どの入り江に入るか、船のどちらを先頭にして入るかは、手番プレーヤーが決める。そして、すぐ横の陸地に上陸する。すでに他のバイキングがいたら戦いになる。この戦いの結果は、元からいたバイキングか決める。負けたほうのバイキングはワラハラ送りになる。ただし、元からいたバイキングが勝つと決めたら、相手のバイキングをワラハラ送りにすると同時に、自分のワラハラにいるバイキングをひとつゲームから取り除かなければならない。したがって、ワラハラに自分のバイキングはいない場合は、戦いに勝つことはできない。戦いを仕掛けたほうは、たとえ勝っても、ワラハラから自分のバイキングを取り除く必要はない。

12隻すべてのボートが入り江に入ったら、得点計算。これを3回繰り返す。

なお、ワラハラに多くのバイキングがいるプレーヤーほど、次のラウンドで使えるバイキングの数が多い。戦いは、負けるが勝ちということもあるようだ。

2006年10月22日 (日)

メガスター

Megastar / Amigo / Friedemann Friese

Megastar_1

スターを育てて、メガスターを目指すゲーム。人気というものは恐ろしいもので、常に劇的に変化する。このゲームでもそれがはっきり現れており、昨日までトップだった人気が、次の瞬間には、最下位になっていることもある。人気の上昇は、それほど劇的ではなく、最大でも3段階。

カードには、7人のスターの卵の絵が描かれている。手番には、カード1枚プレイして、場から1枚と山札から1枚補充する。つまり手番が進めば手札は増える。このゲームのひとつの特徴は、プレイするカードは、前の手番で決めなければならない。つまり手番の最後に、一枚伏せてカードを置き、このカードを次の手番でプレイする。プレイされたスターは人気が上がる可能性がある。しかし、どのスターの人気を上げるかは、事前に決めるのだ。(人気の尻馬に乗るのは、本当のファンではないということか)

いずれかのスターのカードの3枚目がプレイされたら、ゲームを中断して人気チェック。前の手番で、プレイするカードを決めているので、人気チェックのタイミングは突然やってくる。もちろん多くプレイされていれば人気が上がるが、上位陣はそうは行かない。下位が人気を集めていると、自分たちの人気にかかわらず、順位が一気に落ちる。

人気チェックにより順位が決まったら、ゲームは再スタート、前のラウンドでプレイされたカードが、今度のラウンドでは、補充のための場札となる。

ゲームは、山札がなくなったら終わり。次の手番にそなえて裏にして置かれているカードすべてをプレイして、最終人気チェック。

それぞれのスターのカードを一番多く持っているプレーヤのみが、そのスターの順位に応じて得点が得られる。人気を上げるためにプレイすると、持ち札が1番でなくなってしまうかもしれない。

人気は常に激しく変動するため、終盤の順位が大事。上位は一気に落ちる可能性あり。下位はあまり見込みなし。34位が有利なようだ。ただ、人気チェックが突然起こるので、あせって、順位を上げると最後の人気チェックのときの位置が悪かったりする。つまり、第4コーナーを曲がったあたりで、人気を上げたいのだが、どこが第4コーナーなのか分からないのが面白い。

2006年10月20日 (金)

将軍 3

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エッセンの会場でドイツ人4人の中に入れてもらって、「将軍」を初プレイ。
結果は、5人中4位。というより、ぶっちぎりびり二人組みの一人といった感じ。
資金繰りに余裕がないので、資金のほとんどを軍事力につぎ込んだ。その割には、隙を突かれて、国を取られたりして、実質的な領土は広がらない。
最後には、ひどい食糧難。各地で最大級の農民一揆が起こるが、そこは軍事大国。軍事力で押さえ込んだ。
結果的には、国の数では、それほど見劣りしない結果だが、建物の数が、まったく違い大きな点差が付いてしまった。
資金を文化にまったく使わず、軍事に使った結果の惨敗。。金正日にも見せてやりたい結果だった。
それにしても、ドイツ人はみんなゲームセンスがある。初めてのゲームでも、しっかり結果を出していた。
今回勝ったのは、女性。彼女は、建物路線で前半から得点を伸ばし、途中で完全に資金がそこを付き補給にも失敗して、1ラウンドまったく何もできなかったのに、最終的には、逃げ切った。

2006年10月12日 (木)

アウグスブルグ

Augsburg / alea / Karsten Hartwig作

Augsburgbox  Augsburgboard

世間ではあまり評判になっていないようだけど、かなり気に入っている悩ましいゲーム。すでに10回以上プレイしている。勝ったのは、家族とプレイした1回だけ。う~ん、悩ましい。

競り落とせた場合、前半は「役職」のタイルを多く獲得し、無償のカードを手に入れるのがいつものパターン。今回は、役職を獲得できる特権カードを手に入れられなかったこともあり、はじめから身分を高め、ポイント獲得に走った。また、財力も900までは上げることができた。そこで、初めてのパターンとして、「一番高い教会を建てる」作戦に出た。このゲーム、誰もドームが建設できず、45ポイントで止まってしまい、「一番高価な教会を建設している人の勝ち」で勝負が決まることがあるからだ。また、ドームを建設するにしても、最初に建設しなくてもよいという利点もある。

結果は、いいところまで行きながら敗退。あと一歩。いつも感じることだけど、「このゲームはケチったら負け」。勝負どころでは、思い切って散在したほうがよいように思う。でも、最後のラウンドで、あと50残しておけば最初にドームを建設して逃げ切れたかも。う~ん、悩ましい。

