LEXIO / Dagoy社
夏休みが始まったころ、韓国のゲーム会社の人が店に来ました。日本のゲーム事情調査と情報交換が目的だそうです。2時間近くいろいろな話をして、最後にお土産といって、置いていったゲームです。
LEXIO 3~5人 8歳以上 所要時間:20分
タイルは、重さ大きさともほとんど樹脂製麻雀牌と同じです。4スートで1~15までのランクがあります。このほかにポーカーチップが入っています。
牌は全て配りきりです(4人のときは14・15は使わない)。スタートプレーヤーは、1,2,3または5枚の牌を表にして出します。2枚および3枚のときは同じ数字で2または3枚です。5枚は、ストレート、フラッシュ、フルハウス、フォーカード、ストレートフラッシュのいずれかです。左隣から順に、同じ枚数でより強い牌を出すか、パスをします。連続してパスをし、自分が最後に出したなら、新たに任意の1,2,3または5枚の牌を出します。牌を全てなくした人の勝ちです。
なんだか知っているゲームのような気がしますね。
じつは、数字が大きいほど強い牌なのですが、一番強いのは2で、その次が1、あとは数字が大きいほうが強いのです。そして一番弱いのは3です。
やっぱり知っているゲームのようですね。
韓国では、これをトランプで遊ばないのでしょうか。香港ではトランプで遊ぶ姿をよく見かけました。牌を使っているのですばやく配れます。また、枚数が多くても持つのに苦労しません。ゲームもスピーディに進みました。トランプより大掛かりですが、連続して遊ぶ場合には、楽だろうと思います。
将軍 Shogun / Queen Games / Dirk Henn作
ヴァレンシュタインのリメイクです。今回は戦国時代の日本を舞台にして、誰が将軍になるかというものです。
武将キャラクターは、上杉謙信、毛利元就、徳川家康、武田信玄、羽柴秀吉の5人。
基本的なシステムは、ヴァレンシュタインと同じです。一番大きな違いは、プレイ順の決め方です。ヴァレンシュタインでは、ラウンドごとに完全にランダムで決めていましたが、今回は、競と特典カードの組み合わせです。ラウンドでの特典(余分に収入があったり、戦力を増やせたり)が示されたカードがランダムで、プレイ順を示す場所に並べられます。高額のビットをしたプレーヤーから順にどの特典カードを取るかを決めます。そのときプレイ順も決まるのです。
ゲームボードもリバーシブルになっています。それぞれの国の配置が少し違うようです。
ヴァレンシュタインより、思い入れを持って国取りを目指すことができそうです。
10月発売予定。
UNOに類するゲームは、昔からたくさんあります。私自身UNOをプレイする以前、「ページワン」という名前で、トランプで遊んでいました。
もちろんドイツにもあります。
noris製は、mau mau!!。Drei Magierのものは、mau mausと名づけられています。norisの箱には、originalと書かれていますので「元祖 マウ・マウ」なのでしょう。
ドイツゲームなので、工夫があるかと期待しましたがまったくのUNOです。違いは、残り一枚になったら「マウ」といい、上がったときに「マウ・マウ」(Drei Magiel版では「マウ・マウス」)というだけです。
そのほかAmigo社からでているSoloもこの類だったはずです。
シンプルに楽しめるよいゲームですが、ちょっと出すぎかな。
エレファント
Der Elefant im Porzellanladen / Amigo / Michael Schacht作
Schachtらしい、ジレンマを感じるゲームです。
ゲーム開始時には、壷カード2枚とお金カード1枚を持っています。そのほか、壷カード5枚と、エレファントカード5枚が表にして並べられています。壷カード(写真下段)は赤・青・緑で3~8の数字が書かれています。これは得点を得るためのカードです。エレファントカード(写真中段)は、お金カード(写真上段右)を獲得するために選択するカードです。選択したカードに描かれている壷カードを持っている場合は、それを捨てなければなりません。写真のカードは、右から「赤と緑の壷カードを2枚ずつ捨てる」「いずれかの壷カードを2枚捨てる」「4および6および8の壷カードを全て捨てる」「青の壷カードを全て捨てる」です。