郵便馬車

Thrn und Taxis / Hans im Glukc / Karen & Andreas Seyfurth作

Thurntaxisbox  Thurntaxisboard

今年のゲーム大賞をとったからというわけでもないけど、すでに20回近くプレイしているゲーム。しかし、いまだに未勝利だった。どうしたら勝てるのか、どうして勝てないのかまったく分かっていない。

今回はカード運にかなり助て初勝利。ヽ(^o^)丿

一番展開が利くBaiernを残して、周辺部から攻めたのがよかったような気がする。でも、いまだによく分からない。

サンクトペテルブルグ

Sankt Petersburg / Hans im Gluck / Michel Tummelhofe作

Stpetersburgbox_1   Stpetersburgboard_1

定番的に遊んでいるゲーム。すでに30回以上はプレイしただろうか。Webからダウンロードしたコンピューター対戦なら、1000回は優に超えてしまった。

今回は、最高のスタート位置。貴族ラウンドのスタートプレーヤー。右隣が建築物のスタートプレーヤー。対面が職人ラウンド。

最初の貴族ラウンドでいきなりコスト18の貴族をゲット。次のラウンドの建築物のスタートプレーヤーでは、天文台とプーシキン村(2/6)のカードが表になり、最初の交換ラウンドで、建築物の交換カードを押さえていたので、プーシキン村を選択。この2枚で、資金的にかなり楽になると共に、コンスタントにポイントが入るようになり、すごく楽な展開。最後は、雑な計算をしたため資金不足でプレイできないカードが1枚残ってしまったが、5点のマイナスでも、勝ってしまった。

コスト18の貴族を、最初のラウンドで取るのは、強すぎるといういつもの結論。

王と枢機卿

Kadinal & Konig / Goldsieber / Michale Schacht作

http://www.mobius-games.co.jp/Goldsieber/kardinal&konig.htm

Kardinalkonigbox_1   Kardinalkonigbord_1

ちょうど3人だということで、久しぶりに「王と枢機卿」をプレイしました。チャイナの元になったゲームです。

教会建設は、効率よく1個で2位を取るなど進められましたが、大使の配置に出遅れ勝てませんでした。後半に入ったら、大使の配置にもっと気を配るべきですね。

2006年10月10日 (火)

将軍(2)

「将軍」はヴァレンシュタインのリメイクということになっていますが、実はその前段階があります。

「十字軍」 Im Zeichen des Kruzes / Queen /  Ronald Hofstatter & Philipp Hugelmann作

Pic87928

http://www.boardgamegeek.com/game/1300

なんと、Dirk Hennの作ではないのです。(ヴァレンシュタインも将軍もDirk Hennの作品です)

システムの肝となる、塔を使っての戦闘判定は同じです。ゲームの流れなどはかなり違う点があります。

しかし、このゲームはキリスト教徒がエルサレムに向かってイスラムの都市を攻めるというもので、さすがに1年で発売中止になったはずです。

スカイライン計画

スカイライン計画

Project Skyline / Amigo / Jung Je Ho作

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ビル建設のゲームです。手番にはサイコロを2個振り、白いサイコロの目に従い、外周を自分のコマを進めます。他のプレーヤーの建物に隣接するマスに止まったら、そのプレーヤーに賃料を支払う必要があります。賃料は建物の大きさにより決まっており、また、その建物から連続して隣接している、そのプレーヤーの建物すべてに対して支払が生じます。したがって、自分の建物をまとめて建設することは大きな賃料収入を生みます。そして、外周部分に建物を持つことは、賃料収入の必要条件です。

コマを移動させたら、黒いサイコロの目に従い、新たな建物を建設するか、すでにある自分の建物を大きくするかします。すでにある建物を大きくする場合には、大きくなった建物を移動させ(?)他のプレーヤーの建物を破壊しなければなりません。破壊できない場合は、ビルを大きくすることができないのです。この部分が、ゲームの肝です。ルールを読んだ時点では、ややこしいように思いましたが、案外選択肢も限られており、スムーズにゲームが進みました。

このゲームは、実は韓国のゲームの権利をAmigo社が買い取りリメイクさせたものでした。早く、日本人がデザインしたゲームがドイツのゲーム会社から発売されることを期待します。がんばれJapon Brand!

2006年10月 6日 (金)

R-ECO

Japon Brandとして、エッセンに出品するため、箱も新しくなって再登場。

Reco

ゴミ処理を行うと、ゴミが出る。仕方がないので、不法投棄してしまう。

中央には、4種類のごみ処理場があり、ここには処理場側とゴミ捨て場側があります。処理場側に手札から対応するゴミをプレイします。手番には、どれか1種類のゴミを何枚でも処理場に置くことができます。これでそのゴミを処理したことになります。その処理場に置かれたゴミの和の合計が、4つ以上になったら、ポイントカードを獲得し、処理場側のカードを捨て札にします。このとき、ポイントカードを獲得したかどうかにかかわらず、そのゴミ処理場のゴミ捨て場側にあるゴミをすべてとる必要があります。せっかく処理したのに、またゴミが増えているのです。このゴミ捨て場には、処理場に置かれているゴミの数プラス1枚のゴミカードが置かれ、次にその処理場を使ったプレーヤーがこのゴミを取ることになるのです。なお、手札は5枚までです。6枚以上のゴミはもてません。6枚い所になったら5枚になるように減らす必要があります。これは余分なカードを伏せて前に置きます。これはゴミの不法投棄です。ゲーム終了時に、獲得したポイントから不法投棄したゴミの数を引いたものが実際のポイントになります。

獲得するポイントも、0点があったり、途中でマイナス点もあり、少ない手札をうまくコントロールするのがたいへんです。エッセンでも評価されるゲームになるのではないかと期待します。

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