手番になったら、お金カードを1枚捨てて、並べられている壷カードを1枚獲得するか、並べられているエレファントカードを1枚選択し、その指示に従って持っている壷カードと一緒に捨ててお金カードを1枚獲得する、のいずれか一方を行います。獲得した壷カードは自分の前に表にして並べて置きます。
お金カードは最大2枚しかもてません。したがって、お金カードを持っていない場合には、必ずエレファントカードを選択しなければなりませんし、お金カードを2枚持っている場合には、お金カード1枚捨てて壷カードを獲得する必要があります。お金カード1枚持っている場合のみ、どちらも選択可能なのです。
エレファントカードも壷カードも並べられている5枚全てが取り去られたら、新たに5枚表にされます。
壷カードが10枚取られる(表にされた5枚が2回取り去られる)たびに得点計算が発生します。その時点で手にしているカードを得点にします。得点の仕方は4種類、「それぞれの色の一番小さい数字の合計」「それぞれの色の一番大きな数字の合計」「いずれか一色の数字の合計」「持っている壷カード全ての数字の合計」です。得点計算は4回あり、それぞれ1回ずつ選ぶ必要があります。それまでに選択した得点のしかたを、2度使うことはできませんし、前の得点方法を変更することもできません。
他のプレーヤーが持つ壷カードとお金カーカードの枚数から、得点計算のタイミングを計り、うまく壷カードを獲得したり、エレファントカードを選択します。特にエレファントカードの選択が重要です。持っていないカードは捨てる必要がないからです。たとえば、「青い壷カードを全て捨てる」でも青い壷をまったく持っていなければ、お金カードを獲得するだけですむのです。また、エレファントカードがたくさん表になっているときは、有利なカードを選択できますが、最後に残っているカードを選択せざるを得ない場合には、大きなダメージを受ける可能性が高くなるのです。(おそらく他のプレーヤーがそれを残すでしょうから)
国内発売は10月です。
ゼロの恐怖
Null & nichtig / Amigo / Reiner Stochhausen作
基本はトリックテイキングです。ただし、フォローの義務はありませんし、完全に任意のカードが出せます。
カードは、5色あります。配られた13枚のカードから、全てのプレーヤーは任意の3枚を表にして自分の前に並べます。自分の前に並べるカードは常に色別にして置き、あとから獲得したカードは上に重ねて置きます。各色で一番上に置かれているカードのみが意味を持ちます。
スタートプレーヤーから順に手札から任意のカード1枚を表にして出します。続くプレーヤーも同様に任意のカードを出します。このときどのカードを出してもかまいません。全てのプレーヤーが1枚ずつ出し終えたら、誰が出されたカードを取るか判定します。「一番大きな数字カード」を出したプレーヤーが取ります。一番大きな数字カードが複数出ている場合には、先に出したプレーヤーがー取ります。取る場合には、自分から初めて順番に取り、それぞれ色別の山に置きます。カードを取ったプレーヤーが、次のカードを1枚表にして出して、次のトリックを開始します。
これを10回行うと、全てのプレーヤーの手札がなくなり、ラウンドの終了です。このとき取ったカードのそれぞれの山の一番上のカードの合計が得点となります。
大きな数字カードを出して、トリックを取ったとしても、そのとき他のプレーヤーが同色の小さな数字(最悪が0)を出していると、まず自分のカードを取りその上に同色の小さな数字カードを置くことになります。
ゲームをはじめる前に、みんなで言ったことは「どうすればいいの?」でした。最初に出す3枚は、大きな数字?小さな数字?。最後まで残すべきカードは大きな数字?小さな数字?とにかく方針がすぐに分からないゲームでした。ただ、数回プレイするとなんとなく方針が見えてきました。配られたカードにより、いろいろ方針があるようです。
国内発売予定は、10月です。